あなたが生まれ今生きている奇跡

https://news.yahoo.co.jp/articles/998348c276cfc8675b12271bd2d566f93e8b59a1 【【書評】俳句は決して「浮世離れの遊び」ではなく時代と共にある】より

『俳句と人間』著・長谷川櫂【書評】『俳句と人間』/長谷川櫂・著/岩波新書/946円

【評者】川本三郎(評論家)

 俳句というとともすれば世を離れた遊びと思われるが、現代を生きる俳人、長谷川櫂は、俳句は時代と共にある、俳句は時代の空気と共にあると考える。

 例えば子規。若くして難病にかかり病牀六尺の闘病生活を強いられた子規に「健気な子規」と語られることが多いが、その子規もまた「明治の子」という時代の空気のなかに生きた。「明治の子」は自分よりまず国家のことを考えた。欧米になんとか追いつこうと必死の努力をしていた明治の日本人は、国家の役に立つ人間になろうとした。

 だからこそ病床にあってついに国家のために役立つ人間になれなかった子規はそのために苦しんだ。一方、子規の友人、夏目漱石は国家の重荷を感じるがゆえに、その束縛から脱落し、高等遊民の道へと逃がれようとした。

 どちらも、「国家」という時代の空気にとらわれた。俳句は決して浮世離れの遊びではない。このあたり、3.11を体験した著者の切実な思いがこもっている。

 明治の世では、「生きて国の役に立つことが幸せ」と日本人は考えた。それが昭和の国粋主義の時代には「死んで国の役に立つことが幸せ」と考えた。「生」から「死」への転換が、日本帝国主義国家の敗北の根底にある。

 その日本が、敗戦後、「生きているだけで幸せ」と考えるようになった。未曾有の大戦争を経験した日本人の当然の帰結だった。

 それが、現代でも続いている。国家はもう信じられない。といって「生きているだけで幸せ」という現状肯定だけでも生きられない。現代の俳句は、この不安と動揺のなかにある。俳句を時代の空気のなかでとらえようとする著者の考えに共感する。

 本書を書いている時、一九五四年生まれの著者は皮膚癌になった。いつ転移するか、不安の日々のなかで著者は、もう一度、俳句について考え直した。そして、俳句は時代の空気を反映するだけでなく死という永遠の主題にも関わる文学だと気づいてゆく。

※週刊ポスト2022年4月22日号


https://www.sankei.com/article/20220213-N2EREKZYINP73C5MWPOAWKC3QI/ 【新書 『俳句と人間』(長谷川櫂(かい)著、岩波新書・946円)】より

俳句界をリードする著者が子規や芭蕉、自身らの俳句を軸に「生と死」などに対する考えをまとめたエッセー。平成30年に皮膚がんの告知を受けた自身について「俳句の素材にすぎない」という見解を示し、それを作句に生かしていく姿勢は気迫に満ちている。

子規の絶筆「糸瓜(へちま)三句」や芭蕉の病中吟「旅に病(やん)で夢は枯野をかけ廻る」について解説している。偉大な先人が死を目前にしても俳句を詠んだ姿勢を受け継ごうという固い意志が柔和な文章から伝わってくる。

人も「いつかは死ぬ」との思いが重低音となって作品全体に響き、それが生の輝きを際立たせている。


Facebookごとう 孝二さん投稿記事「あなたが生まれ今生きている奇跡」

世界中に数多くの人がいる中、両親が出会って、あなたが生まれました。

あなたは、あなたの両親が出会っていなければ生まれてこなかった存在です。

ここに父と母の出会いの奇跡があります。

その出会いも奇跡がなれば、出会ってから結ばれるまでの過程も奇跡です。

同じ時代に生まれ、なにかのきっかけで出会い、そして惹かれあった…

それが両親という奇跡。

当たり前ですが、この世に生まれるには父と母が必ず必要です。

先祖を10代遡れば、膨大な数の出会いという奇跡があったはずです。

もし先祖がひとりでも違っていれば…当然、あなたは存在していません。

歴史も変わっていたかもしれません。あなたはなぜ、この世に誕生できたのでしょうか。

自分の意志で生まれてきたわけではないはずです。

そもそも自分の力で、この世に生まれてくることはできません。

数多くのご先祖様のおかげで、この世に生まれてくることができました。

まず、自分が生まれてきた事実に感謝しましょう。

生まれてくることがなければ、泣いたり笑ったりすることができません。

友人とおしゃべりをしたり、本を読んだり、テレビを見たりできません。

歩くことも走ることもできません。勉強も恋愛も仕事も、何もかもできません。

すべて、生まれてきたからこそできることです。

生まれて来られただけで、十分な幸せです。

人生において、何が奇跡かというと、あなたが生まれてきたことです。

たしかに生きていると苦しいこともありますが、それ以上に楽しいことはもっとたくさんあります。

苦しいことは、人生をもっと豊かにするスパイスと考えればいいのです。

ほどよい困難があるおかげで、成長できる機会が生まれます。

うまくいかない悔しさや、達成できる喜びが味わえます。

幸せになるためには、お金も権力も地位も不要です。

生まれてきたことの素晴らしさに気づけば、あなたは今すぐ幸せになれます。

あなたが生まれてきたのは、素晴らしい奇跡なのです。

健康で生きてることの奇跡

ただ普通に暮らせることが人生の幸せなのです。

無事に生まれ、食べ物に困らず、大きな事故に遭わずそれなりに健康で、

笑ったり泣いたりでき、人並みに悩みがある…

それ自体が生きているという奇跡なんだと思います。

今、あなたの目の前に奇跡が起こっています。

「人と出会った」これだけで奇跡です。

「人と出会うなんて平凡なこと。奇跡でも何でもない」いいえ、よく考えてみてください。

まず時間です。

人類の長い歴史の中で考えると、同じ時代に生きていることがすごい。

次に場所です。世界は、とても広い。世界には、何十億もの人がいます。

世界がこれだけ広く、これだけたくさんの人がいる中、あなたは人と出会いました。

少しでも生まれた時代がずれ、少しでも出会う場所が違っていれば、出会うことはできません。

あなたの人間関係は、とても低い確率をくぐり抜けて得た奇跡。

だから、人との出会いは、すべてが奇跡です。

知り合わなくても、視界に入る人すべてが素晴らしい出会いといえます。

素晴らしい瞬間は、いつも目の前で起こっています。

奇跡は起こすものではなく、気づくものです。

出会いの尊さに気づけば、実はすでに自分にはたくさんの奇跡が起こっていることに気づくでしょう。

私もあなたと出会えたことが、とても嬉しく思います。

世界はとても広いのに、出会ってくれて、ありがとうございます。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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