石榴と花石榴

https://toutankakai.com/%E7%9F%B3%E6%A6%B4%E3%81%A8%E8%8A%B1%E7%9F%B3%E6%A6%B4/【石榴と花石榴】より

ザクロの花が咲いている。

タコさんウインナー、タコさんウインナー。これは石榴の萼でありたり/小田桐夕『ドッグイヤー』

まことに、そんな印象でもある。花びらも、ちゃんと薄い朱色のひらひらがあるが、それが萎んだあとにのこっている萼の、基部が果実として太るまでの間は、もう「タコさんウインナー」にしか見えない。

こちらはハナザクロ。八重咲き。

風あらぶ六月の庭いつ逢へる君とも知らず咲く花柘榴/苅谷君代『初めての〈青〉』

ひとつひとつの花はあざやかだが、濃い緑のなかに咲いているのは、いくらか寂しげな感じもする。

ハナザクロが結実することは少ないらしいが、ザクロにしてもハナザクロにしても、果実がそこにあるのと花が咲いているのと、遠目にはそれほど違わない印象になるあたりも、花の寂しさにつながるかもしれない。

ちなみに、木扁をつけて「柘榴」で通用しているが、もともとの漢名は「石榴」。簡単なほうへ流れるというわけでもないのが面白い。


https://note.com/haco_garden_d/n/n37b1db9b9a2e 【樹になる気になる実のなる樹ー吉祥果(きちじょうか)ザクロの花が咲いた】より

柘榴(ザクロ)とは  ザクロ ミソハギ科ザクロ属  落葉小高木 

原産:トルコから中東という説と南アフリカという説と北アフリカ原産とする説がある。

とにかく、紀元前にはもう人々の生活に身近にあり、世界各地で栽培されている植物です。

日本には平安時代に中国から伝わったとされていて、主に鑑賞用としての栽培が盛んだったと言われています。(日本では、食用としてではなく、ほとんどが鑑賞目的で庭に植えられていたそうです。)熟れて割れる実も鑑賞に値しますが、花も負けず劣らずの魅力的な姿なんですよ。

ザクロの実は美容の味方

ザクロといえば、実の方が身近でしょうか。実からとれる果汁はグレナデンシロップとしてジュースなどで見かけたことがある方も多いでしょう。

抗酸化作用がある。とかアントシアニンが豊富。と言われ、健康や美容の感度の高い方には身近かもしれません。もう5,000年以上も前から、その効果があると言われていたんですって。

鬼子母神と吉祥果(きっしょうか・きちじょうか)

吉祥果といえば、主にザクロのことを指します。

鬼子母神が魔除けとして手に持っているものが吉祥果(=ザクロ)だとされているのですが、鬼子母神のエピソードは知っているとちょっと得した気分になるかも。

安産や子育ての神として祀られることの多い鬼子母神(きしもじん)。子を見守る優しげな神かと思いきや、元は多くの子供を養うために、人を殺して食らうというおぞましい鬼であった。悪鬼が転じて神に。

歴史人「鬼子母神が人を食らう悪鬼から神に転じた、その訳とは?」

鬼子母神は元々、1000人も子供を産んだとされています。

そのため、その子供たちを育てに滋養をつけるために人を食べていたんですね。

(ここで、鬼滅の刃の映像が思い浮かぶのは私だけでしょうか。)

それを見かねたお釈迦さまが教えを説き、改心した鬼子母神は人をもう食べない。と約束する代わりに、ザクロを手渡されたそうです。

かなりざっくりとした説明をしましたが、それがなぜ、ザクロだったのか。には不確かな部分も多くありますが、仏教ではザクロは種が多いことから、子孫繁栄の意味を持つとされています。(ザクロは中国でも子孫繁栄の象徴とされているそうです。)

鬼子母神は安産や子宝の神様とされていますから、なんとなく繋がってきますね。

世界中のザクロのお話

ザクロは、世界中でかなり古くから栽培されてきたこと、そしてやはり花や実の姿が特徴的なこと、栄養価もあることから、ギリシャ神話やエジプト神話にも登場します。

調べれば、調べるほど、世界中で様々な事柄に登場するザクロ。

お時間ある時に、みなさま調べてみてはいかがでしょうか。

その中には、縁起の良い実としてではなく、赤い色が「流血」を意味するなど、不吉だとする逸話にも出会ったりしますよ。

鑑賞するなら花ザクロ

ザクロの花を鑑賞したいなら「花ザクロ」と呼ばれる、実付きはあまり良くはありませんが、花を楽しむタイプの柘榴がおすすめです。

私が元々の持ち主だった花ザクロは八重咲の品種。

2株植っています。花付きはいいですが、実は年にほぼ1個くらいしかつかない(笑)

