降り注ぐ朝の光や花蜜柑 五島高資

http://utawarawa.blog.fc2.com/blog-entry-181.html【「蜜柑(みかん)の花・花蜜柑」】より、

「蜜柑(みかん)の花・花蜜柑」俳句の季語で「夏・初夏」になります。

「みかんの花咲く丘」

「♪みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道

はるかに見える 青い海 お船がとおく 霞(かす)んでる♪」懐かしい歌ですよね。子供の頃、よく唄いました。では、「蜜柑の花・花蜜柑」の俳句です。季語で「夏・初夏」。

ある路地に蜜柑の花の香の流れ    藤後左右

うたたねをわが許されて蜜柑咲く   中村汀女

月光に乗り来し匂ひ花蜜柑      田中灯京

潮風の止めば蜜柑の花匂ふ      瀧晴一

人ごゑの清潔な朝蜜柑咲く      藤田湘子


https://penpenkusatarou.muragon.com/entry/585.html 【をさなごの広きおでこと花みかん】より

 船着けば寄り来る猫や花蜜柑     幼児期に帰れる匂ひ花みかん

 正子孝子の歌声や花みかん      花みかん杖をつく日の遠からず

 日の白くこぼれ散りゆく花蜜柑     柔らかさ噛みたくて玉葱スープ

 肉厚の新玉葱の触感よ          居酒屋の玉葱ひとつ丸ごと煮

おでんに、玉ねぎを丸ごと煮たのがありますね(^^♪  おでんを使うと季重なりになるので避けました。「玉葱」が夏の季語です。おでんは冬かな?

今日も時間に追われての四苦八句デシタ(;^ω^)

晴れ間がちょびっと覗くのは明日まで。明後日から傘マークがずっと並んでいます。梅雨が近づいて来ています。しょうがない。雨も大事です。けど、降り過ぎは困りますね。


https://keigetu0024.livedoor.blog/archives/10252878.html 【蜜柑の花、花蜜柑、柚の花、橙の花、朱欒(ざぼん)の花など】より

柑橘類の花はだいたい5月に白い花を咲かせて芳い香りを放ちます。みな似通った花と芳香なので広く「蜜柑の花」と詠んでよいでしょうとのことです。ホトトギスの歳時記では蜜柑の花は6月になっているのはどうしてでしょうか。我が家のハッサクの花も5月に立派な花をつけましたし、あとは7月に咲くキンカンの花を心待ちにしている状態です。

さて、「みかんの花咲く丘」という昭和21年発表の大ヒットの童謡は、戦後の日本を明るくしたの歌一つと聞いています。

「みかんの花が咲いている思い出の道丘の道はるかに見える青い海お船が遠くかすんでる」なんと美しい風景を歌っているのでしょうか。伊東にも歌碑はあるとのことですが、私はかなり前に鎌倉街道の下見に着いていき、埼玉県深谷市の城址公園横の富士浅間神社の中で見たことを思い出しています。作詞家の加藤省吾氏は親の家に疎開していて、その故郷のイメージで作詞したとされ、深谷はみかんの花咲く丘誕生の地と言われています。

柚の花や昔偲ばん料理の間  芭蕉    風かをり朱欒咲く戸を訪ふは誰そ  杉田久女

窪は蜜柑の花の匂ひ壺  山口誓子   新婚のころの花柚の香と思ふ  長谷川 櫂

花蜜柑香の深ければ独りぼち  慶月


https://harutoshura.livedoor.blog/archives/76240809.html 【山口誓子・自句自解⑨ 蜜柑の花】より

山窪は蜜柑の花の匂ひ壺

みかん

「蜜柑」(みかん)は、3月から4月ころ蕾がつき、5月ごろ花を咲かせます。花びらは白く、開花後10日ほどで自然に落ちます。

蜜柑の花が開くと、甘い香りが漂って来ます。香りは、アロマ精油のネロリとよく似ています。花の中央には子房があって果実となり、子房の中にある胚珠は種子になります。

誓子は「自句自解」で次のように語っています。

〈これは和歌山県ですね。和歌山県の下津へ、蜜柑(みかん)の花を見に行ったんです。下津は、蜜柑の村ですからですね、そこへ蜜柑の花を見に行ったんです。

下津へ行きまして、むかしの熊野街道をずっと歩いて行ったんですが、そこらへんは全部、蜜柑山です。ちょうど蜜柑の花が咲いていたわけですが、山と山のあいだに窪地がありましてね。そこにも蜜柑の木があって、花が咲いておりました。

しかも、花のいい匂いが窪地にこもっていたわけです。こうした場面に私が遭遇して、こういう句を作ったわけですが、その蜜柑の花の匂いのこもっている窪地をですね、私は「匂ひ壺」という言葉で表現したわけですね。

「匂ひ壺」というのは、むかし香料を詰め込んでいく壺ですね。香料を詰め込んだ壺が「匂ひ壺」ですが、その非常に古い感じのする言葉を、この句に使ったわけですが、しかしこの「匂ひ壺」という言葉でですね、山のあいだの窪地が想像できると思いますね。

