facebook相田 公弘さん投稿記事
足利市最勝寺は、大岩山毘沙門天と呼ばれ、奈良の信貴山、京都の鞍馬山とともに日本三大毘沙門天の一つとして知られています。天平17年(745年)、行基上人が純金の毘沙門天像を祀るのにふさわしい場所を探していたときに夢枕に神人が立ち、大岩山を教えてくれたということに起源を発します。 毎年大晦日の夜半から奇祭「悪口(あくたい)まつり」、元日午前0時に「滝流しの式」が行われます。
遠く新宿副都心、スカイツリーも見えました。
https://www.oiwasan.or.jp/about-oiwasan.html 【大岩山の地勢】より
大岩山は栃木県足利市の中央北側、関東平野の北端に位置する霊山です。標高:417m
山頂位置:362219N1392617E緯度:北緯36度22分19秒 経度:東経139度26分17秒
開祖である行基菩薩は奈良時代の昔に関東地方を仏教によって救いたいという思いから、関東平野が一望できるこの大岩山に多聞院最勝寺を開山し、聖徳太子作の毘沙門天像を安置しました。
大岩山の山岳信仰と大岩山毘沙門天
大岩山はその名が表す通り、山内に多数の巨岩、奇岩がみられます。この急峻な山は山岳信仰の対象となり、修験道の一大修行場として栄えたと言われています。山内各地に築かれた十二坊には修験者達が滞在し、修行に励んでいたと思われ、この十二坊は現存しないものの、現在でも山内には修験者の姿が見えます。
大岩山 毘沙門天と修験者
関東の霊山 大岩山の寺・神社について
山王権現VRツアー
大岩山毘沙門天には、本堂の西側に山王権現、大黒天、稲荷神社が安置されています。山王権現は最勝寺の縁起に記述が見られますが、それ以外の社殿に関してはその由来を知ることは叶いません。
現在、大岩山毘沙門天は真言宗の寺院であり、山王権現が祀られていることから天台宗や神道、山岳信仰と関係が深かったことを示しています。
大岩山毘沙門天の境内案内
大岩山の自然・樹木・草花
天然記念物の暖地性植物自生地の看板VRツアー
大岩山はその多くが栃木県の県立自然公園に指定されており、多種多様な植物が見受けられます。とりわけ、本堂西側の山林は暖地性植物の自生地が天然記念物として足利市の重要文化財に登録されています。
この暖地性植物林は国内の暖地性植物の北限に位置し、高木のモミ、ラカシ、低木~亜高木のツバキ、シロダモ、ヒサカキ、フエザンショウ、マルバウツギ、林床のベニシダ、ヤブコウジなどが見られます。また、市内では数少ないハクウンボク、ムクロジ(植栽)などの樹木もみられます。
大岩山の公園施設
大岩山天空西公園
大岩山西公園の駐車場等の様子と景観
大岩山は自動車で山頂付近まで到達することができます。山頂付近には大岩山天空西公園と東公園の二つの公園があります。大岩山天空西公園には、ベンチ・テーブル・四阿等のある展望スペースの天空テラスと、駐車場、公衆トイレが設置されています。天空テラスからの眺望は関東平野が一望でき、格別です。また、大岩山毘沙門天境内へと続く参道があり、暖地性植物自生地を通り抜けるかたちになっています。
大岩山の天空テラスVRツアー
大岩山東公園
大岩山東公園の駐車場等の様子・景観と登山口の写真
西公園からさらに奥へ進むと東公園に行き当たります。いくつかベンチが設置してありますが駐車するスペースはあまりありません。織姫神社や両崖山からのハイキングコースの経由地になっており、大岩山山頂や行道山、浄因寺へと続く登山道口があります。東公園からは栃木県県北や東北の山々を見渡すことができます。初日の出の遥拝式も東公園で行われます。
大岩山東公園VRツアー
関東の霊山大岩山からのおすすめ景色
大岩山は関東平野の北限に位置しているため、登山道道中や西公園などから関東平野を一望できます。空気の澄んだ晴れた日には、東京スカイツリーや池袋のサンシャインシティなど、東京の高層建築物を見ることができます。
