消えかかる昼の月かな榠樝の実 五島高資
The moon
fading into the day sky —
quince fruits Taka Goto
句から連想するのは陰徳です
https://ameblo.jp/tak418/entry-10054107790.html 【榠樝(かりん)】より
前回へのコメントでもと様http://ameblo.jp/roseatorie が漢字をうまくアップしてくれましたのでタイトルにコピペしました。榠樝 が正しい漢字です。歳時記には花梨がかりんの漢字として載せてありますが、もと様によればこちらはマメ科で違う植物とのことです。「榠樝」なかなか読めませんね。この際覚えてください。
かりんはバラ科です。香りがいいものね。
榠樝の実らしそのあたりなる香り 稲畑汀子
香りの割にはごつい顔をしていますね、、、
榠樝の実ひとつひとつが持てる貌 松尾ふみを
榠樝の実新居に香り放ちをり 春行士
http://hiougi.blog93.fc2.com/blog-entry-4095.html 【カリン(花梨の実・榠樝) ~香りも楽しむ~】より
カリンの実もいい色になってきた。すでに落ちて、数個が転がっている。そろそろ収穫しよう。いつもなら砂糖煮にしてくれるはず…。その甘い香り、部屋や車の中にも置いて楽しむ。おのが香を庭に放ちて榠櫨熟れ (金子伊昔紅)
https://www.med.or.jp/nichiionline/article/008191.html 【においと記憶】より
人間の嗅覚は不思議である。においが妙に昔の記憶と繋(つな)がるのは良くあることだ。
特定のにおいが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象は、プルースト効果と名づけられている。フランスの作家マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』という小説の中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸した際、その香りで幼少時代を思い出す場面があり、その描写が元になっているということである。
嗅覚は五感の中で唯一、嗅細胞、嗅球を介して、本能的な行動や喜怒哀楽などの感情を司る大脳辺縁系に直接つながっているので、より情動と関連づけしやすいためと言われている。
かなり以前の話になるが、秋に行われたとある学会参加で北海道を離れ、訪れた先で街を歩いていると、甘い香りが鼻をかすめて何とも懐かしい気分になったことがあった。その時はにおいの元が何か分からずにいたのだが、二度、三度と同じ体験をするうちに、それが金木犀(きんもくせい)によるものであることが判明した。
古くは悪臭を抑制する目的で、そのにおいに負けないくらいの強い香りを放つということで、かつての水洗ではないトイレの近くに植えられるのが日常的であったようである。また、遠くまでにおいが拡散しやすいという特徴もあるそうだ。
香りのその強さから苦手という人も結構いるらしいが、自分は嫌いではなかった。ただし、学生時代まで北海道を出たことがなかったこと、道内では金木犀の花を見た記憶が一切なかったこと(実際に庭植えでの北限は仙台か盛岡くらいと言われているそう)から、懐かしさがどこからくるのか皆目見当がつかなかった。もしかすると、大昔の祖先の記憶の中で強烈にそのにおいが残り、DNAに染み込んで私に伝わっているのではないか、と勝手な妄想をした。
暗記の際に特定のにおいを嗅ぎ続けて、試験の時にもその香りを染み込ませた衣服を着たりハンカチを身近に置いたりすれば、香りが試験の回答に必要な記憶を呼び起こしてくれるということもあり得る由。また、認知症の方に過去の想い出と結びついた香りを嗅がせると、それまでは思い出せなかった家族のことがよみがえってきた、という報告事例もある。このように、プルースト効果を活用すれば、医療にも貢献できる可能性があるのかも知れない。
更に言えば、心地よい香りを纏(まと)って異性に会うと、その香りの印象を相手の記憶に植えつけることとなり、その人が別の場所で同じ香りを嗅ぐだけで自分を思い出してもらえる、つまり、直接会っていないのにその香りによって自分の存在を思い起こさせる→気になる→好意を持つようになるという、恋愛技術にも応用範囲を広げられるらしい。
ある時、自分の子ども時代の金木犀と接する機会の有無を、耳は遠くなったが記憶はまだしっかりしている母親に確認をすると、私の自宅にはなかったものの、年に数回訪れた祖母宅のトイレに『キンモクセイの香り』が使用されていたという事実が判明した。内地出身の彼女が好んで使っていたようだと。
調べてみると、金木犀が中国から日本に渡来したのは江戸時代と推定されるとのこと。はるか遠いご先祖様の頃には身近に存在していなかった可能性が高く、遺伝子にすり込まれた記憶などといったカッコつけたものではなかった。至極単純な、幼い時分のトイレの芳香剤の記憶であったと知って、少々気恥ずかしくなった。しかしながら、同時に優しかった祖母との思い出がよみがえってきて、心の中は温かなもので溢(あふ)れた。
https://www.promotool.jp/column/proust/ 【プルースト効果(香りと脳の関係)】より
皆さんはふと懐かしい香りがしてそれにまつわる昔の出来事を思い出す事はありませんか?