その他にも、花色がピンクのものや「源平」といって一つの株で2色咲かせるものもあったりします。

私はザクロの花色は「神社の朱色」と似てると思っていて、ザクロの花を見ていると梅雨時期のちょっとどんよりした気持ちが晴れる色だなあ。と感じています。

成長スピードもゆっくりなので、お庭の片隅に植えてみてはいかがでしょうか。

まとめー梅雨入りしましたが。。。

いよいよ、鹿児島県南部も梅雨入りしました。

梅雨入りしましたー!とニュースで聞いてから2日ほどお天気がすぐれませんでしたが、そのあとからは夏の日差し、梅雨時期の湿度です。

夜もいよいよ寝苦しい日がやってくるのでしょうか。

今年の夏も、厳しい暑さになるそうなので体力を付けて、早めにエアコンの運転を確認して、扇風機の掃除もして、夏を乗り切りたいところです。

ザクロにはむくみの症状を改善する働きがあると言われています。

エアコンの効いた部屋と暑い屋外を行き来していると、体内の水分の循環がうまくいかなくなってむくむことがあります。

そんな時には、ザクロジュースを試してみるのもいいかもしてません。


https://lovegreen.net/gardentree/p226947/ 【ザクロ(石榴)とは?花や実の季節、種類、食べ方、神話】より

ザクロ(石榴)という果物について、どれくらいご存知ですか?花を見たことはありますか。 ザクロ(石榴)の種類、花や実の季節、食べ方、神話まで幅広くご紹介します。

ザクロ(石榴)とは 学名:Punica granatum 科名:ミソハギ科 属名:ザクロ属

分類:落葉高木 花期:5月~7月 収獲期:10月~11月

ザクロはその昔、中東の方から中国を経て日本に渡ってきました。寿命の長い樹木で、独特の形状の果実を付けることで有名な落葉高木です。

ザクロの幹は細く灰褐色をしていて、光沢のある明るいグリーンの小さな葉をつけます。枝に小さなトゲがあるのも特徴です。日当たりがよければ花付きがよく、実もたくさん収獲できるので、昔から庭木として好まれてきました。

ザクロ(石榴)の種類

ザクロには通常のザクロの他に「ヒメザクロ」や「一才(いっさい)ザクロ」と呼ばれる矮性種もあります。

矮性種は小さな樹高のまま、花も実も付けます。矮性のザクロは花も実も通常のザクロより小さく、3cmくらいと小ぶりです。

ザクロ(石榴)の花の季節

ザクロの花が咲くのは初夏、5~7月頃です。

本格的な暑さが来る前、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。ザクロの花は、肉厚なオレンジ色のガクの間から飛び出すように花びらを広げます。

ザクロの花はガクがタコウィンナーのよう

ザクロの花は初夏に咲くので、開花してすぐに梅雨に入ってしまい、花が散りやすいという特徴もあります。この落ちたガクがタコウィンナーのようで、ちょっと可愛らしくもあります。

ザクロ(石榴)の実の季節

ザクロの実の収穫を楽しめるのは10~11月です。

ザクロの実は、直径10cm前後の球体に近い形で、黄色味の強いオレンジ色をしています。

秋が深まってきた頃、十分に熟すと厚みのあるオレンジ色の果皮がひび割れるように裂け始めます。中にはぎっしりと、ボルドーカラーの宝石のような小さな実が詰まっています。この小さな実は食用になり、ジュースやジャムの他、生食もできます。小さな実を歯で軽く押すように噛むと、程よい酸味と甘い果汁が口の中に広がります。

この小さな実の中にさらに小さな種子が入っています。食べていて気になる場合は種子を吐き出してください。そのまま食べてしまっても何も問題はありません。

(略)

ザクロ(石榴)は人肉の味?鬼子母神の伝説

鬼子母神とは仏教に登場する女神です。鬼子母神は非常に子だくさんな神様で、その子供の数は500人いたとも1000人いたとも言われています。

子だくさんな鬼子母神は子育ての体力をつける為に人の子供をさらって食べていました。それを見かねたお釈迦様が鬼子母神の子供を1人隠したところ、鬼子母神は大いに悲嘆にくれました。

お釈迦様は「自分の子供がいなくなる悲しみがわかったのなら、もう人間の子供をさらって食べてはいけない」と鬼子母神に告げ、代わりにザクロを食べるように伝えたそうです。

「ザクロが人肉の味」だというは噂の出どころは、この鬼子母神のお話でした。

ただし、本来の鬼子母神とお釈迦様のエピソードにはザクロは登場しません。「お釈迦様が、人間の代わりにザクロを食べるように戒めた」というのは、日本で広まった俗説です。

ザクロは冥界の果物?ギリシャ神話

ギリシャ神話に登場する大地と豊穣の女神デメテル。デメテルにはペルセフォネ―という娘がいました。

ある日冥界の王ハーデスが、ペルセフォネーを見染めてさらってしまいます。明るい太陽の下で花を摘んでいたところを、突然暗い冥界に連れてこられたペルセフォネーは意気消沈します。

冥界の食べ物を口にしてしまったら2度と地上の暮らしに戻れなくなる、と思った彼女は何日も何も食べずに過ごします。

飢えと喉の渇きに耐えられなくなったペルセフォネーは、ある日とうとう3粒(4粒とも6粒とも言われています)のザクロを食べてしまいました。

一方地上は、娘をさらわれたデメテルが悲しみのあまり閉じこもってしまったので、大地は草花が枯れ果て、さながら冬のような有様になってしまいました。

みんなが困っているのを見かねた全能の神ゼウスは、事態を収束させようとハーデスに働きかけました。

ゼウスの判断は、(ペルセフォネーは)1年のうち、食べたザクロの数の分だけ冥界で過ごし、残りは母親の元に戻って過ごす、というものでした。

こうして12ヶ月のうち3ヶ月はペルセフォネーは冥界でハーデスの妻として過ごし、その間はデメテルが悲嘆にくれる為、大地はすべてが枯れ果て冬となるようになったというお話です。

宝石のように美しく、食べても美味しくて、さらに少し背徳感のある逸話まで持つザクロ。これを機にザクロの美しさについて見直していただけますように。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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