https://blog.goo.ne.jp/shodo_february/e/b69bfdd292d9a352b2b61fd493e5c885 【キジバト(雉鳩)】より
キジバトは別名をヤマバトとも呼び、本来は山地や森林に住む鳩です。
しかし現在では、神社の境内や公園などで、人間がドバトに餌を与えている影響からか
ドバトの群れに紛れて餌をついばむ姿が普通に見られるようになっています。
ドバトが大陸原産で家禽化されたカワラバトや野生化した伝書鳩をルーツとする雑種であるのに対して、キジバトは日本原産の純粋な野生鳩です。
ドバトのように群れを作ることはなく、非繁殖期も含めて生涯をつがいで行動する習性があり、それが種の純粋性を保つ上での大きな要因となっているのかも知れません。
ところで、このキジバトは貴重な純粋種であるにも拘わらず、鳥獣保護法ではハト科の鳥で唯一「狩猟鳥」に指定されています。
鳥獣保護法では、「保護鳥」という規定がないので「狩猟鳥」に指定されなければ
一応、それなりに野鳥として法律的には保護されるのですが・・・
キジバト <ハト目 ハト科> 生活型は留鳥、または漂鳥
https://shinyokan.jp/senryu-blogs/shigeo/22598/【縁起いいですキジバトの恩返し】より
●警戒心の強い「リュウキュウキジバト」のつがいが、今帰仁村の大城學さん(77)宅に巣を作り、ひな2匹が巣立っていった。「家に巣があると縁起がいい」と言われるキジバト。35年ほど前、大城さんが1羽のキジバトを保護して以来ほぼ毎年、「恩返し」のように巣作りで訪れるようになった。(琉球新報社 喜屋武研伍記者)
●35年ほど前、自宅すぐそばの空き地で猫に襲われて傷だらけになったキジバトを見つけた。大城さんは「理由はなかった。取りあえず生かさないと」と両手で抱え、家に連れて帰った。
●10カ所以上あった傷口にヨードチンキ(消毒液)を塗った。鶏小屋に入れて上に雨よけを作り、米粒や豆を与え回復を待った。2カ月が過ぎると、小屋から出て元気よく飛び回っていた。
●その後ほぼ毎年、家の庭にあるリュウキュウコクタンの木に巣を作っている。今年は4月中旬に巣を確認し、5月初めにひなが巣立っていった。大城さんは「もしかしたら、(保護した鳥の)ずっとずっと孫かもしれないね」と頬を緩めた。
●大城さんは教師を定年退職した後は毎朝のウオーキングが日課で、今も畑仕事に精を出している。自然が身近にあり、家にはシジュウカラやシロハラ、コゲラなども訪れる。「巣作りもいつものことだから、特に何も思わないよ」と言うが、愛鳥週間に鳥の思い出話は止まらなかった。
●ハトの恩返しですね。人間もハトに負けませんように。
●一方、新型コロナウイルスの感染はネコ同士でも広がっていくことを東京大医科学研究所の河岡義裕教授らのチームが13日付の米医学誌電子版に発表した。感染したネコには明らかな症状は出なかった。ペットが気付かないうちに感染する可能性があるとして、河岡教授は「外に出さないよう気をつけてほしい」と話している。
●これまで米疾病対策センター(CDC)がペットのネコ2匹の感染を発表。その際に「動物から人に感染する証拠はない」との見方を示していた。ネコの感染はベルギーや香港でも確認されていた。ネコから人への感染はまだ確認されていないが、河岡教授は「注意が必要」とみている。
西からゆっくりと下り坂の今日は5月15日(金)。曇り所により晴れ。18~25度。今日がお誕生日の方、おめでとうございます。今日は①大阪府が独自基準の大阪モデルで外出自粛・休業要請解除の可否を判断。②東京証券取引所上場企業の3月期決算発表の集中日(東京電力ホールディングス、日本郵政グループ上場社、NTTなど)。私は朝1で家の神々へお参り「一日も早く平穏な日々に戻れますように」と合掌。また、今日の食材補強はお隣さんへお願いしステイホームです。ところで、海老名市川柳協会会長 海老名川柳天馬代表 やまぐち珠美氏から「3周年記念合同句集」を拝受。ごあいさつで、珠美氏曰く「ここに、私たちの新しい一歩となる合同句集を上梓致しました。海老名市で初めて川柳の会「海老名 川柳天馬」を発足させたのは2017年4月です。それを支えてくれたのは海老名の俳句研究会のメンバーでした。会員4名からのスタートです。1年が経ち会員は18名に。2年目に30名になりました。(略)皆様から叱咤激励のサプリをいただきながら、当会は、また更なる一歩を歩み出そうと思います。どうぞこれからもよろしくお願いいたします」と。新天地・海老名に3年で目を見張るような実績を残されました。来年の「京浜大会」はこの中から15名程のご参加か。神川協の重鎮、誇らしいですね。
