Facebook能村 聡さん投稿記事 【桜の花見の機会に知っときたいことー桜守(さくらもり)さんへ感謝】(再投稿)
今、僕が住んでいる京都市は、満開見頃です。たくさんある桜の名所は観光客でごった返しています。
桜の花が、毎年、こうやって愛でられることに感謝したいものですね。
昨年、投稿した記事ですが、桜が毎年、ちゃんと咲いてくれるために、陰で、桜へ愛情をかけてお世話をされている職人さんたちがいます。それが「桜守(さくらもり)」さん。彼らにも、ほんとうに、ありがとうです。
■桜守の仕事って?
桜は野生種もありますが、基本的に林業でいう「保育」(世話をする維持管理)をしなければ、健全に育てることは難しいそうです。
桜は適切な保育をしなければ、病気になるし、養水分不足で雑草にも負けてしまい、ひいては枯れてしまいかねないのです。
根元の草を刈り、絡みついたツタ類を除去し、折れた枝は切除して、根元には肥料を施すことが必要だそうです。桜が花を着けるまでの過程を見守る保育を欠かすことはできないんです。
こうした役割の担い手を、「桜守」と呼んでいます。
桜守は、いわば、桜の木の声に耳を傾け、各地の名木を守り続ける「桜のお医者さん」です。
現代の桜守として有名な16代佐野藤右衛門さんは、桜と心を通わせ、桜を通して自然や生活環境の変化、日本人の心の変化を見続けてきました。
佐野藤右衛門さんは語ります。
「人が桜を愛でるのはほんの数日やけどな、桜はそれ以外の季節も花や実のためにエネルギーを蓄えて、成長しようとしとるんです。
そして、日光、土、水、鳥、虫、周りの木・・・どれか一つとの関係が壊れただけで、弱って枯れてしまったり、自生できなくなるんですわ。
桜の声に毎日耳を澄ませて、周りの自然にも目を配らなあきまへん。そうして桜が寿命を迎える日まで手塩にかけて守り続ける・・・
この仕事に必要なんは、なによりもまず桜への「愛情」です。春になって、つぼみがふくらんできた状態を『笑いかけ』と言いますが、わしは桜がやさしく微笑むこの瞬間がいちばん嬉しいんですわ」
「エコロジー(生態学)」の本質を突いた話にとても深い哲学を感じずには入られませんでした。心が交わせるとは桜にも意識があるんですね。桜守の仕事は、愛情をかけて、人間を育て見守るのと同じですね。
佐野藤右衛門さんはさらに述べられています。
「たった五日の美しい花を咲かせるためには、残り三六〇日を、誰も見向きもしない桜を気にかけて世話をする人間が要るんや。何処であろうとかまわず出かけていって、手入れをし、貴重な種は絶えず保存していかなあかん」と、
強い使命感をもたれていることに感動します。
確かにそう言われるとはっとしますが、私たちは、花が咲いていない期間の桜を見向きもしません。反省です。
でも、その間も地道に黙々と桜を守る活動をしていただける桜守さんがいてこそ、この桜花が咲き匂う季節に花見を楽しめるんですね。ほんとうに桜守さんには感謝です。
「桜守の活動は地味だが、次世代の人材が育てていかないと、日本の桜は維持できなくなるかもしれない」とおっしゃていたのが気がかりです。
■花見のマナー として佐野藤右衛門さんからのアドバイスは、「酔っ払って桜の根元に酒をこぼしたり、立小便するのはよろしい。土の栄養になりますから。しかし、ビニールシートはあきまへん。桜が呼吸できないんですわ。空気を通すゴザがよろしおす。
根を痛めるハイヒールや、振動を伝えるカラオケも桜が嫌がります。
桜も人間も、同じ世界で呼吸する生き物。ちょっとした配慮と、桜と対話する気持ちを持って花を愛でてほしおすな」とのことです。
Facebook能村 聡さん投稿記事
”えん” って言霊はすばらしいと思う。それは縁(魂と魂のつながり:関係性)を豊かにすることが、円(日本国のお金・物質的)も豊かになれることです。人格も”まあるく”〜〜余計な喧嘩しない。そうすれば人間関係も「円」満になれる。
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