マスクして

https://www.jichi.ac.jp/center/sinryoka/kansen/taisaku_04.html【マスクの効果と正しい使用方法】より

風邪やインフルエンザなど冬季に多い感染症が流行する季節における、マスクの効果と正しい使用方法についてご説明します。

マスクの効果

マスクが最も効果を発揮するのは咳やくしゃみのある人がマスクをつけた場合です。風邪やインフルエンザ患者は1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出すると言われています。そこで、患者がマスクをつけることでこれらを含んだしぶきによる周囲の汚染を減少させることができるのです。

風邪やインフルエンザに罹らないためにマスクをつけても、その効果は限定的とされています。なぜなら、顔とマスクとの間に隙間があり、ウイルスを含んだ飛沫の吸入を100%防ぐことはできません。また、ウイルス自体の粒子径は0.1~0.2μmですが、咳やくしゃみではウイルスに水分やほこりが付着し、粒子径は5μm以上とやや大きくなるため、すぐに短い距離に落下し、空間をただようことはないからです。さらに、環境や衣類に付着したウイルスが手によって呼吸器に運ばれ感染する場合もあり、マスクだけで風邪やインフルエンザのウイルスを確実に遮断することはできません。ただし、風邪やインフルエンザ患者の近くで看病するなど咳やくしゃみのしぶきを直接浴びる可能性がある場合には予防効果があると考えられます。

マスク等の効果の違いについて

マスクの種類により、吐き出し飛沫量や吸い込み飛沫量が変わります。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が流行している状況では、最も効果が高い不織布マスクの着用が推奨されます。

マスク等の効果の違いについて

国立大学法人豊橋技術科学大学 Press Release

マスクの正しい使用方法

マスクの効果を得るためには正しくつける必要があります。また、顔との隙間がないように顔にフィットするサイズ・形のマスクを選択し、必要に応じてゴムを結ぶなど顔にフィットさせる工夫をします。

【正しいマスクの装着方法】

鼻と口の両方を確実に覆います。

ゴムひもを耳にかけます。

フィットするように調節します。

【正しいマスクの装着方法】

【効果のないマスク装着の例】

【効果のないマスク装着の例】

【しぶきをあびた時の安全なマスクの外し方】

マスクの表面には、風邪やインフルエンザなどのウイルスがついている可能性があります。そこで、マスクの表面には触らず、耳の付近のゴムをつかみ外しましょう。外したら直ちにゴミ箱に捨て、手を洗います。


https://news.yahoo.co.jp/articles/29160b59ad3b3af1d5fe5fb92dd5caa28c027154 【今でも着けていますか? ほとんど着用しないという人は4人に1人】より

今でもマスク着けていますか? ほとんど着用しないという人は4人に1人

 新型コロナウイルス感染症が第5類に移行してからまもなく2年──。通常の生活に戻った中でも、まだマスクをしている人が多く目につく。花粉症や風邪・胃腸炎など感染症の対策として、着用している人もいるのだろう。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティング(東京)は、「普段のマスクの着用状況」「マスクの着け方」「マスクを選ぶポイント」「マスクをつける場面」「マスク着用に対する意識」について全国20歳~69歳の男女1100人を対象に、「マスクに関する調査(2025年)」を実施した。調査期間は、3月7日~8日。

 それによると、普段、マスクを「着ける日が多い」人は56.8%、「ほとんど着けない」人が25.9%と、マスクを着ける人が多く、ノーマスクの人は4人に1人と少数派であることがわかった。女性40~60代は「着ける日が多い」が6~7割と高い一方、男性20~30代は「着ける日が多い」「ほとんど着けない」がいずれも4割で二分された。

 マスクの着け方に関しては「場面や状況に応じて着けたり外したりすることが多い」が60.7%を占めたが、とりわけ60代は男女ともに「場面や状況に応じて着けたり外したりする」人が他の年代に比べて多い。

 どんな時に着用するのかマスクを着ける場面(複数回答)を尋ねると、1位となったのは「病院・クリニックなどに行くとき」(53.6%)。以下、「風邪など体調が悪いとき」(44.3%)、「公共交通機関に乗る時」(42.7%)、「周囲で風邪などが流行っているとき」(42.6%)、「人が集まるイベントに行くとき」(41.6%)と続いている。