また、東方に関東平野の名峰筑波山が見え、南方には神奈川県の丹沢山地や埼玉県、東京都などに渡る秩父山地、さらに奥に富士山を見ることもでます。
東公園からは栃木県の足尾山地や八溝山地のほか、福島県にまたがる那須連山を遠方に見ることができます。
大岩山西公園からの夜景
大岩山西公園の天空のテラスから見える夜景
大岩山西公園からは、足利市内を含む東京を中心とした関東地方一円の夜景を楽しむことができます。
https://www.oiwasan.or.jp/saishoji-greeting.html 【住職ご挨拶】より
この度は大岩山毘沙門天のホームページをお訪ね頂きありがとうございます。大岩山多聞院最勝寺の九十四世住職を務めております、沼尻了憲です。
大岩山毘沙門天は745年、行基上人の開山と伝えられており、山城鞍馬山、大和信貴山に並ぶ日本三佛毘沙門天の一つに数えられています。行基上人は、毘沙門天王様の夢告によって関八州の鎮護国家祈祷霊場として、大岩山を開山致しました。以来、大岩山は霊験あらたかな霊山として脈々と受け継がれ、1270年を超える長い歴史の中で、数々の武将をはじめ、毘沙門天王様のご利益を願う多くの方々に支えられて今日まで参りました。
大岩山毘沙門天では、代々、インド伝来の儀式である護摩修行を執り行ってきております。この護摩修行は皆様のご祈願を毘沙門天王様へお届けする役割を担っております。
大岩山毘沙門天へご参拝頂き、毘沙門天王様が行基上人を導いた霊山の力を肌で感じてください。
皆様のご参拝をお待ちしております。
日本三佛 大岩山毘沙門天
大岩山多聞院最勝寺九十四世住職 沼尻 了憲
https://akanekopn.web.fc2.com/yama/ooiwayama.html 【大岩山】より
大岩山(おおいわやま)は剣ケ峯の別名があり、周辺の尾根からもそれと指させるほど顕著なピークですが、縦走の途次で踏まれるだけで、単独で登られることが少ない山です。
山麓にある足利サンフィールドの近くから登る道(男坂、女坂)は、大岩毘沙門天への参道で、大岩山の登山道ではないという理屈を捏ねて毘沙門天周辺の駐車場に車を置きます。「全行程急坂、岩場注意」の男坂は歩いてみたいところですが。
毘沙門天は、北方守護の神、或いは軍神として知られています。思い浮かぶのは、奥州平泉、坂上田村麻呂の兜跋毘沙門天、越後の虎上杉謙信の旗印『毘』。『毘』は毘沙門天の『毘』ですね。戦国時代の正義の使徒でした。
駐車場から車道を辿っても展望広場に至りますが、折角ですから石段を登り、毘沙門天にご挨拶してから、境内の右手にある山道に入ります。些か暗い道ですが、すぐに展望広場に出ます。歩き出したばかりで、展望広場といわれて、寛ぐほどのことはないので、道標に従って山道に進みます。植林帯の中、展望はあまりなく、ついつい足が早まりますが、静かな山道は、じっくりと歩きたいものです。ここも関東ふれあいの道なので、例の歩き難い階段があります。階段さえなければふれあいの道はよい道なのに。階段の幅と高さは、どこから導かれたのでしょうか。
知らなかった。関東ふれあいの道って、踏破すると認定証とバッジを貰えるんだ。認定して貰うには、定められた地点での申請する本人の写りこんだ証拠写真が必要で、この“みち”は“歴史のまちを望むみち”で、写真撮影のポイントは行道山淨因寺の清心亭、すごい。正式には“みち”ってのも知らなかった。蒙が啓かれてしまった。
寄り道しましたが、静かな道を、ゆっくり歩いて、道が稍、急になると、じきに頂上です。頂上には、傾いたテーブルとベンチ、小さな山名標。葉の落ちた頃なら、まあまあの展望。ゆっくりできるよい頂上です。
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