http://sugisanforest.blog.fc2.com/blog-entry-38.html 【キジバト ~撮影裏の種明かし~】より
舞台裏のたねあかし
ご心配のメールをまた いただいた。それは、私に対してだ。「そんなに、根をつめてキジバトばかり見ていて、仕事は大丈夫なんか?!」と。
まず、状況を説明しよう。これが、そもそもキジバトが営巣したモッコウバラのアーチだ。
正面から見る 巣への出入りは、正面からはできない。
アーチと、わが家の居間(兼施術部屋)の掃き出し窓の間から、出入りする。
巣への進入路 2階のベランダ屋根の下がここにあたる。 横幅は90㎝。どうだろうか?実にすごいと思われないだろうか?まず、ここを巣場所に選んだキジバトの知恵に感心するのだ。風を防ぐことができる。ベランダのひさしがあって、雪や雨は、吹き込むことは吹き込むが、直接ずぶ濡れになることは無い。そして、この時期、巣を襲ってくる者が居るとしたら、それはカラスだが、カラスにはまず襲えない構造になっている。
なぜなら、幅90センチの隙間(すきま)に入り込んで、急カーブをして突入しなければならない。
そして、私が横着をしてまだ剪定(せんてい)していない、モッコウバラの枝が、ピヨーン ピヨーンと伸びていて、これが飛んでいる時に 翼にものが触れるのをきらう鳥たちにとっては、障害物なのだ。
地面を這(は)って、真下に来たとしても、垂直に2m60㎝を飛び上がる飛翔力は、カラスには無い。
ハトは、強い羽ばたきによって、かなり垂直に飛び上がることができる。
バサバサバサという音とヒュンヒュンヒュンという風を切る音の両方が混ざる、その羽ばたきの音を聞くだけで、ハトの飛翔力の強さはわかる。
しかし、そのハトですら、真下からこの高さに達することはできないので、必ず、横の方からある程度の高さを保って飛び込んでくる。
そして、私事だが、部屋の中から見ると、こういう風景になる。
部屋の中から
どうだろう?こんなベストな観察環境というのは、願っても無いとはこのことだろう。
とは言え、仕事をこなしながら、上の空で整体施術に向かったり、あるいはキジバト観察に向かったりというのは、お客さんに対しても、キジバトに対しても失礼だ。
それで、私なりに工夫をこらすことにしたのだ。ビデオカメラによる撮影だ。
今どきのビデオは、昔とちがって、内蔵メモリーやSDカードに記憶するので、SP画像の設定でなんと9時間半近く、連続撮影が可能なのだ。
以前のテープ記録なら、2時間が限度だったが、これなら助かる。問題は、ビデオの設置場所だ。チェックをしながら、撮影するから、窓から外側に置くことはできない。
室内に置くとして、掃き出し窓の一番高いところは、2m15㎝の高さがある。
その位地から、見下ろす形で設置できればベストだが、大型の三脚を使っても、その高さには届かない。というか、大型三脚を施術部屋に置きっ放しにするには いかにも仰々しい。
そこで考えたのが、衣装ハンガーに一脚を取り付けるというやり方だ。
手製三脚台
これなら、高さも充分。雲台部分は 2m5㎝まで挙げることができた。
そして、窓際に取り付けて、カーテンで覆ってしまえば、室内からは誰にも気づかれることなく、自動撮影ができる。めでたし、めでたし。ということで、朝7時半には、ビデオカメラを取り付け、スイッチを入れ、夕方5時までは、連続撮影を行う。
仕事等に差し支えないときには、カーテンを開けて、窓の外の様子が見えるようにしながら、直接観察・カメラ撮影を行う。この2本立てで、抱卵、育雛の様子を、観察、撮影し続けたわけだ。家を空けることがあっても、ビデオ撮影だけは続けた。そして、毎日 日が暮れてからは、その日の撮影映像をチェックした。
9時間半の映像を、等速で見れば、9時間半かかるので、それは困る。
基本 15倍速で、チェックした。4秒で1分だ。1秒の間に15秒間が映っている。
それで、気になるシーンは、巻き戻し、等倍速で見直した。