 マスク着用に対する意識(複数回答)として最も多かったのが、「風邪など体調不良の人はマスクを着けてほしい」で43.5%。「マスクを着けずに咳をしている人を見ると不安になる」(33.1%)、「病院や高齢者、持病のある人の前ではマスクを着けるべき」(32.8%)など、全体的に他人にマスクを着用してほしい意向がうかがえた。


https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2024/013061.php 【アフターコロナでも「マスク着用」を続ける理由は「私がつけたいから!」 周囲からの同調圧力は強くない?】より

2024年05月13日

 アフターコロナ期でもマスク着用を続けている人は、「政府の推奨」や「周囲からの同調圧力」の影響を受けているわけではなく、「私がしたいから」という個人の判断によるものが大きいことが、日本人を対象とした長期のパネル調査で明らかになった。

 コロナ禍でのマスク着用は、少なくともその終期では、命令に従おうとする心理によって説明できるものではないことが示された。コロナ禍のいわゆる「同調圧力」は、声高に言われたほどのものではなかった可能性がある。

 研究は、大阪大学大学院人間科学研究科 大阪大学感染症総合教育研究拠点の三浦麻子教授らの研究グループと、村山綾・立命館大学総合心理学部准教授(研究当時は近畿大学国際学部准教授)、北村英哉・東洋大学社会学部教授が共同で行ったもの。研究成果は、「Japanese Psychological Research」にオンライン掲載された。

 研究グループは、政治経済などの社会状況の変化とそれにともなう人の心の変化を探るために、2,000人の日本在住者を対象にしたWeb調査を、2022年10月から実施している。

 今回の研究では、日本人のマスク着用率の推移とそれに対する社会的規範の影響について、2023年2~10月にかけてのパネル調査データをもとに分析した。

 その結果、以下の点が明らかになった――。

マスク着用率は、政府による着用ルールや行動制限全体の緩和後も、急減しなかった。

マスク着用の動機の多くは、「私がしたいから」という個人の判断によるもので、「政府が推奨している」という命令的規範の遵守ではない。

「周囲が着用している」という記述的規範は、マスク着用率を高める方向に作用するが、同調圧力というほどは強くはない。

「政府の推奨」や「周囲からの同調圧力」によってマスクを着用しているわけではない

 「社会的規範」は、社会のなかで共有される行動の基準で、ここでは「命令的規範」と「記述的規範」の2種類に分けている。

 命令的規範は法律などによって強制されるルールのこと。一方、記述的規範は、多くの人が自然に従う慣習や行動パターンのこと。

 もし命令的規範がマスク着用を促していたなら、マスク着用を政府が推奨していた当時は、システムを正当化する傾向が強いほどマスクを着用しようとすると考えられる。

 しかし、今回の調査ではそうした傾向はみられなかった。つまり、コロナ禍でのマスク着用は、少なくともその終期では、命令に従おうとする心理によって説明できるものではないことが示された。

 また、マスク着用に「周囲が着用している」という記述的規範が及ぼす影響を知るために、社会全体のマスク着用率を推定させる項目(現在の、日本の社会全体のマスク着用率はどの程度だと思いますか)への回答との関連も分析した。

 その結果、記述的規範から個人の行動への影響は、統計的に意味のあるものではあったが、逆の(回答者自身のマスク着用率が社会全体のマスク着用率の推定に及ぼす)影響と比較すると相対的には小さいものだった。

 これは、いわゆる「同調圧力」は声高に言われたほどのものではなかったことを示しているとしている。

人間の行動と心理は周囲の状況の強い影響を受けている

 マスク着用は、2023年3月より個人の判断にまかされるようになり、さらには同年5月には新型コロナが5類に引き下げられた。

 今回の研究は、回答者自身のマスク着用率を問う項目(あなたは、現在、外出時にマスクを着用していますか)などに着目して実施したもの。

 「"アフターコロナ"を決定づける時期を含むデータを取り出して分析することで、社会状況の変化が私たちの行動に及ぼす効果を検証することが可能になりました」と、研究者は述べている。

 「私たち人間の行動、そしてそれを司っている心理は、置かれている状況の強い影響を受けています。平時はこうした状況の力が意識されることはあまりありませんが、コロナ・パンデミックのように激烈な状況の変化があると、多くの人は否が応でもそれを自覚させられたことでしょう」。

 「本研究成果は、長期にわたるパネル調査データを用いることで、パンデミック終期の日本における社会的規範とマスク着用との複雑な関係を明らかにし、状況の力の一端を示すものであると言えます」としている。

大阪大学大学院人間科学研究科

Behind the Mask: Analyzing the Dual Influence of Social Norms on Pandemic Behavior in Japan (Japanese Psychological Research 2024年4月16日)

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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