坂上田村麻呂伝説や関連史跡などについて

https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?page=ref_view&id=1000115196 【栃木県内における、坂上田村麻呂伝説や関連史跡などについて知りたい】より

回答

 以下の資料に、関連する内容が確認できました。

・『矢板の伝説 前編』(矢板市郷土文化研究会/編 矢板市公民館 1976)

p1-8に「坂上田村麻呂」の伝説4つ(「木幡神社(その1)」「降り面(その2)」「将軍塚」「鐘岩崎」)が掲載されています。

※木幡神社は「きばたじんじゃ」と読みます。

・『矢板の伝説』(矢板市郷土文化研究会/編 ヨークベニマル 1996)

上記『矢板の伝説』の再編復刻版です。

・『しもつけの伝説 2集』(栃木県連合教育会/編 栃木県連合教育会 1981)

p9-23「大豆三粒の大仏」の冒頭に、宇都宮市の善願寺について「話によると、千二百年も昔に坂上田村麻呂が建てたとかいう由緒のある寺」とあります(p9)。

また、p97-104「ふり面、てり面」は、上記『矢板の伝説』の「降り面」の話で、「木幡神社(矢板市)の宝物で、征夷大将軍の坂上田村麻呂が、自分でほりあげ、蝦夷のかしらの血をぬってつくったものだといわれています。」とあります(p97)。

○『栃木の伝説』(下野民俗研究会/編 日本標準 1980)

p246に、「カラスが運んだ神幣(那須郡烏山町)」の話があります。

「坂上田村麻呂が東北を攻めた時、カラスが神幣を運んできて勝利を知らせた」という

内容です。

○『野州からす山の民話』(烏山観光協会/編 烏山観光協会 1973)

p1-4「烏山のお城造りと町名のおこり」に、「坂上田村麻呂と言う将軍が(略)この烏山の地に砦をきずき、しばらくとどまっていたことがありました。それ以来このあたりを酒主村(さかぬしむら)と呼ぶようになったと言います。」とあります(p1)。

なお、この話の中に、烏が金色の幣束をくわえてきた話がありますが、源平合戦の頃、

那須資之・沢村五郎資重兄弟の逸話とされています。

○『小山の伝説 第2集』(栃木県小山市郷土文化研究会/編 小山市教育委員会 1966)

p79-81「あげや姫」は、坂上田村麻呂の妻、あげや姫が遠征に同行し下野国で出産した、その記念に建てたお宮が東矢(とうや)神社である、という話です。

○『小山の伝説』(栃木県小山市郷土文化研究会/編 第一法規出版 1992)

上記『小山の伝説』の再版です。

・『大田原市史 前編』(大田原市史編さん委員会/編 大田原市 1975)

p118-122に、「坂上田村麻呂とその遺跡」の項があり、伝承・遺跡が複数紹介されています。

・『氏家むかしむかし』(石岡光雄/著 ヨークベニマル 1996)

p1-2「高原山物語(氏家観音)」に、「坂上田村麻呂の配下の豪族に、杵築七郎右衛門、相良重左衛門、氏家左衛門尉という三人の者がおりました。左衛門尉は養楽山の氏家観音を氏家の里に移しました。」とあります(p2)。

・『那須烏山の歴史を歩く』(森戸一男/著 しもつけの心出版 2012)

p168-169に、「坂上田村麻呂」東征の道」という項があり、烏山に伝わる「田村麻呂」伝説について、「烏山の旧町名」「滝の「太平寺」」「宮原八幡宮」「泉渓寺」の4点が紹介されています。

・『栃木県神社誌 神乃森 人の道』(栃木県神社庁/編 栃木県神社庁 2006)

県内にある神社を網羅的に確認できる資料です。各神社の主祭神、例祭、由緒沿革等が記載されています。こちらで、すべての神社について確認することは量的に難しいですが、いくつかの神社について、その由緒に坂上田村麻呂が関わるとされているものを確認できました。

例)那須神社(大田原市、p548)、木幡神社(矢板市、p556-557)、長沼八幡宮(真岡市二宮、p676)、野木神社(野木町、p767)、八幡宮(那須烏山市烏山、p874)、星宮神社(那須烏山市烏山、p877)

その他、以下の資料からは、関連する内容は確認できませんでした。

・『坂上田村麻呂』(高橋崇/著 吉川弘文館 1964)

・『坂上田村麻呂』(亀田隆之/著 人物往来社 1967)

  p210-220に「田村麻呂伝説」について書かれていますが、県内の事例は確認できませんでした。

・『悪路王伝説』(定村忠士/著 日本エディタースクール出版部 1992)

  p155-166「各地に残る悪路王―田村麻呂の伝承」に、田村麻呂伝説について言及がありますが、県内の伝説については確認できませんでした。

・『田村麻呂と阿弖流為』(古代国家と東北 新野直吉/著 吉川弘文館 1994)

・『日本社会における仏と神』(速水侑/編 吉川弘文館 2006)

 (牛山佳幸/著「田村麻呂伝説と清水寺信仰」所収)

