https://marui-hall.hateblo.jp/entry/2020/10/03/133442 【日本人と文字の出会いは (?_?)】より
日本語って、難解 ??
『敷居が高い』の意味を日本人の半数以上がカン違い!
「あのお店はちょっと高級すぎて、上品すぎて敷居が高くて…」といった意味で使うことが多いと思いますが ?
実はこの言葉の使いかたは間違いで、文化庁の『国語に関する世論調査』(平成20年度)で、67.9%もの日本人が正しく理解できていないことが判明したとあります。
そして20代の若者はほぼ8割が間違えていたとあります。 無理もない、住宅事情も変わり「敷居」も分からない若者も多いと聞く! 大変間違いやすい言葉使い(慣用句)なのです!
正しい使いかたは、「相手に不義理などをしたり、長い間音信不通だったりして敷居が高くて家に行くにくい」とこのように使います。 (^^)/
「映画の寅さん」タンカを切って家を飛び出したが! 寅さん、家に帰えってくるのに家の前で「敷居が高くて」モジモジしている。 えっ! 寅さんを知らない 人が?
9/28 中日新聞「中日春秋」コラム欄より、
最近はドアが多いので「敷居」と言ってもパッと思い浮かばない人もいるかもしれませんが、引き戸や襖、障子を開け閉めするとき、下に戸を受けるレールのような溝のついた横木(敷居)がありますよね! 日本家屋では「敷居」というのは内と外を区切る大切な存在です。中に入るためには必ず敷居をまたぐわけですから、不義理をして気まずかったりして、その家に「入りにくい」ということを「敷居が高い」と表したわけです。
しかし、「高級すぎる」「自分にはレベルが高すぎる」というのは間違いであると言われていましたが、世論調査などでも、この本来の意味ではないとされている意味で使う人のほうが多いという結果が出ました。そもそも「不義理をして」のほうの意味が本来の意味であるとする根拠も曖昧で、以前から誤用とは限らないと主張する人もいました。
2018年1月に発売された『広辞苑第七版』では「高級だったり格が高かったりと思えて、その家・お店に入りにくい」という表現が付け加えられました。《 第六版まではなかった記述ですが、今回「俗説として」などの注記もありませんので、「正式な用法として認められた」ということになりますネ!》
日本語の文化は多様化して、複雑な「使いかた・言い回し」がありますね 。 最近スマホの普及やオタク文化のメジャー化し、10代〜20代前半の若者やネット住民が使い始めた言葉が浸透する傾向が顕著で、若者が使う言葉やイントネーションの使い方がへんで、理解できないことがイッパイあります。 そして死語になるスピードも早く、やっと覚えた言葉が古いと言われたりしてします。だから30歳をこえたイイ大人が? 最新の若者言葉や最新のネットスラングをガンガン使うのは痛々しいと感じませんか?? とはいえ、いちいち「どういう意味なの?」なんて聞くのもシャクで解ったような顔して、「オヤジ・オジィ」の烙印を押されぬようにつとめているが! チョット日本語が乱れてない ? コロナ感染拡大で世界中混乱! 一日も早く以前の普通の生活が欲し~~です! 言葉も! (>_<)f:id:marui-hall:20201013162617j:plain「マリーゴールド」 花壇に一株あれば、虫よけに効果あり (^^♪ 原産地はメキシコ 名前にはキリストの「聖母マリアの黄金の花」と意味が込められています
日本人と文字の出会いは、中国から漢字が伝来する以前に日本には、固有の文字はありませんでした!人々は神話や伝説などを全て口伝えでしていた。 日本列島において初めて漢字を目にしたのは、古代の遺跡から漢字が刻まれた金印や中国の銅銭が発掘されていることから、遅くとも1世紀頃と推定されています。
しかし漢字を目にした人たちが、それを文字だと認識していたかどうかについては、また別の問題です。 わたしたちがアラビア文字を見るときのように、おそらく当時の人々にとって、漢字を文字として理解していたというよりは、複雑な模様に権威や呪力を感じ、模様のようにしか映らなかったと考えられています。漢字が本格的に使用されるようになるのは、出土した 木簡(もっかん)の研究から、中国や朝鮮半島を経由して 儒教、仏教、道教などを受容してきた6世紀から7世紀にかけてのことで、漢字に出会って 約1600年の歴史です。
では、中国で生まれた漢字 日本では、 いつごろから漢字を文字として理解し始めたか詳しいことはわかっていないが、確実なのは邪馬台国(やまたいこく)の時代、紀元3世紀ごろと推定されています。『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』で有名なように、このころには、日本と中国との間に使節の往来があり、おそらく邪馬台国やそれに先立つ国々には、漢字を理解し、文書を扱うことのできる人々がいたに違いないとも考えられています。
漢字の使用例は5世紀の 稲荷山古墳出土 の鉄剣や、江田船山古墳出土 の太刀などに見られます。人名の部分は漢字の音だけを使って表記されて、いずれも漢文で書かれています。
そして6~7世紀には遣隋使や遣唐使として中国大陸でさまざまなことを学び帰国する。儒教を中心とする明経道(みょうぎょうどう)を学ぶ人も増えて識字層が広がり、奈良時代に建立された東大寺では官立の写経所が設けられ、漢字で書かれた経典の書写も盛んになります。
(ネットより)
私たちは何気なく「漢字」と呼んでいますが、そもそもこの呼び名はいつ頃から使われていたか?
