ライフスキルプログラムへの取り組みは ひょんなことから始まりました。
心理健康オフィスをオープンしてすぐ カウンセリングの学習会を始めました。
数名の方々の参加を得ましたが、中心は小学校教師でした。
教師数名から 総合学習のカリキュラムに関する相談がありました。
折しも WHOが提唱したライフスキルの翻訳本が手に入りました。
翻訳本では 「ライフスキルとは 『人が自分らしく、よりよく生きていくために必要な心理社会的能力』をいう」となっています。
総合学習のカリキュラムに組み込むにはもってこいだと思い「私が大人プログラムを提供するので みんなで小学生向きのプログラムにアレンジし、実際にクラスで実施して その報告も含めて 一冊の本にしてはどうか」と提案しました。
私は心理健康オフィスのPRもしたかったので 毎年2領域を1セットとしてリーフレットとして仕上げ 市内の小学校に無料配布することにしました。
そのうち教育委員会から助成金も降りることになりました。そうすると個人事業のPRの領域を離れてしまうことになりました。
教師たちは女性ばっかりでしたので 家事もあり 月1回ないし2回の学習会の時間をとることは大変でした。途中私の方が止めてしまいたくなりましたがどうにか自費出版することができました。
本は教師たちの働きとともに 読売新聞、神戸新聞、朝日新聞、教育新聞などから取材を受け 沢山の助成金をいただくことになりました。
教師たちはこの本を持って ピアカウンセリング研究会、国際理解教育ワークショップ、学校カウンセリング、教育委員会依頼の講習会 公民館活動 その他に活用し 多くの支持を受けた喜びを体験しました。
ライフスキル研究会の歩み
2003年 『情動対処スキル・ストレス対処スキル』のプログラムを7つ開発し実践。
兵庫県教職員研究グループの認定を受ける。西宮市教育委員会から支援を受ける。
2004年 『自己認知・他者理解スキル』のプログラムを9つ開発し実践。
2005年 『コミュニケーション・対人関係スキル』のプログラムを10個開発し実践。
2006年 『意思決定・問題解決スキル』のプログラムを9つ開発し実践。
2007年 『創造的思考・批判的思考スキル』のプログラムを7つ開発し実践。兵庫県教育委員会教職員パワーアッププラン「自主研究」認定を受ける。
3月
毎年、開発したプログラムを冊子に印刷し、市内の小学校に配布していたが、多方面からの薦めもあり 『小学校版ライフスキル ~学級で互いに高め合うセルフエスティーム~』を
自費出版(初版)する。
5月
読売新聞 "『生きる力』育成紹介・西宮の小学教諭ら自費出版"と掲載される。財団法人理想教育財団より助成を受ける(季刊誌「理想(※外部サイトのPDFファイル)」に掲載)
6月
さくらFM「アットホームにしのみや」にて西宮ライフスキル研究会が紹介されインタビューを受ける。
8月
兵庫県子どもの心と教育研究会 神戸大会にて初めてのワークショップを開催する。日本教育新聞に掲載される。
9月
神戸新聞 "ゲーム感覚で生きる力育成・西宮の小学校教諭ら授業まとめ出版" と掲載され、反響が大きく、全国の小・中・高等学校・大学並びに教育委員会や教育センター、一般企業などから注文が殺到する。
10月 第二刷出版。
1&2領域
情動対処
自分の怒りや、悲しみ、驚きに負けずに、真の喜びや楽しさが実感できる。喜怒哀楽がコントロールできる。
ストレス対処
ストレスや悩みに負けずに気晴らしをすることができ、軽い気持ちで 毎日を 元気に生きていくことができる。
この領域では下のようなプログラムを用意しています。
1感情パズル 2怒り 3怒りへの対応(鎮める方法) 4怒りとの付き合い方 5「いや」と言う 6気持ちを伝える三つの方法(アサーション)7自分となかよしでないわたし
3&4領域
自己認知スキル
自分で自分のこと、すなわち性格、長所、短所、願望、嫌なこと などが分かる。確な自己認識を持つと、日常の問題場面で 現実的な解決への目標を設定することができる
他者理解スキル
相手の気持ちになって感じ、考えることができる。共感して理解することは 自分とは違う他者を受容することに役立つ。
この領域では以下の資料を用意しています
1.私ってどんな人 2.よいとこビンゴ 3.自分カルタ① 4.自分カルタ②
5.等身大の自分① 6.等身大の自分② 7.わたしの木 8.信頼の関係
9.出会いのカード
5&6領域
コミュニケーション
相手の話をよく聞き、自分の思っていることを相手に正しく伝える。
対人関係
自分がやりたいことを、良好な人間関係を維持しながら、知的、論理的に主張する。
この領域で用意している資料
1体で表現する(ボディランゲージ) 2コミュニケーションの三つの窓口
3一方通行・双方通行のコミュニケーション 4プラスのストローク・マイナスのストローク 5 わたしの関係地図 6関係を阻むもの 7視覚を中心に楽しむコミュニケーション 8聴覚を中心に楽しむコミュニケーション 9体感覚を中心に楽しむコミュニケーション 10 聴く実習
7&8領域
意志決定
自分でよく考え、もっともよい選択ができる。これができるようになると いろいろなものを 比べて決めることができる。
問題解決
直面する重要な問題に対処する能力。重要な問題を未解決のままにしておくことは ストレスの原因となり、更には様々な疾病の原因にさえなる。
この領域では次のプログラムを用意しています
1選択ゲーム 2プッカの冒険 ~情報カード~ 3ピンチをチャンスに(リフレーミング" )
4なりたい私 なれる私 5コンセンサスゲーム 6問題の明確化 7 ソリューションホーカスト・アプローチ 8 フェアリーブレインと仲良く 93つの立場(視点変更)
9&10領域
創造的思考
よいものを創りだす方向に、また物事がうまくまとまっていくように考えを進めていくことができる。
批判的思考
人の話や書かれていることを、そのまま鵜呑みにせずに、本当にそうかなと自分の頭で吟味することができる。精神的健康に有効で、価値観や他者からのプレッシャー、情報などを認識し 評価するのに役立つ。
この領域で用意している資料
1みんなでつくろう「クラス目標」 2記録更新(イメージトレーニング)
3右脳・左脳のバランス回復 4マインドマップ 5Iam OK! 6イメージ画(スクウィグル) 7プロ・コン・ ディスカッション
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