http://suina.main.jp/takigyou4.html 【滝行とは 滝行の解説 滝行の効果】 より
滝行は心身を鍛える
冬の滝行は厳しい修行となります。年末年始 大寒 節分 みんなの気迫と気合で恐怖も寒さも吹き飛んでしまいます。終わったあとの晴れやかな達成感と爽快感は最高です。
みんな表情が底抜けに明るくなり、世界が新鮮に感じます。
森や滝には不思議なパワーがあります。ストレスや仕事の疲れをいやしてくれ る底知れぬ力を感じることができます
■ 滝行とは
★ 仏教、修験道の修行としての滝行と神道の禊(みそぎ)としての滝行
禊(みそぎ)は、古事記にある、伊邪那岐の命が身を清めるために禊をしたという記述があることから、神話の時代からあったことになります。その後奈良時代に仏教が伝来する と、日本は仏教が国教となり、仏教の修行としての滝行が行われるようになります。奈良時代、役の行者は子供のころから滝行を行 い、法力、神通力を身につけ、修験道の開祖となります。政府は力を持った役の行者を投獄し修験道を弾圧をします。
修験道は仏教の信仰を持っていますが、仏教の僧侶ではありません。修行をして結果を出す山伏が中心になってひろまっていきます。蔵王権現を本尊とする独自の宗教として全国 に行場を開き、大きな力を持ってきます。しかし、江戸幕府からの実質的な禁止にあってしまいます。その後も神社と仏教の中の密教 と融合して活動を続けてきました。
明治時代には廃仏毀釈の運動がおこり、修験道、山岳仏教は大打撃を受けます。寺院と神社は一緒に祀られてきましたが、多くの寺院が廃寺に追い込まれ神社として残されまし た。さらに修験禁止令が出され修験、山伏は解散させられ、仏教、神道に改宗して残るようなことになります。
修験道は全国の行場で受け継がれてきました。修験道の修行方法には滝行の他、勤行、護摩、断食、覗き、などがありますが滝行はなかでも厳しいものです。
金 峯山寺 奈良県吉野 修験本宗の総本山 役の行者が蔵王権現をまつった修験道の聖地
羽 黒山三山神社 山形県出羽三山 修験道の伝統を守り続ける
明治末期に古神道の川面凡児が禊復活を掲げます。それまで修験道で行われていた滝行を禊行として体系化します。禊祓祝詞、振魂、鳥船、雄健、雄詰、伊吹の順に元気よく行い 滝に打たれます。
解説 山北町の洒水の滝と 南足柄市の夕日の滝
滝行とはどういう歴史があ るのか、現在はどうなのかということを洒水の滝と夕日の滝で考えてみたい。
名瀑100選にも選ばれて いる洒水の滝は滝行の滝として有名。1000年以上前文覚上人が100日間の滝行を行ったという記録があり、文覚上人が安置した 不動明王の石像があります。
洒水の滝常実坊を管理する 小田原にある天台宗の寺 大乗院は修験道の開祖役の行者の弟子が創建した寺といわれている。その子孫が住職を務めている。本尊は不動明王です。不動明王は 左手には綱、右手には剣を持ち炎を背負っている。顔は憤怒の表情で、菩薩像、観音像のような慈悲のやさしさはない。
命をかけて修行をするには 不動明王の厳しさがあっている。大乗院の住職は洒水の滝で滝行を行っていたが、洒水の滝は落石が多く、台風被害のため、何度も工 事が行われたが、最終的には完全に立ち入り禁止になってしまう。洒水の滝の旅館文覚荘の主人は「以前は洒水の滝は滝行の滝と言わ れていて、遠方からもぞくぞくと滝行に訪れていました。閉鎖になるなんてとても残念です。なんとか復活したいので皆さんにも協力 お願いします」と言っていました。確かに2003年頃は洒水の滝の入り口には旅館のほかにお土産の店や喫茶店がいくつかあり、 ひっきりなしに滝行する人たちが来ていました。休日には順番待ちとなっていました。宗教の方々が多かったですが、鍼灸師、整体 師、気功師、占い師、霊能者など連続で来ている人もありました。