親の動き、ヒナの動き、ほぼ、きちんと時間を追いながら、記録できたと思う。
それで、分単位あるいは秒単位の記述まで、子細にできるということなのだ。
けっして仕事をほっぽり出したわけではない。見事な連係プレー
卵を抱いている間は、朝8時から9時前後、そして2時半から4時前後と、1日に2回、交代時間が決まっていた。
昼間担当のハトと、夕方から、翌朝までの夜間を担当するハトとが、完全な二交代制で、それぞれの役割を果たしていた。
ヒナが孵ってからも、6日間は ほぼ この二交代制がそのまま継続されていた。
抱卵中の行動を見ていて、巣材運びをするハトと、そのハトが運んできた巣材で巣を補強するハトという役割分担があることに気づいた。
巣材運びをしてきたハトの方が、オスバト これは夜間担当。
巣材をくわえなおして、巣の補強を行ったハトはメスバト これが昼間担当。
というように、結論づけようとしたのだ。
巣材をくわえて、持ち込んでくるその歩き方も、抱卵前の巣作りをしていたオスの動作と同じものだったので、夜間担当バト=オスと確信を強めていた。
ところが、昼間担当バトも巣材をくわえてきたことがあった。
そして、どちらのハトも、もう巣材運びはしなくなった。
それで、巣材の扱いだけでは決めることができない、と結論を保留していたわけだ。
ヒナが孵(かえ)ってからの親バトの様子を見つづけた。
ヒナが幼いうち 親は、交代の時以外は、ずっとヒナを抱き続け、世話をする。
しかし、ピジョンミルク(そのう乳)を与える給餌を、最初に行ったのは、昼間担当バトのみだった。
夜間担当バトは、一見給餌をしているかと思われるような、おなかに抱いたヒナに向かって、さかんにくちばしを差し入れる行動は見られた。
しかし、よく見ると、それは身体中をあちこちあちこちとつついてやり、特に羽根の周り、あるいはお尻の方、さらに口の周りの、いわば羽繕(はづくろ)いをしてやっているのだ。
給餌は、ヒナが小さくても、とてもダイナミックなものだ。
手羽先も見える
親の口の中に、ヒナがくちばしを突っ込み、二つの頭が一体化したかのように、大きな動作で、押して 引いてを何度も繰り返す。
孵化3日目まで、この給餌は、昼間担当バトが、朝9時半頃からお昼頃までの時間に行っていた。
夜間担当バトは、夕方暗くなるまで、そして朝明るくなって交代するまで、注意して見たが、給餌は行っていない。
4日目。新しい変化があった。
いつものように、朝の交代は、8時21分におこなわれた。
給餌が11時台に行われたが、いつもより時間、回数が少ないように感じた。
ヒナも、親に向かって「おねだり」をするかのように、さかんにくちばしで胸からのど元のあたりをつつくようにするのだが、その後の給餌には結びつかないまま、2時50分、(夕方の)交代が行われた。
そして3時43分、夜間担当バトが初めての給餌を行ったのだ。
昼間担当に比べると、最初はとまどいがちに、おずおずとしていた。
ヒナのくちばしをおもむろにつつき、様子を見る。ヒナも、それに少し反応するが、本格的に向かおうとはしない。
何度目かの さそいの後、親は口を開け、ヒナがくちばしを差し入れた。
あとは、もう手慣れた昼間担当の給餌と同じく、離れることなく 押して 引いてをくり返しながら、餌を与え続けた。
メスの初めての給餌
親の右脇のところに、もう一羽のヒナがしゃがんでいるのが見える。
このヒナのくちばしの先が、白っぽいのがおわかりだろうか。
これは卵の殻を自分で割って出てくるときに使う、卵歯がまだ残っているからだ。
この一羽にも、このあと給餌が行われた。
さあどうだ!
「給餌という大事な仕事を、最初からしっかり になっている昼間バトが、メスだ」という私の観察は間違いないだろう!
夜担当は、オスが辛抱強くがんばっていたのだ。
そのオスは、今度は給餌までやり始めたのだ。
えらいものだ。
どんでん返し 落とし穴があった!
2月6日の朝、7時半、たまたま まだ2階に居た私の耳に、「グウゥグゥ ボッボォー グウゥグゥ ボッボォー」という明るい声が聞こえてきた。
なんだ?キジバトがさえずっている!
「この声が、いつ聞こえるか」と、ずっと気にしていながら観察してきたのだが、今日まで聞こえなかった。
あわてて、階下に降りてみたのだが、巣ではもう給餌が始まっていた。
むむうぅ?!
さえずりを行ったハトは、間違いなくオスだ!
さえずってから、交代したのか?
