山眠り煙のような子猫抱く 蜷川有紀(おゆき坊)

https://note.com/yuma067first/n/n1309256d32cf 【ブラックスモークの猫は珍しくない】より

ブラックスモークとは?

 ブラックスモークという猫の被毛のカラーの呼び方をご存じですか。

子猫の頃は真っ黒に見えますが、実は黒縞や斑模様があります。長毛で長じるにしたがって被毛が伸びてくる(毛吹きという現象で、生後6か月くらいから長毛の子猫に起こります)と首回りなど内側の毛の白色が目立ってくる猫がいます。

 黒猫やハチワレ柄の猫には黒く見える被毛の下が白い猫がいて、光の加減で被毛の色が違って見えることから”ブラックスモーク”と呼ばれるようになったらしいです。

 しかし、このブラックスモークという呼び方は、ペルシャとサイベリアンで一般的であり、メインクーンでは単に”ブラック”と呼ぶ場合が多いというネット情報があります。

 メインクーンは自然発生種のイエネコの中では最大級と言われる猫で、アメリカ生まれの主に長毛種(短毛も存在します)です。

 私が住む地域ではメインクーンが放し飼いされたか、複数捨てられたかで外で繁殖した野良猫たちが大型化しています。

 そこで、メインクーンがなぜ捨てられたか、今回は毛色から考察してみたいと思います。

なぜメインクーンのブラックスモークは単にブラックと呼ばれるのか?

 調べたところ、ブラックスモークはメインクーンでは珍しい柄ではないそうです。私は近所に大型猫が大繁殖して、猜疑心が強くなっているので、「外の黒縞模様の猫は人工的に作られた柄じゃないか?」と疑っていました。

 しかし、毛色の薄いパステルの猫に比べて自然な柄であるようです。

キリスト教色の強い国では過去に女性と猫が迫害された時代が長くあり、その頃に黒猫とブラックスモークの猫たちに悪い印象が広まってしまいました。推測するに、猫の品種を決める団体は欧米にあるので、ブリーダーさんにブラックの扱いが少ないから、ブラックスモークの猫が少ないのでしょう。

 日本でも、黒猫は不吉だというイメージが広まっているのは、キリスト教的価値観の影響です。

上段にいるのが、父猫がブラックスモークのメインクーンと思われるカゲロウ。

 昨年は外の猫たちを何頭か避妊去勢しました。その中で捕獲する前に命を失っただろうと思い込んでいた子猫たちがいて、カゲロウと名付けた猫がそのうちの一頭だと思われます。

 当時の猫たちの様子をユーチューブに動画投稿しています。そこにおそらく音声として残っていると思うのですが、当時私は「サバ白の猫は子猫の頃は背中が真黒く見えてだんだんと銀色になってくる猫がいる」と言っています。

 どの動画か分かりませんが、おそらく何度か述べています。

 無知でした。

 ブラックスモーク由来の猫だから、下毛が白で上毛が真っ黒なんですよね。子猫の頃は多少黒っぽく見えたり、キジが混じってこげ茶っぽいとしてもサバ白の猫は子猫の頃からグレーです。

 私はサバ白とブラックスモークハチワレの子猫を混同していました。

 ちなみに近所の長毛猫たちの由来になっていると思われる猫は分かりやすいブラックスモークで下の動画のような見た目です。

ブラックスモークが人気がない理由


 大人の犬猫を飼うメリットは既に性格やカラーが分かっていることが、よく上げられます。翻って考えると、子猫の頃はそれだけどんなふうに成長するか予測がつきにくいということです。

 そのため、ペットショップ、ブリーダー、保護施設、あるいは知り合いからの譲渡などいずれかの方法で猫を飼育することになるとしても、見た目で決める人が多いと思います。

 その時にブラックスモークは多少不利なのです。

縞猫でありながら、子猫の頃は特に縞模様がはっきりせず、白毛もわかりにくく真っ黒に見えます。ブラックスモークの子猫は写真映えしないという印象があるようです。

 え、黒ってダメなの?写真映えしないの?