漢字の起源は紀元前1300年頃の中国大陸にさかのぼることができるため、漢王朝(紀元前2世紀〜紀元後2世紀)の字だから「漢字」というワケにはいきません。漢字の「漢」は王朝由来ではなく、漢民族が使っている文字という意味で、唐代の頃に使われ始めたといわれています。
東アジアで固有の文字を発達させた漢民族は、しばらくは自分たちが使っている文字を特別な呼称で呼ぶ必要はありませんでした。しかし、シルクロードなどを通ってインドの梵字をはじめ、西方のさまざまな文字が中国に伝わってきたことから、それらの文字と対比するために漢字という呼び方が定着したそうです。
しかし、漢字は日本語の文法とは異なります。そこで日本語の文法に沿って書き表す変体漢文(和化漢文)が生まれ、漢字に和語(やまとことば)を当てはめる独自の読み方を開発しました。 漢字本来の意味ではなく「音」を使って書き表す「万葉仮名」を発達させ、のちの「ひらがな」の誕生につながるのです。
日本に伝来した漢字は、次第に日本独自の使い方をするようになります。主な漢字の使われ方は以下の三通りです。
■ 現代の音読み、(中国での意味と同じ)で使う (例:山=サン)
■ 日本独自に訓読して使う (例:山=ヤマ)
■ 字音だけを借りて音を表記するのに使う(例:也麻=ヤマ、波奈=ハナ)
この例のように、漢字が持つ意味を無視して音がけを使用して表記した文字を「万葉仮名」と言います。
「万葉仮名」は人名や地名といった日本独自の名詞漢字で表記するときに使われていまた。音を借りるという意味から仮借(かしゃく)、万葉仮名のことを別名で借字(しゃくじ)と言います。
稲荷山古墳出土の鉄剣も、名前の部分に「万葉仮名」が使われています。出土資料から、万葉仮名は7世紀ごろであろうと言われています。
万葉仮名は、漢字を使って日本語の音を表したもので、いわゆる「当て字」で、最初は固有名詞で使われていたようです。 8世紀に成立した『古事記』『日本書紀』『万葉集』などでは、「万葉仮名」が使われています。
「万葉仮名」で書かれた日本語は全て漢字表記で、現代のようにまだ漢字仮名(かな)交じりではありませんでした。ひらがなとカタカナは、この万葉仮名から誕生しましたが、もう少し後の時代になります。
ひらがなの誕生 ... ひらがなは、万葉仮名をくずして簡単にした文字で、9世紀ごろから使われるようになったと言われています。 当時の貴族社会において、男性が公的な場面で用いるのは漢字であり、ひらがなは主に私的な場面で、あるいは女性によって使われる文字とされました。
ひらがなは、主に手紙や和歌、物語、随筆などに用いられ、女流文学が花開く契機となりました。
ひらがなで書かれたこの頃の文学作品には、紀貫之が女性を装ってつづった『土佐日記』(935年ごろ)、 清少納言の『枕草子』(1001年ごろ)、 紫式部の『源氏物語』(1008年ごろ)などがあります。
カタカナの誕生 ...ひらがなとほぼ同時期に万葉仮名から生まれました。ひらながが万葉仮名をくずしたものであるのに、カタカナは万葉仮名の一部分を抜き出したものが起源とされています。 (下 図は、ネットより )
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僧侶の間で読まれていた経典は、全て漢文で書かれていたので、僧侶たちは行間に読み方などのメモを書き入れていました。
その際、形の複雑な万葉仮名では狭い行間に書き入れるのが難しいため、9世紀ごろから万葉仮名の一部だけが書かれるようになりました。
