麒麟草

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%82%A6 【キリンソウ】より

キリンソウ(麒麟草、Phedimus aizoon var. floribundus)は、海岸から亜高山帯までの乾燥しやすい草原に生えるベンケイソウ科キリンソウ属に属する多年草である[4]。

特徴

茎は太く高さ5-30 cm。葉は肉厚で、長さ2-7cmの倒卵形または長楕円形で互生する[5]。葉の縁は中央から先端にかけて鋸歯形状となる。茎の先端が平らな集散花序となり、マンネングサに似た多数の黄色い花を付ける。花弁は5枚で[6]、花期は5-8月[7]。冬は地上部が枯れ、根元に新芽をのぞかせた状態で越冬する。系統によって高山植物のように栽培しないと失敗するものから、普通の宿根草のように育てられる丈夫な系統まである。高山植物扱いするものは小型のタイプが多く、海岸近くに見られるような大型になるタイプには宿根草扱いでも育つ傾向がある[8]。シノニムの種小名kamtschaticumは、カムチャツカを意味する[9]。

和名の由来は、黄色の花が多数集まって咲くことから、当初「黄輪草」と名付けられ、その後、「麒麟草」という霊獣の名前が当てられたという説がある[10]。「キジンソウ」「キジグサ」ともいい、和名は「傷薬の草」を意味し、これが転訛して「キリンソウ」となったとする説もある[9]。

一見すると、草姿全体の印象はトウダイグサ科ユーフォルビア属の一部植物にも似て見える。また花の様子などは同じベンケイソウ科のセダム属の花に良く似て見えるが、ユーフォルビア属に多く見られる苞は形成せず、また花もセダム属の花は4枚花弁が多く十字型に開花するのに対し、本種は6枚花弁であり星形に開花するため、いずれの物とも花が咲けば比較的容易に見分けがつく。また他にも比較的近縁関係にあるからなのか、花が咲いていない時期の姿は同じベンケイソウ科のカランコエ属の植物にもよく似て見える特徴を有する。

分布

シベリア東部・中国・朝鮮半島と日本の北海道・本州・四国・九州の山地の日当たりのよい岩場などに分布する[5][9]。伊吹山の上野登山道の岩場に群落がある[11]。田中澄江が『新・花の百名山』の著書で弓張山地を代表する花の一つとして紹介している[12]。

栽培

風通しのよい日なたで栽培する。寒さには強いので、冬に保護する必要はない。植え替えは、休眠中の芽が動きだす前に行う。必要であれば同時に株分けをする。増やす場合は、株分け、さし芽、種蒔きを行う。株分けは休眠中に行う。大きくなった株は、3分割か4分割程度に分けることができる。さし芽の適期は5月から6月頃で、よく伸びている茎を10cmほど切り、カッターで切り戻してから清潔な用土にさす。さし穂は茎の先端部を使う。株分けやさし芽でよく増えるため、あまり行われないが、種蒔きでもふやせる[13]k


https://www.nakayachiyonomori.com/news/1129/ 【秋の黄色い花(セイタカアワダチソウ、アキノキリンソウ)】より

この時期に咲く黄色い花と言えば?

この問いに「キリンソウ」と答える方も多いと思います。。

このキリンソウは大きく分けると数種類のことだとご存じでしょうか。

うち一種類は海外のセイタカアワダチソウ

写真はセイタカアワダチソウだと思われますが、この花は花数が多い上、地面の下からクローンを生み出して増えるのであちらでもこちらでもセイタカアワダチソウ一色といった風になっています。

厄介な雑草として知られてはいますが、昔から養蜂家さんには秋の数少ないミツバチのご飯として大切にされていました。拡大するとこんな感じです。

こちら一つ一つが花なのでミツバチもお腹いっぱい。安心して冬が越せるというわけです。

そればかりでなく、傷薬やアトピーの薬にもなるそうで、効果の高さから学名に「完全な」という意味の言葉が充てられているんだそうです。間違えても花粉症のもとになったりは致しません。

人間には薬用ですが、ほかの植物には毒を出してほかの植物をけん制します。

そして最近は自分の出した毒にやられてしまっているのだそうで。

さて、海外のキリンソウはド派手ですが、日本のキリンソウ、アキノキリンソウはこんな感じ。花数は少ないですが一つ一つの花はさらに拡大すると

アキノキリンソウ、セイタカアワダチソウ。

普段目にとめない雑草も少し目を向けてみてください。面白い発見があるかもしれません。

おまけに職員が育てているアキノキリンソウに5ミリくらいのハナアブの仲間が来ていたので一枚。

https://yourun1.livedoor.blog/archives/2024870.html 【俳句には長すぎる名よ背高泡立草】より

◆背高泡立草

河川敷、放棄田、道路脇、空地などで、いまセイタカアワダチソウが花盛りです。荒地のシンボル的な花です。北米原産の外来種ですが、黄色の花がよく目立ち、晩秋の日本の景色の代表的な存在になっています。最初は青みを帯びている花の黄色が、秋が深まるに連れて赤みを増していき、最後は茶色くなってそのまま枯れます。

泡立草と呼ばれる秋の花があり、その名前はアキノキリンソウです。背高泡立草が日本に入ってきたとき、この花の背を高くしたようだと考えた人が背高泡立草と名づけたのではないでしょうか。「セイタカ」の名の通り、草花の中では背が高くこちらがキリンにたとえられてもいいと思います。

しかし、混同するためアワダチソウとも呼べず、キリンソウとも呼べないため、俳句で適当な呼び名がありません。荒地らしいところを背景に詠んで、セイタカアワダチソウと理解させている句がいくつかあります。背高草とでも呼んで十七音におさまる名前になって欲しいものです。


https://www.brh.co.jp/salon/blog/diary/detail/499 【背高(?)泡立草】より

秋から春先にかけて徒歩通勤をしています。「とかいなか」をキャッチフレーズとする高槻らしく,大通り,住宅街,川沿いと色々な雰囲気を楽しめる片道約30分の経路です。飲み屋帰りに歩く真冬の川沿いは,一発で酔いも覚める寒さですが…。途中の空き地や河川敷では,直立した草が集まり黄色い花を咲かせている様子が目に入ります。多少なりとも植物に興味をお持ちの方であれば,すぐに「セイタカアワダチソウのことだね!」とピンとくることでしょう。私も初めはそう思いました。しかし,通るたびにどうにも違和感が拭えません。ちっとも「背高」ではないのです。

私が子供の頃(30年ほど前)に馴染みのあったセイタカアワダチソウといえば,大人の背丈を超えるくらいのノッポ植物で,なぜだか株の下部の葉は枯れていることが多く,お世辞にも品が良いとは言えない見た目の植物でした。他の植物に対して生育を抑制する物質を分泌し(アレロパシーと呼ばれる現象),生息地が重なるススキを駆逐する侵略的外来種,という悪役ポジションにピッタリです。ところが,目にとまったセイタカアワダチソウらしき植物は,膝丈からせいぜい腰の高さまでしかなく,上から下まで青々とした葉が並び,ススキと並んで朝日に照らされている様子は何だか風情すら感じさせるのです。これは一体どうしたことでしょう。

これまでの研究から,アレロパシーの原因物質が高濃度ではセイタカアワダチソウ自身の生育をも抑制すること,在来の「雑草」と異なり本来は養分の豊富な土壌でないと生育できないこと等が明らかになっているようです。短期間で隆盛を極めたものの無理が祟ったという平家物語のような事情でしょうか。そんな感慨に浸りつつ別の空き地に目をやると,そこでは「The悪役」な見た目でワシワシ茂っていましたとさ。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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