https://note.com/haco_garden_d/n/n273d6ee83944 【樹になる気になる実のなる樹ー庭師さんが怖がる「ピラカンサ」】より
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。clubhouseで出会った植物界隈のお友達の中に、庭師さんが数名いらっしゃいます。そこでね、トゲトゲの植物は剪定する時に大変だよね。というお話をしていました。
今日はその中の植物のひとつ「ピラカンサ」について書いてみようと思います。
ピラカンサってどんな植物
この時期になると、小さな赤い実がたわわに実る樹を目にすることはありませんか?それがピラカンサです。枝がしな垂れるほどの実がなっているのをみると、冬が来るなあ。と感じます。
美味しそうな実でしょ
ピラカンサ バラ科 トキワサンザシ属 常緑低木 別名 ピラカンサス
和名 トキワサンザシ タチバナモドキ
鑑賞用として、盆栽でも出回っていますし、生垣のように育てられていたりもします。
ピラカンサの実は食べられるの?
ピラカンサの実があんなにたくさん成っているのを見ると、食べられるのかな?って思いますよね。私、実は小さい頃にかじってみたことがあります。
小さな実で、リンゴのような形だから美味しそうだと思ったんだけど。
詳しいことは覚えていませんが、美味しくなかったのは間違いないです。
なぜなら、そのお隣にグミの樹があって、その実はほとんど私と近所のお友達で食べつくしたのに、ピラカンサの実はそのまま残っていましたから(笑)
とはいえ、鳥は食べないのでしょうか。
ピラカンサの実は鳥は食べる?
ピラカンサの実を思い浮べると、いつまでたっても実っている気がするので、もしかして鳥も食べないのか?と思ったら、鳥は食べるようです。
しかし、やはり鳥にとってもごちそうの味では無いようで、少量づつしか食べないようですね。
イロイロ調べていたら、本当に食べてみる実験をされた方がいらっしゃったので、とっても面白かったのでご紹介しておきます。
ピラカンサこと”トキワサンザシ”の実を毒抜きして食べてみた | 気楽に生きたい
突然ですがバラ科というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? 一般的なところではバラや桜が主で、植物にちょっと興味がある人
なぜ庭師さんは怖がるのか
庭師さんが怖がる理由は、食べられないから。とかではありません。ピラカンサの棘が理由です。
ピラカンサ(ピラカンサス)の名には、ギリシャ語のピル(炎)とアカンサ(刺)の意味が含まれており、その名はトゲのある枝に炎のような赤い実をつける姿からイメージしてつけられたと言われています。
アカンサがアカンみたいです。
葉と枝の間に棘、見えますか?
成長も早く、なかなかお行儀よくは育ってくれないので、棘を振り回して自由に成長していくピラカンサは、庭師さんにとっては手ごわい植物なのかもしれませんね。
地下足袋で踏んで、地下足袋が貫通したと聞いた時には、とっても危険な植物だわ!!と再認識いたしました。
※植物に、悪意はありません。ただ、扱う際にはご注意ください。
トキワは常緑という意味
もともと、ピラカンサにはいくつもの品種があり、それをひとまとめにしてピラカンサと呼ばれていますが、日本でよく見かけるもののほとんどが、トキワサンザシと呼ばれる品種だそうです。
トキワサンザシではなく、落葉するサンザシは食べることができます。(酸味がありますが、サンザシ酒やドライフルーツでも出回っています。)
(略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/73e075d64b4acb90080aeab680a3c0ac3650be65 【真っ赤なピラカンサは「一粒一粒が魂」 津波で犠牲、若手が育てた木】より
赤い実をつけたピラカンサ。鳥に少しずつ実をついばまれて減っている=2025年11月11日、岩手県大槌町、東野真和撮影
「一粒一粒が亡くなった職員や町民の魂が燃えているような気がして」。岩手県大槌町の海を臨む自宅の庭で、真っ赤な実を鈴なりにつけたピラカンサを見ながら、前町長の碇川豊さん(74)はつぶやいた。
東日本大震災前、役場の玄関脇に生えていた。長く総務課長を務めた碇川さんは、自席がある2階の窓際から赤い実を眺めるのが好きだった。「雪が積もるとさらに鮮やかに見えてね」
2010年春、後輩職員が木を増やそうと、枝を数本、元の木の横に並べて挿し木して育て始めた。碇川さんはそのうち1本を自宅の庭に移植した。
同年末、碇川さんは町長選に出る準備のため退職。翌11年3月11日、役場を津波が襲い、当時の町長や職員計40人が犠牲になった。挿し木をした職員も亡くなった。
被災庁舎は解体され空き地になり、ほかのピラカンサも津波で流された。移植されたピラカンサは命をつなぎ、震災前を思い起こすことができる貴重な木になった。
碇川さんがピラカンサの花言葉を調べると、「慈悲」や「希望」などと書かれていた。実は毒性があるとされ昨年までは獣が食べに来なかったが、今年は「山に木の実が少ないせいか」鳥がついばんでいる。(東野真和)
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