って思われるでしょう。

そうなんです。黒は実は、人気のないカラーなんです。

 ブラックスモークというカラーを珍しく感じるのは、むしろ珍しくなくて、人気もないカラーで言葉が広まっていないのだと思います。

↑子猫の頃はこれくらい黒っぽく、もっと黒いブラックスモークの子猫もいるようです。

ブラックスモークはトラディショナルの色

血統登録団体によって、猫の毛色も決められています。多くの猫がすべての色を認められていますが、ノルウェージャーやメインクーンの自然発生の大型猫はトラディショナルの色のみ認められています。

ソリッド(単色)、スモーク、タビー(縞模様)、スモーク&ホワイトなど、血統登録されている猫のカラーの中で、ブラックスモークはスモーク系に分類されます。

スモーク系には、ブラックスモークの他にブルースモークの猫も存在します。

 生成AIで検索したところ、美しい毛色と表現されていたので、こちらの方が人気のカラーのようです。

黒毛と白の多い斑猫は譲渡が難しい現実

 我が家ではぶち猫3頭の里親さんを半年以上募集していまして、うまくいっていません。また、外にもカゲロウはじめ、白黒の猫がいますが、拾われる気配もないです。

 うすうす感じていましたが、顔に模様の入っている特に白っぽいぶち猫は人気がないようです。鼻周りに模様がないサバ白の姉妹は譲渡できて、残ったのはぶち猫ばかり。外のボス猫はサバ白ですが、鼻周りに俗に”泥棒柄”と言われる模様が入っています。

丸いフォルムにその模様が個人的にはかわいいと思うのですが、流行らないようです。

生成AIに分析してもらったところ、以下が人気の猫のカラーの特徴のようです

・縞模様がはっきりしている方が猫らしく野性味がある印象を与える

・サバ白、キジ白など鼻周りに模様がないと目鼻立ちがはっきりして、かわいいと感じられやすい

・模様のバランスがいい猫が好まれる

 昨年中に、ぶち猫で子猫のうちにもらわれた猫たちは幸運でした。

私は唯一無二の斑模様がかわいいと思っていましたが、均一な模様が好まれるなんて知りませんでした。

 それで、斑猫と黒猫がどうつながってくるかということですが、白毛は汚れが目立つという理由で好まれない傾向もあるようで、そうだとすると黒毛も同じ理由で好まれないんじゃないかなと個人的に考えたのです。

 我が家では三毛猫を飼っていて、黒毛の部分が多いさびっぽい三毛です。その三毛の黒毛部分は実や怪我しても分かりにくいです。汚れの種類によっては目立たない黒毛も汚れに気づかず放置したら、ますます汚れます。

 そもそも濃い体色は渋くて、子猫らしさに欠けると感じる人もいるようです。子猫の時期なんてあっと言う間。おとなになったブラックスモークはその渋さがかっこいいと思います!

 黒は不吉だ、怖いなんて思わずに、自然な猫の姿を愛してほしいですね。

ぶち猫も黒猫も縞猫同様に猫らしい猫のカラーです。

ブラックスモークのメインクーンも捨てられる

 以上に述べてきた通り、ブラックスモークのメインクーンは誰にでも無条件に好まれるわけではありません。

 理由をまとめると以下のようになります。

・メインクーンのブラックスモークは珍しくない

・珍しいカラーを求めている人も多くない

・濃い体色の子猫を愛らしいと感じる人が少ない

・汚れが目立ちそうな柄は避けられる(実際は汚れやすくなくても)

・子猫は縞柄が愛らしく思われる傾向がある

・顔周りが白い猫が好まれやすい

 大体、猫を飼う理由も捨てる理由もカラーだけではありませんよね。

ネットでブラックカラーの長毛猫がその辺に捨てられていて繁殖するわけがないというコメントを見ました。

 捨てられたり、放し飼いされていますよ、現実に。他のカラーの猫と現状は同じです。捨てたんじゃなくて、逃げ出した可能性だってあります。

 経済的に恵まれていても、性格や大きさで持て余すなんてこともありそうです。

 猫にも人にもいろんな事情があり、いろんなカラーの猫がいます。

ぜひ、黒猫とぶち猫が多くの人に求められるようになってほしいです。そうでないと、外猫は減りませんから。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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