交代してから、さえずったのか?
これが確認できれば、昼間バトと夜間バトとどちらが、オスなのか、メスなのかがはっきりする。
でも、どうして、今まで さえずりに気づかなかったんだろう?
そうか!
はたと思い至った。8年前にリフォームを行った際に、1階は窓枠も変えて、複層ガラスにしたのだ。
だから、遮音性(しゃおんせい)が高い。
1階に居て聞いているつもりでも、音は充分に聞こえていなかったのだ。
2階の窓は、簡易のアタッチメントガラスにしただけなので、二重ガラスとは言え、遮音性は低いままだ。
だから、1階では聞こえなかったハトのさえずりが、2階では聞こえるのだ。
盲点だった。
ビデオで、すべてを把握していたつもりが、音については充分に拾っていなかったと言うことだ。
それならば、明日の朝の交代劇で確かめることにしよう。
暖冬とは言え、2月の朝だ。やはり氷点ちかくまで下がる。
いつものように、ビデオを衣装ハンガーの上に設置し、そおっと窓を開けた。
大丈夫だ。
親鳥は、姿勢を固くしたが、巣に座ったまま、ヒナを抱き続けている。
ビデオのスイッチを入れ、窓は開けたまま、カーテンをしめた。
このまま、待ち続ける。
7時15分。巣の中のハトが、少し身体を持ち上げながら姿勢を起こし、のどを膨(ふく)らまして、声を出した。
「グーグー ブァォ ブァォー」
くぐもった声だが、確かに鳴いた。
「グーグー ブァォ ブァォー」
もう一度鳴くと、今度はそれに応えるかのように、「グウゥーグゥー ボッボー グウゥーグゥー ボッボー」と、巣の外から鳴き声が聞こえる。
巣内のハトの声よりも、少し高く、大きめの声だ。
「グーグー」巣の中のハトは、まだうなるような鳴き声をだしている。
そして、親鳥の下に隠れてよくわからないが、おそらくヒナの声だろう。
「ピー」 「ピー」一声ずつ鳴いている。
ヒヨドリの「ピーッ」という声を小さく、かぼそくしたような声だ。
そこに ヒュンヒュンヒュンと、翼が風を切る音をさせて、1羽のハトが飛び込んできた。
「グーグー」今度は、どちらの声だろう?くぐもった声は続く。
やがて、巣で一晩すごしたハトが飛び出してゆき、新たにやってきたハトが、巣に陣取った。
2分後 給餌が始まった。
「ピー」 「ピー」と催促するヒナの声と動作に誘われるようにして始まった、8分間にわたる長い給餌。
む むぅー!
これは、ショックだった。
ガラス一枚(正確には2枚)隔てた向こう側では、毎日、こんな生々しい音の世界も繰り広げられていたのだ。
それが全然、記録されていない。
ドラマはやっぱり、「音の世界」と合わさってなり立つ。
この音入り記録でわかったこと。
オス、メスの区別は、昼間担当バトが、オス。夜間担当バトがメス。
これで決まりだ。(残念ながら、『定説』通りの結論だ。)
おそらく巣の中に夜間担当のメスがまだ居るときに、オスは巣のそばに近づいてきた。
それに気がついたメスは、小さなさえずりの合図を出した。
「準備はいいわよ」と。
それを聞いたオスは、「今からそこに行くぞ」と大きなさえずりを行った。
そして、巣の中での交代劇が行われたということだ。
オスは確かに、大きな高らかな声で、「グウゥーグウゥー ボッボォー」とさえずる。
しかしながら、メスも『ちゃんと』 鳴いた。
「ググゥー ブァォー ブァォー」少しくぐもった声だが、それなりのさえずりだ。
このようなことは、他の鳥でも例がある。
オオルリの雌はちゃんとさえずりをする。
また、私が観察したフクロウも メスが「ゴロック ホーボー」と鳴いたことがある。
ただし、オスのフクロウは、森中に響くほどの声をとどろかせるが、雌のフクロウは、そばに居る者にだけ聞こえる声だった。
声量は落ちるが、さえずりはするというのが、オオルリでもフクロウでも、そしてこの度わかった、キジバトでもあるということだ。
また、思いの外、ヒナが声を出している。
静かに、秘やかに行われていると思っていたキジバトの繁殖活動が、より生き生きとドラマチックに見えてきた。
毎日のように、あらたな発見が起こっている。
それは、動画と写真とですべて記録しているのだが、もうじきヒナも巣立ちを迎える。
それを見届けた上で、次回にヒナの成長の記録を報告するとしよう。
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