それに蜜柑の花の匂いが、咲きこもってますから、「匂ひ壺」という言葉が非常にふさわしいと、こういう感じがしたわけですね。ですからこれは、山窪と花蜜柑の結びつきで、表現は「匂ひ壺」という古風な言葉を活用してうたったわけですね。〉

和歌山県・下津の山間部は「三宝みかん」の特産地。江戸時代に 和歌山城内にただ1本の原木があり、その果実を三宝に載せて殿に献上したところから名が付いたという特別な蜜柑です。

誓子は、人工の匂い壺である化粧品に対して、この山間の蜜柑の里を天然の匂い壺、ととらえました。匂い壺と断定したことによって、山窪のかたちが視覚化され、「その壺に充満している花蜜柑の匂いが鼻ににおって来る」のです。


https://gptelemann.wordpress.com/2008/05/30/%E7%85%A7%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%82%93%E5%90%9B%E3%81%AE%E4%BF%B3%E5%8F%A5%E6%AD%B3%E6%99%82%E8%A8%98%E3%80%80%E3%80%8C%E8%9C%9C%E6%9F%91%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%80%8D/ 【照れまん君の俳句歳時記 「蜜柑の花」】より

       裏年の裏の畑の花蜜柑      照れまん

新しい品種の蜜柑、「南津海」(なつみ)を一箱i頂きました。夏に収穫する珍しい蜜柑。

 山口県・大島郡・周防大島町 の新しい特産品です。

この「南津海」は山本柑橘園の山本さんが、個人で品種改良されたもの。毎年毎年、何種類かの柑橘を掛け合わせ、種を取り、それを育てているそうです。結果が出るまでは10年~15年かかる、気の遠くなるような話です。それに、広い土地も必要です。そうやって育てた中の1つが、この「南津海」。最初は失敗作だと思ったそうです。

普通、蜜柑は12月頃には収穫してしまいます。ところが、この南津海はいつまでたっても熟さず、酸っぱくてこれは駄目だと思い、5本育てていた木のうち、4本は伐ってしまったそうです。その後、一本残った木は放っていたらしいのですが、5月頃 沢山成った実が すっかり鴉に食べられてしまったのですね。これはおかしいと思い、翌年は鴉に食べられないようにしていたのです。そして、食べてみると、ものすごく美味しい。 南津海 誕生の一瞬です。

 本当に一本だけ木を残しておいてよかったですよね。

「酸っぱいは成功のもと」 こらこら!失敗の中に、成功が隠れていたということでしょうね。小ぶりの蜜柑ですが、しっかりしていておいしいです。

昔 汽車の中で買って食べた冷凍蜜柑とは全然違います。ホンモノです。山本柑橘園特製のマーマレードも中に入っていました。南津海ちゃんも マーマレード も、とても美味しく頂きました。ありがとうございました。

もし、山本柑橘園や 「南津海」 に付いてお知りになりたい方は、リンクさせてますので、上↑  の文字をクリックして下さい。

山本さんは、デジカメが趣味。農作業中に蝶が飛んでいると、すぐにトラックのカメラを撮りに行くそうです。私が最近デジカメを撮り初め、時々蝶を撮っているという話をし、

アサギマダラ をまだ撮ったことがない、という話をしたところ、アサギマダラの大好きな フジバカマ を植えてあげましょうと、庭に3ヶ所、フジバカマ を植えて下さいました。

今年の夏から秋にかけてが楽しみです。山本さんのカメラは本格派です。私のチッチャイ銀色のとは違います。大きくて黒い色をしています。三脚、望遠レンズ、みんな揃っています。

いつか、山本さんの撮った蝶や風景写真を、載せてみたいと思います。

            中央がフジバカマ まわりは皐月    

さてさて、今回のテーマは 「蜜柑の花」俳句歳時記では、夏の季語。

 「花蜜柑」 という言い方もします。

私の住む周防大島は蜜柑の島。この時期は、蜜柑の花のとてもいい香りがします。

ところで、この蜜柑の花。どこかで見たことはございませんか。 文化勲章。私も含め、皆様文化勲章など、貰ったことはないですよね。でも写真で見た事はあると思います。

橘(タチバナ) の五弁の花がデザインされています。まさに蜜柑の花です。          

 上 2枚 は 我が家の八朔(ハッサク)を撮ったものです。

ほとんど五弁の花びらなのに、なぜか 四弁のものがわずかながらありました。変わり者はどこにもいるのでしょうか。

スダイダイ 酢橙の花 我が家の庭に咲いた 酢橙 の花です。

柑橘類は、どの花もそっくりです。私のような素人には、見分けがつきません。      

最期は、近所の伊予柑の花です。

以前に、「蜜柑」 と 「伊予柑」 を載せました。そちらを、まだ御覧になっていなくて、見てみようかという お暇で御奇特な方がおられましたら、そちらも御覧下さい。

 今回は「蜜柑の花」と、夏に収穫する蜜柑 「南津海」 を載せてみました。

       子に送る為の畑や花蜜柑     照れまん

           

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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