香りを嗅ぐ事により、その時の記憶や感情が蘇る事を『プルースト効果』と呼びます。
プルースト、とはフランスの作家のマルセル・プルーストのことで、その半生をかけて執筆した大作『失われた時を求めて』の中で、語り手が口にしたマドレーヌの味をきっかけに、幼少期の家族の思い出が蘇る事から香りによって記憶等が蘇る事を『プルースト効果』と呼ぶようになった様です。
香りで記憶がフラッシュバックする事は私たちの日常においてもよくある出来事だと思います。
例えば、・友人がいつも同じ香水をつけていて、街角でその香水の匂いがするとその友人の事をふと思い出す… など。
爆発的にヒットした瑛人さんの楽曲『香水』のあの一節がまさにこのプルースト効果なのですね。
香りは「サイレントランゲージ」(沈黙のことば)として、古来いろいろな神事や儀式の場で使われてきました。
お寺に行くと特別な気持ちになりませんか?
荘厳な雰囲気の中にもなぜかホッとする、気持ちが落ち着くと感じられることはないでしょうか。
教会では捧げものと祈りが神に上っていくよう、敬意をこめて香を焚きます。
お茶席ではお香を焚いて茶室を清め、心を落ち着かせる役割を担っています。
また、森林へ行くと深呼吸したくなり、すがすがしい気持ちにもなりますね。
このような香りの記憶と経験はプルースト効果が期待できるので、おうち時間の空間演出としてぜひお試しください。
火も使わずに手軽に楽しめるアロマディフューザーなどを使えば、あなただけの空間演出が可能です。
「香りを焚き占める」
古来、神聖な儀式で扱われていた、香りの雅な世界観を手軽にリードディフューザーでお楽しみ頂けます。
お香を楽しみたいけれど、火がちょっと…という方にピッタリです。
和の香
古来より和歌を愛し、お香を焚いて生活を楽しんできた日本の伝統的な雅な世界を香りで表現しました。
目を閉じて「和の香」の香りを嗅ぐと、日本の古き良き時代の風雅な情景が浮かんできます。
部屋に居ながらにして京都や奈良の寺社仏閣を訪れ、日本庭園の前に佇んでいるかのような、上質な時間を過ごすことができます。
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CHANDO
CHANDOは、中国の伝統工芸である陶磁器とフレグランスが結びついた台湾生まれのブランドです。
エキゾチックで繊細な東洋のセラミック技巧と、エレガントでファッショナブルな西洋の美的センスが融合したアロマディフューザーで、新たな香りの世界をお楽しみください。
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少し専門的な話になりますが、
香りは鼻→嗅上皮→嗅細胞(嗅毛)→嗅球→大脳辺縁系の順で脳へ到達します。
大脳辺縁系は食欲などの本能的な行動や、喜怒哀楽などの感情を司る所です。
嗅覚はこの大脳辺縁系と直接結びついており、これは五感の中で嗅覚だけが持つ特徴です。
つまり、香りは本能的な行動や感情に直接作用する、と言い換える事が出来ます。
私たちが普段何気なく嗅いで楽しんでいる香りですが、香りと人間の記憶、情動には密接な関係があったのですね。
また、どんな匂いがしているのかの判断は脳でされていると思われていましたが、最近の研究では、鼻の中の嗅神経細胞ですでに起きていることが明らかになったそうです。
フランスでは一流の調香師のことを“nez(ネ)”(“鼻”を表すフランス語)と呼びますが、まさに調香師=‟nez“ 『一流の鼻を持っている人』という意味なのですね。
素晴らしい香りは一流の鼻のなせる業なのです。
皆さんも、さまざまな香りを生活に取り入れて、五感を研ぎ澄まし、心と身体の癒し時間を楽しんでみてくださいね。
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