霞ヶ浦

https://blog.goo.ne.jp/kitamitakatta/e/e94dd05657dce3da29622c68d6fc81b1 【霞ヶ浦で蓮根掘に見入る】より

きのう八奈さんの招きで土浦へ赴いた。

土浦駅から東の方に広がる霞ヶ浦、そのほとりで蓮根掘をしている。それを見て俳句を作りましょう、といわれて意気込んで出かけたのであった。

蓮根掘は見たことがない。想像で手掘りの蓮根掘の句を書いたら墨子さんに「それは昔のやり方、今は機械でガーッとやっちゃう」といわれた。

ほんとうかなと機械掘を疑っていた。実際に見た蓮根掘は、機械は使うがやはり素手を使っていた。エンジンからホースで水を送る。そのホースの水圧で泥の中をかき混ぜ蓮根を浮かせて取る。出句5句はすべて蓮掘の句にしようと決めた。

泥に胸べつたり預け蓮根掘

父と息子が蓮根を取り、畦で母とおぼしき人ともう一人が水洗する。掘る父は首まで泥につかりそう。

底さらふ蓮掘ぐぐと腰を入れ

たぶんいちばん底の蓮根に手が届いたのだろう。腰が一段と下がる。

寄る辺なき空の青さや蓮根掘

1月、2月の関東の晴天は水分が少ない。硬質の青である。

蓮掘に頭めぐらす自由あり

実際は頭をまわしてよそ見もしない。一途に泥と取り組んでいる。

ときに腰伸ばせばよろけ蓮根掘

ラグビーはスクラムを徹底して押すこと、俳句はものを穴のあくほど見ること。かつて奥坂まやにきつくいわれたことを思い出す。まやさんの背後霊がいて、もっと見なさいもっと、と叱咤されている気がする。それでさらに踏み込んだ。

蓮掘の眼ぎらつく泥浄土

うーん、「泥浄土」を引っ張り出したのはいいとしてまだ粗いのではないか。句会で5点入ったが成否はまだ泥の中。

風呂の湯は動くと熱さが増し、蓮田は動くと泥の匂いが底から湧いてくる。

引き上げし蓮根新たに泥にほふ

浮草が紅葉したもの枯蓮は蓮の骨ともいわれる

収穫した蓮根を畦で洗う。ノズルから勢いよく出る水を「噴射水」としてみた。

青天白日蓮根を洗ふ噴射水

「噴射水」は近所の蓮根販売店でも使っている

勢いよく水をかけているおばさんにはじめは「ズボンが汚れますよ」といわれ、そのうち「あちらでも蓮掘はやってますから」とていよく追われた。

仕方ない。1時間も近くでじっと見られていては落ち着いて仕事ができないだろう。退散した。お世話になりました。

1時間近くものを見てひたすら言葉を探した。興奮した。

少し歩くとすぐ霞ヶ浦があった。遠くは霞んでいたが向こうの街並が見える。同じ水だが堤防を隔てて、蓮田と霞ヶ浦がえらく趣が違う。

吟行に、宮本八奈、白取せち、吉川典子、清水正浩、中山美恵子、竹前光男が来て、後の「山水閣」での句会に矢野しげ子、山崎龍子、吉成イクが合流した。

「山水閣」は龍ヶ崎の牛久沼のほとりにありここからも水が見えた。

筑波山(男体山・女体山)がよく見えるバレンタインデー


https://arcj.org/issues/other/ibarakirenkon202012/ 【茨城県のレンコン田-ぶら下がる死体 】より

レンコンの生産量日本一の茨城県。茨城県の霞ヶ浦周辺はレンコンの一大産地となっています。前回視察した時のレポートにも掲載しましたが、茨城県で使用される天井型防鳥ネットに、数多くの野鳥がからまり、長時間もがき苦しんだあとで死んでいっています。

水鳥たちは不要なレンコンクズが浮いている収穫済みの田に好んでやってくるため、レンコン収穫のピークをむかえる12月、天井網にからまる水鳥は増加します。

収穫が終わり、防鳥する必要のなくなった天井網をはずしてくれれば、まだからまる野鳥の数は減りますが、一年中天井網をかけっぱなしの田があちこちにあります。

土浦市

11月に視察したとき天井網がかけっぱなしの収穫済みのレンコン田(蓮田、ハス田)がありました。そこの田には2羽の野鳥がからまり死んでいました。今回視察時にも、その田には天井網はかけられたままで、前回の2羽の死体がぶらさがったままでした。そしてもう一羽、追加で絡まって死んでいました。

前回のレポートでは市名を出していませんでしたが、前回の動画は茨城県土浦市のレンコン田のものです。下の動画は今回視察した同市のレンコン田の状況です。

https://www.youtube.com/watch?v=Vkxr6rR6fV0

3時間ほど視察する中で、死体だけでなく、天井網にからまりまだ生きている鳥たちもいました。生きていたのは全部で7羽。羽や足をからませ、何とか逃れようともがき続けていました。土浦市に通報したところ、それぞれの田の所有者をあたってくれるとのことでした(この日は平日でした。休日であれば市の対応はしてもらえません)。

しかし結局、その日のうちに外してもらえたのは1羽のみ。残りの6羽を外しにきてくれる所有者はあらわれませんでした。

天井網を使用している所有者は、自分の田に野鳥がからまり死ぬことを承知しています。それでも使い続けています。前回のレポートで書いたように、天井網の代替法があり、実際に茨城県のレンコン田でも2/3程度は天井網を使っていないにもかかわらずです。天井網に変わる直置き網が広範囲に導入されている地域もあります。

隣り合った田で、片方は天井網を使っているけど片方は使っていないというケースがあちこちにあります。この田は天井網を使っているけどその隣は使っていない、そのまた隣は使っている、道路を挟んだ向かいの田は使っていない・・といった具合です。何らかの根拠があって使っているようには見えません。(追記:ただし、隣り合った田でも片方は野鳥の飛来が多く片方は少ないというケースがあるという話も聞いています。)

同じ一枚のレンコン田でも、奥のほうはかけてあるけど、手前のほうは破れて外している、というレンコン田もあります。

おそらく野鳥がかかるたびに天井網を切って死体を外したのでしょう、あちこち破れだらけで何のためにはっているのか分からないような田もあります。

生きていた7羽のうち1羽は外してもらえたと書きましたが、外してもらえたとしても何時間も天井網に絡まってもがき続けた野鳥が自然で生きていくことは難しいのです。もがき続けて手や足を骨折すると飛べなくなります。空を飛ばなければならない鳥の骨は軽量化されており、骨が折れやすい傾向があります。地面を歩くことができなくなります。水面に浮かぶことはできますが、潜ったり餌をとったりすることはできなくなります。

アニマルライツセンターは2020年12月1日、土浦市に「レンコン田の天井網を廃止し、人道的で生物多様性に配慮した防鳥対策への変更」をお願いする要望書を提出しました。

ぜひ皆さんからも土浦市に意見を届けてみてください。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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