洒水園の主人は、テレビの 番組の依頼で滝行指導をしてから、一念発起して100日間滝行、千日間滝行を行いました。その間に不動明王の力を得て気功治療を 始めました。大乗院で僧侶の資格を取得して、洒水の滝の境内にある常実坊の副住職になりました。
洒水園と文覚荘には遠方か ら泊りがけで滝行に来る人たちでにぎわっていました。
台風の土石流で、観瀑台が 崩れ、そのあとも洒水園の一部が土砂で埋まるほどの災害に見舞われ、事実上の滝行禁止になってしまいます。
夕日の滝はバンガローがあ るキャンプ場の一部でしたが、洒水の滝が滝行できなくなると夕日の滝での滝行を行うグループもありましたが、洒水の滝と夕日の滝 では全く性質が異なりますので、少なくなりました。
洒水の滝は69メートル2 段になっています。南を向いている谷の奥にあり、うっそうとして幽玄な雰囲気です。滝行で有名な文覚上人が彫った石の不動明王が あり、常実坊では立派な不動明王があり、勤行、護摩、火渡りも行われます。
滝行の歴史があります。常 実坊の不動明王は三井寺から来たものです。
文覚荘では新体道の団体な どが来ていましたし、洒水園では主人が千日間滝行をやっている間たくさんの人々が滝行に訪れました。ゴールデンウィークには1日 に50人以上の滝行参加者がいました。
洒水の滝から夕日の滝に 移ったグループは、近くに旅館、風呂がない、駅から遠いなど、合宿して滝行をするなどができなくなりました。
夕日の滝は標高が500 メートルありますので、冬は凍ります。洒水の滝では滝行の後そのまま旅館の風呂に入ることができました。夕日の滝では冬に滝に 入った後は冷たいまま着替えです。雲泥の差になります。そのため、洒水の滝では冬でも普通に20分程度打たれて、さっとお風呂に ということができましたが、夕日の滝では冬は1分入って震えながら着替えるという状況です。それでも達成感、爽快感は十分です。
修験道、山伏の修行場は全国に広がっていましたから、今でも滝行が行われている滝は数えきれないほどあります。
■ 滝行の目的は
★ 運勢を向上させたい。
滝行は禊(みそぎ)として、罪科穢れ(つみとがけがれ)を祓う(はらう)ことができます。普段、他人を悪く思ったり悪口を言ったり、意識してなくても、憎悪悪行があると、 罪科穢れとなって心身にまとわりついてきます。そのことで、判断をあやまり、悪い方向に向かうこともあります。禊をすることで、 罪科穢れが祓われて間違いがすくなくなります。
間違いがすくなくなると運 勢が向上します。
★ 人間関係に悩んでいるので、心身を清 めたい。
冷静に、客観的に見れるようになれば解決方法もわかってきます。気づきが助けになります。滝行をすることで、心身が清まり冷静を取り戻せます。
★ 精神的に落ち込んでいる自分を見つめなおす。
鬱の状態で閉じこもっている心も激しい滝のエネルギーで揺り動かされます。
特に冬の滝行では厳しさに負けない精神力が必要です。滝行中は辛く苦しいので、立ち向かう気迫が必要になります。精神が高揚して日常とは違う精神状態になり、力がわいてき ます。
★ 病気と闘っているので、元気をもらいたい。
自分自身の病気、あるいは家族の病気を癒そうと、祈願しながら滝行をする方もあります。祈願、祈りは強く思うことで元気をもらえます。病気は気が弱まって起こるといわれて いますので、滝行で気の流れがよくなると、流れが変わってきます。ショック療法でもあります。
★ 精神力を身につけたい。
もくもくと滝行をする人をみかけることがあります。弱さを克服するために何度も繰り返している姿に感銘を受けます。神々しくも見えます。
★ 心身共に強くなり自信をつけたい。
厳しい滝行をすることで、鍛えられることは間違いありません。その結果自信がみなぎってきます。
★ 人の病気を治したり、人をいやす力を高めたい。