・『栃木の史跡』(影山博/著 ふろんてぃあ 1978)

・『史跡と人物でつづる栃木県の歴史』改訂版(栃木の歴史研究会/編著 光文書院 1993)

・『県北の史跡を訪ねて 茂木・烏山・湯津上・黒羽方面』(栃木県立博物館/編 栃木県立博物館 1986)

・『下野の昔話』(谷本尚史/〔共編〕 小堀修一/〔共編〕 日本放送出版協会 1978)

・『しもつけの伝説』1、3~8集(栃木県連合教育会/編 栃木県連合教育会 1979~84)

・『栃木の伝説』(武田静澄/共著 安西篤子/共著 角川書店 1980)

・『日本伝説大系 第4巻 北関東〔茨城・栃木・群馬〕』(渡辺昭五/編 井田安雄/〔ほか〕著 みずうみ書房 1986)

・『足利の伝説』正、続(台一雄/著 岩下書店 1972、74)

・『上三川町の伝説と民話』第1集、続編(上三川町文化財研究会/編 上三川町文化財研究会 1976)

・『葛生のむかしばなし』(広瀬浅一郎/編 葛生町教育委員会 1979)

・『藤原町の民話と旧跡 鬼怒川・川治』(藤原町広報委員会/編 藤原町広報委員会 1982)

・『鹿沼のむかし話』(小杉義雄/編 小杉義雄 1987)

・『高根沢町の伝説集』(古口利男/著 高根沢町教育委員会 1988)

・『ばとうの民話』(郷土の民話作成委員会/編 馬頭町立図書館 1990)

・『佐野の伝説民話集』(佐野市郷土博物館/編 佐野市教育委員会 1992)

・『喜連川のむかしばなし』(喜連川町教育委員会/編 喜連川町 1993)

・『那須の文化誌 自然・歴史・民俗を読む』(那須文化研究会/編 随想舎 2006)

・『栗山の昔話』(柏村祐司/編・著 随想舎 2009)


https://ranyokohama.amebaownd.com/posts/6906136?categoryIds=5803418%E3%80%80

【木幡神社 黒曜石・坂上田村麻呂】


https://www.zuisousha.co.jp/book6/978-4-88748-301-9.html 【やいたの昔の話】より

編者 矢板市文化財愛護協会(会長 君嶋通夫)

 昔の話は、読む人の心を豊かにし、郷土を愛する心を育んでくれる。

 寺山観音寺の「牛石」、木幡神社の「降り面・照り面」、御前原の「麻疹地蔵」など、矢板全域に伝わる80の話を紹介。

 高原山の山裾に広がる矢板市は、緑豊かで幾筋かの清流の流れる自然豊かな田園地帯です。そこに生まれ育まれてきた伝説や歴史物語などは、祖父母から子や孫に語り継がれ今に伝えられてきたのです。それらが読者の皆様に心から愛され、より親しみを持って愛読されて、五十年後百年後ののちまでも語り伝えられていくことを心から念じています。(「あとがき」より

目 次

 『やいたの昔の話』発刊に寄せて 柏村祐司

矢板地区

 木幡神社と降り面・照り面 降り面騒ぎ 月若丸の仇討ち 塩谷朝業 上らんとう

 星兄弟の切腹 川崎城落城 倉掛松 将軍塚 川崎宿の繁盛 会津方

 御前原の世直し一揆 ふしぎな雌槍・雄槍 一夜にして道路が曲がる 針生のトンネル

 ポッポ汽車 名人芝居の播磨屋 麻疹地蔵 境が峯の地蔵尊 梅が久保の地蔵

 幸岡の観音様 足尾不動 北久保の不動尊 塩田のお不動様 鼻取り不動

 湯泉神社のご神体 松が峰の追いはぎ退治 木幡の美人

泉地区

 牛 石 子持ちイチョウ ねずみのいたずら 寺山観音寺の大日如来

 牛に生まれ変わった坊さん 幽霊の腰掛石 幽霊の話 高原山の盗賊退治

 泉城下町の繁盛 曲淵薬師 十二御前 山田宿のお清さん 小豆の栗ご飯

 小麦天王様 平野村の四郎左ヱ門 田野原の観音様 とび観音 嶽下の子育て地蔵

 泥地蔵 よどぶちを追っ払った嫁様 不思議なおうらさん 蛇窪と蛇場

 金輪をはめられた蛭 高原山の化け蜘蛛 なまずの化物

片岡地区

 大槻の狐退治 玉田の勝善神社 乙畑城落城と釜が淵 釜が淵と熊野神社 月桂院嶋子

 高倉山の盗賊退治 旗掛松 葵の紋のご威光 鶴が池 女夫沼 子守石 しらみ一升

 安沢の大力兄妹 殿様と力くらべ

昔話・世間話

 手水に長頭 ねぎと殿様 殿様のお土産 あかんぺろりん アホーガラス 狐の病気

 うどんの真似食い だんごだんご たくあんのかんまし棒 かやに飛び込んだ婿様

 狐のおぼたて 狐のしかえし お婆さんと狸

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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