Facebook清水 友邦さん投稿記事
瞑想には「あることの瞑想」と「することの瞑想」があります。
世間で語られている瞑想のほとんどは「することの瞑想」です。
「することの瞑想」は瞑想をすることで何かを得ようとしたりどこかに到達しようとすることです。
瞑想をして集中力をつけて悩みや不安をなくし仕事の効率をあげビジネスに役立てるのです。
「することの瞑想」には体を動かす瞑想と体を動かさない瞑想と様々な瞑想があります。
いずれも、何かに集中することが求められます。
「あることの瞑想」は今ここであらゆる思考と感情に気づいていることです。
マインドは何らかの欠落感をかかえているので理想とする自分に到達するにはどうすればいいのかいつも考えています。
悟りや覚醒という瞑想の宣伝文句を聞くと努力して無我の境地、無の境地を目指して思考を止めようとしたり鎮めようとしたりします。
「思考を止めようと瞑想をやっていますがどうしても思考が出てきて困ります」と訴える人は多いと思います。
努力して集中している状態は「することの瞑想」です。
瞑想によってある特定の意識状態を得たり、到達すると考えている人は多いと思います。
思考を止めようとすること自体が思考なので、結果を期待して、未来を考え、判断し想像して努力することは、思考活動を続けるマインドの世界を、転生輪廻していることになります。
今ここからはなれて、結果や成功を求めるのは「することの瞑想」なのです。
「することの瞑想」は、マインドの機能が低下するのでぼーっとしたり眠くなります。
「することの瞑想」は、夢を見て気持ちが良くなる麻酔のような鎮痛効果があるというわけです。ですが、麻酔は切れると、また痛くなってしまいます。
「あることの瞑想」はあらゆる思考と感情に気づいていることなので、今ここからはなれて、結果や成功を求めるのは思考の罠にはまっている状態です。
思考が常に頭の中で動いているので、集中への努力そのものが思考の網を広げ、その網に自分が絡まってしまうのです。
やっかいなのは、絶え間の無い思考がいつも自己の中心にいますから、努力して集中しているのは、思考が投影された自我だということに、気がつけないということにあります。
思考という蜘蛛の巣に、引っかかっているわけです。
思考を観察できた。思考を支配した。思考をコントロールできた。
できたと思っている観察者もまた思考だということに、気がつかなくてはなりません。
あれは良い。あれは悪い。と観察してる観察者がいる間は観察されるものと観察者に分離しています。思考が作り上げた観察者がいるうちは葛藤がやむことがありません。
「することの瞑想」を訓練していくと一時的に心を制御できるようになります。
しかし「することの瞑想」をやめると元に戻ってしまいます。
気をつけなくてはならないのは「することの瞑想」がエゴを強化してしまうことがあります。
「することの瞑想」を何十年もやっていると、かえってエゴが育って強固な壁を構築してしまうことがあるのです。
ヨガや瞑想を指導する先生の自我が強かったり、瞑想する団体がカルト化するのはそのようなわけなのです。
思考が静まっているときに気づきに気づきます。
主だった瞑想の目的が、思考が静かになることを示しているのは気づきが何であるかを知るためにあります。
心が静かになるのが目的ではありません。
そのときに探求者が良い先生に出会えるか、または自分で思考の罠に気づくことができるかどうかにかかっています。
思考が静まった状態を経験していく中で、気づきが何であるか腑に落ちればいいのです。
日だまりであそぶ子供達を見ている時、森を散歩して鳥の声を聞いてる時、
水面に映る月を眺めている時 暗闇の中で赤々と燃える炎を見ている時、
恋人の瞳を黙って見つめあっている時 思考は観察することをやめ ただ見守っている気づきだけがあります。
そこには 沈黙があり 愛があり 光があり 永遠なるものが在ります。
そもそもの始まりが終りであって 時間と距離はなく 登り行く途上自体が頂上で
出発点が到達点なのです。
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春の湿地に咲く座禅草は開花するときに冬の間蓄えていたデンプンをエネルギー源に約25℃まで発熱して雪を溶かして顔をだします。
座禅草は自らを温めて積極的に寒さを克服することができる植物なのです。
苦しい困難な時期は無駄に考えてエネルギーを消耗しないで沈黙して冬の間、生命力を蓄え、
春を待つ植物のように、季節が巡るのを待ち、チャンスが来たなら、一斉に芽を出して花を咲かせましょう。座禅草の花言葉は「沈黙の愛」です。
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呼吸道の目的は真の自分自身を知るということです。
呼吸道は気づき・自覚の訓練をします。
身体に生命エネルギーが循環して流れている状態が健全な状態です。
緊張が発生して生命エネルギーの流れが滞ると問題が発生します。
いまここに気づくと緊張が解放されてエネルギーの流れが改善されます。
自我の統制を弱めると体は自然にバランスを回復します。
身体感覚の自覚を育てて 微細な領域も自覚できるようにしていきます。
次のような方は下丹田が弱く身体のエネルギーラインが滞っている可能性があります。
・思考が気になって静かな瞑想が苦手な方
・すぐに空想や妄想にふけってしまい、人の話を聞くのが苦手
・頭で考えてばかりで物事が進まない方
・練習では実力を出せるのに本番になると実力を発揮できない方
・身体感覚が鈊い方
・人の意見に左右されやすい方
・迷ってばかりいて決断できない方
・感情に巻き込まれやすい方
・気が上がりやすい方
・過去や未来のことばかり考えてしまう方
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