修験道の修験者は、修行をして結果を出すということを目標にしています。滝のエネルギーには計り知れない作用があります。滝行、断食、勤行、護摩などを行ううちに、エネル ギーに敏感になり、癒す力に目覚めます。当会ではヒーリングタッチを行います。
★ スポーツチャレンジ、鍛錬。
野球チーム、ゴルフ、相撲、ボクシング、空手、レスリング、など試合に向けての必勝祈願に滝行を行う人も多くなっています。
★ 会社の団結力強化、業績アップ祈願。
営業関係のチーム、美容室など接客チーム、会社や団体の団結力を高めるために滝行がおすすめです。滝に打たれながらそれぞれ目標を叫び決意を表明します。滝行前に行う準備 運動も全員で滝に入り叫ぶのも息が合うと結束力につながります。
★ 結婚式の前に滝行
禊は節目節目に行うものです。年末年始、大寒、節分など年の節目も滝行日和ですが、結婚という大事な人生の節目に滝行をして、清らかな心身で式に臨むのがいいです。映像に 残し、結婚式や二次会で上映するのもすばらしいです。感動すること間違いなしです。
解説 現代の滝行
滝行を行っている修験道、 仏教寺院、神社、宗教団体、祈祷師、占い師、などそれぞれの作法で行っています。滝行だけをやっているわけではなく目的も異なり ます。修験道では山駈け、勤行、護摩焚き、など修行の一つとして滝行があります。
最近ではテレビや雑誌で紹 介されて、滝行を体験してみたい人が増えています。気合を入れたい、厄を落としたい、いやなことが続いたので変えたいなど人によ りさまざまですが、何となく、知り合いが体験したのでとか、漠然と滝行をやる人も多いです。
■滝 行の効果
☆ 気持ちがさっぱりして、とても気持ちがいい。
日常のもやもやを滝に打たれてすっきりさせることで、気分は晴れ晴れとします。滝に打たれる前と後では景色も明るく見えてきます。
☆ 精神的にめきめきと強くなった。
何年も滝行を指導している指導員に聞いてみると、打たれ強くなったと言っています。
☆ 体に力がみなぎるようで、健康になった。
指導員に聞いてみると、食欲も出るし、よく眠れるようになり、健康になったと言っています。
☆ 風邪をひかなくなった。
確かに指導員は風邪をひかず、風邪をひきそうになっても滝に入ると、鼻水がたくさん出て風邪の症状が消えることもあると言っています。
☆ もやもやが吹き飛んだ。
会社を辞めたいと悩んでいた人が滝行のあと、滝行の厳しさを乗り越えられたのだから、会社の悩みは大したことではないと思えたということもあります。もやもや、悩みを吹き 飛ばす。
☆ 自分自身を受け入れる事が出来、自信がついた。
極限状態になると、開き直ることができ、それまでの思い込みがふっきれます。特に真冬の滝行では、一部記憶が飛んだり、意識が瞬間無になったり、臨死体験に近い状態を経験 します。その状態から戻ってくると、厳しい寒さ、手足の冷たさに打ちのめされ、いったん自分が壊れてしまいかねない状況にな ります。温まり、普段の自分に戻ってきたときに、生きててよかった。そんな感慨にいとおしさがわいてきます。克服できた自分 を認め自信がわいてきます。
滝行の効果についての解説
テレビの取材で滝行をするとストレスが解消効果がある かを検証したいという取材があった。冬の寒い時期なので、素早く着替えなどしなければならないところに、唾液検査をしたり時 間がかかるので、寒い中で検査をすることがストレスになるでしょう。結果はあてにはなりませんよと言いました。ストレス解消 の効果はあると思いますが、それよりも、厳しい寒さの中で水に入ることで、さらにストレスが加わり終わったときに普段のスト レスが小さく感じるようなことがある。仕事の悩みをがあったが滝行の厳しさをのりこえたことでそれがたいしたことではないこ とに築いたなどです。
最近は座禅や断食をする人が多くなっていますが、座禅 も断食も効果がでるまでには時間がかかります。滝行の場合は数分で効果がでます。