これが、かたかなの始まりと言われています。
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今年も咲きました、ホトトギスの花「時鳥草」「油点草」「社鵑草」と書きます
名前の由来は、もちろん鳥のホトトギスから、ユリ科ホトトギス属、
漢字(かんじ)は、中国古代の黄河文明で発祥した表語文字で、四大文明で使用された古代文字のうち、現代も使用される唯一の文字体系である。また史上もっとも文字数が多い文字体系であり、その数は10万字を超えると言われ、ほかの文字体系を圧倒する。古代から周辺諸国家や地域に伝播して漢字文化圏を形成し、言語のみならず文化上の大きな影響を与えています。
現代では、中国語、日本語、韓国における朝鮮語(韓国語)、広西の東興市にいるジン族が使用のベトナム語の記述に使われていますが、韓国語ではほとんど使用されなくなっています。
20世紀に入り、漢字文化圏内でも中国語と日本語以外は漢字表記をほとんど廃止しされましたが、なお 約15億人が使用し、約50億人が使うラテン文字についで、世界で2番目に使用者数が多い漢字です。
シュウメイキク(秋明菊)も咲いた!日本では古くから野生化してきた多年草で原産地は中国、台湾で、中国では「秋冥菊」と表記 花言葉は「淡い思い」「多感な時」
京都の貴船地方で自生する秋の風情を演出する花です (^^♪
不思議な日本語?
漢字の表記も地域によって独自の文化やが傾向があり、例えば寿司は東京では「鮨」と書かれることが多い一方で、近畿では「鮓」が優勢なのだとか。また、「渋谷」は東京では「しぶや」と読むことが一般的ですが、関西では「しぶたに」と読む、「大谷」は西日本では「おおたに」、東日本では「おおや」と読まれやすいなど読み方にも地域差があるようです。ちなみに、タレントの草彅剛さんの「彅」や蛯原友里さんの「蛯」は、限られた地域で使われていた漢字が本人たちの知名度が上がったことで全国的に読まれるようになった漢字で、“出世漢字”といえるかも?
尾張藩でも用水路やその入り口を意味する「杁:イリ」は、江戸時代に尾張藩で作られた方言漢字です。江戸幕府や他の藩では 木偏でなく土偏の「圦」が使われていたそうです。
ちなみに、江戸時代(1628年)に 木曽川から大江川(宮田用水)に導水するために「杁」が作られて用いられた文字が木偏の文字です。浅井町の大野極楽公園に記念碑がありこの文字が使われています。 (^^♪
地域差ではなく “書き間違い” から生まれる漢字もあります。メジャーなところでは「サイトウ」と読む姓ですが、一説には80以上も存在すると言われてますが、全国的に多い「斉藤」「斎藤」「齋藤」「齊藤」は、もともとすべて「斎藤」が由来で、ほかの字体は役所の人間の書き間違いから生まれたとも言われていた話もあります。 (>_<)
そこで、問題です!
お茶の「いえもん」とか 盗賊の「いしかわごえもん」て、漢字でどう書くのかな?
「右」を忘れないで??
日本語の歴史は、漢字を音読み、訓読み、そして漢字のもつ意味を無視した「万葉仮名」を使い、そして日本独自の文字文化を進化させた「 かな」と「カタカナ」をも作り出して、使いこなした先人に驚くばかりです。
中国から伝わった「漢字」とは違い、日本だけで発達した「かな文字」が誕生し、その優美さに女性文学が盛んになり、清少納言や紫式部が活躍することになり、「かな文字」の素晴らしさに驚くばかりですね! (^^♪
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