修行のつらさに耐えていると、次第に脳内が変化してき ますが、滝行は極端に短い時間で変化が起きます。
初めて滝行を行う場合、怖さと緊張があります。トイレ に入ってなかなか出てこない人もいます。
■滝行で身体 に変化 体験者の声
9 月のある日洒水の滝滝行に参加しました。天気はとてもよいのですが、滝の周囲は水しぶきで雨が降ってい るようでした。こんな水量の多いときに入れれば、何も怖いものはなくなるでしょう。
無 我夢中で滝に入りました。すごい水圧で端の方にしかは入れません。終わったあと長年重苦しく感じていた 肩のこりがすうと抜けていることに気がつきました。
滝の水にあたってマッサージのあとのような感覚です。
感 動の一日でした。帰ってからいつものようにヨガをすると、いつもはすぐ手足の静脈が浮いたようになるの ですが、どういうわけか全く浮かないのです。これも効果だと驚きでした。
次 の日にマッサージ師の牧さんと会ったので私の肩を触ってというと、牧さんはやわらかーいですといいまし た。それに肩のあたりがとても暖かいのです。以前のかたい肩とさよならしたんですね。不思議がるばかり です。現在は洒水の滝は閉鎖中です。
■リ フレッシュ リラックス 集中力アップ
滝行でリフレッシュしてストレス解消して集中力アップ
毒だし 体内浄化も期待できます
身をき よめてすっきり
健 康維持、精神鍛錬に滝行を行う人が増えています
苦しい ことに立ち向かっていくことで、ストレス となりますが、それを乗り越えたときにリラックスできます。
頭上から落ちる水の圧力によって、頭への刺激があります。
ストレスのために精神が疲れている現代人にはむいているのかもしれません。
集 中力アップの滝行体験
滝行とリラックス効果 について
リラックスできて、 運気が向上
肩こりや頭痛などの慢性的な「凝り」と呼ばれるものから、現代社会が生み出したと言われる自律神経失調症など、緊張と思い込み、感情との関連が考えられます。その人の「緊 張と思い」が病いを生み出すのだと言う人もいます。それらの症状に対して効果がある事は経験された方々の一致した意見で す。
滝行は緊張をとりリラックスさせる効果があります。その結果運気が向上します。
外から 行うマッサージは、皮膚をとおした外部からの刺激によって、筋肉の緊張をほぐしたり、血行をよくしたり、気の流れを調整 したりと、言わば肉体的変化をもたらすものですが、滝行は、肉体的にはもちろん、その人の精神的な部分にも変化をもたら します。滝に入った瞬間、全身を水流でつつまれ、温度変化や水の圧力によって体の奥まで刺激され、一時的に呼吸ができな くなります。横隔膜が痙攣して自律神経が刺激されます。交感神経が興奮し、次第に副交感神経の興奮に移行してきます。滝 に1分半ほどで呼吸がおだやかになってきます。
訓練し ていない人は普通、雑念があり、自律神経が休まらないため、なかなか瞑想に入れないものです。そういう人でも、滝行を続 けることで深い瞑想状態に入りやすくなります。
絶叫し たり、泣き出したりすることもあります。滝のしぶきが湯気のように感じることもあり、ただ暖かさに包まれたようになるこ ともあります。
自律神 経失調、ストレスに悩んでいる方にもおすすめです。
■ストレス解消に滝行
日頃のストレスをどうしたら解消できるか、滝修行も解消法のひとつです。
みなさんはストレスをどう解消していますか。滝行は普段味わったことのない衝撃を受けて一気に日頃のストレスが和らぎま す。
そういう意味では冬の厳しい時期に滝に入るのがよいです。
秋から月に一度くらい入っていると、二月の寒さの中でも入りやすくなります。
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