https://ameblo.jp/micchan-green-happysmile/entry-12871893522.html 【キブネギク「貴船菊」】より
ご訪問、ありがとうございます 今回は我家も復活して咲いている キブネギク「貴船菊」の事を書いてみました。現在は類似のいくつかの種や、これらの交配種も含めて、総称的にシュウメイギク「秋明菊」と呼ばれています
キブネギク「貴船菊」 名前はキク「菊」ですが春に咲くイチリンソウ、ニリンソウなどと同じ仲間キンポウゲ科の大形の多年草です。
英名は(Anemone hupehensis)ジャパニーズアネモネ。元は中国原産で室町時代かそれ以前に日本に入り京都の貴船地区に野生化したものだそうです。
名前は京都北山や貴船地区に多く自生したところからキブネギク「貴船菊」と名付けられました。我家から近い貴船神社にも行ってみました
現在貴船神社、貴船川沿いなど周辺で見かけるキブネギクはほぼ植栽されたもののようです。
八重咲き種で、これが本来のシュウメイギク「秋明菊」と言われています。
ただし、現在は可愛い一重、
類似のいくつかの種や様々な色合いのもの、これらの交配種も含めて、多彩な品種群の総称をシュウメイギク「秋明菊」原種に近いものをキブネギク「貴船菊」と呼んで区別する場合も有るそうです。
こちらのキブネギクは10年ほど前に京都府内の酷道^^;の谷を見下ろす崖っぷちで見つけました 今年も元気に咲いてましたし
シカの食害も無く株を増やしているようでした。栽培種とは思えないような深い急斜面に
咲いていますので自生と信じているんですけれどわかりません
こちらは我家の庭に咲いているキブネギク一度消えかけたことも有りましたが逞しく復活しました。根生葉は3出複葉、小葉は3-5裂、
花の大きさは5cm位、多数の花弁に見えるのはガク片で外側は緑色、内部は紅紫色です。
https://www.543life.com/content/shun/post20221006.html?srsltid=AfmBOoqMjdkVmuzNn4jdY7DBfeSVx3fXxFrWI7c2-HsiRrJ0OEoOoSDX 【シュウメイギク】より
秋と言えば菊の花。10月の中旬、旧暦9月9日の重陽の節句の頃、七十二候では「菊花開(きくのはなひらく)」の季節に入り、いよいよ見頃を迎えようとしています。ところで、キクの仲間ではありませんが、姿がよく似ていて、秋の儚い風情を漂わせるシュウメイギク(秋明菊)も、花を開こうとしています。京都の貴船地方にはこの花が古くから野生化し、「貴船菊」(キブネギク)という名で呼ばれています。
菊といへば 妻の愛でたる 貴船菊――森澄雄
「除夜の妻 白鳥のごと 湯浴みをり」など愛妻家として知られる俳人・森澄夫(もり・すみお1919-2010)が、貴船菊(秋明菊)の美しさを讃えた句です。
ところで、冒頭に述べたように、シュウメイギクはキク科ではありません。キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の多年草で、アネモネやイチリンソウ、ニリンソウなどの仲間です。
原産地は中国で、室町時代までに観賞用に渡来しました。それが逃げ出して、京都・貴船地方の山野に帰化。そこからさらに全国に広まったとみられています。東京近郊でも野生種が見られるそうです。
そのため、「しめ菊」「紫衣(しえ)菊」「加賀菊」「越前菊」「貴船菊」「唐菊」「高麗菊」「秋芍薬(あきしゃくやく)」など、さまざまな別名で呼ばれることになりました。
花弁はなく、萼(がく)が美しく変化
シュウメイギクという名前が文献に登場するのは、江戸時代初期に出された園芸指南書の『花壇綱目』(1681年)が最初。江戸の園芸ブームの中で注目され、品種改良が進む中で、中国名の「秋冥菊」の音をそのままにして、表記を入れ替えたと推測されます。
草丈は30~150㎝。花期は8月中旬~11月で、茎の頂上から数本の花柄を伸ばし、その先に径5~7㎝ほどの大きな花を1個ずつつけます。
花はキクの頭状花に似ていますが、縁を取り巻く花弁状のものは、萼片(がくへん)が変化したもので、舌状花ではありません。中心の薄緑色の部分も筒状花の集まりではなく、雌しべ。それを黄色い多数の雄しべが囲んでいます。
萼片の色はピンクや白。枚数は6~8枚ですが、八重咲きになると20~30枚に達します。
また、花が咲き終わった後には、残った雌しべが次第に膨らみ、やがて上下に裂けて、白い綿毛の塊が現れます。一本一本の綿毛には細かい種子がついていて、やがて風に乗って遠くへ運ばれていきます。
原種はピンクで八重咲き
シュウメイギクの原種である貴船菊の花は、濃いピンク色で八重咲きだとされています。しかし、近年は多数の品種が交雑する中で、白い花を持つものや、ピンク色の一重咲きの品種も多数出現しています。
「白咲けり 赤は消えしか 貴船菊 」(右城暮石)
「貴船菊 そこらに白し 十三夜」(山口青邨)
右城暮石(うしろ・ぼせき/1899-1995)と山口青邨(やまぐち・せいそん/1892-1988)の2人が注目しているのは、貴船菊の花の色。確かピンクの花だったはずだが、白い花もこんなに増えたのかという、軽い驚きを詠っているようです
ジャパニーズ・アネモネと呼ばれ人気に
シュウメイギクは日本からヨーロッパに紹介され、ジャパニーズ・アネモネ(Japanese anemone)と呼ばれて人気を博し、そこからも品種改良が行われました。通常、観賞目的の改良では花の色がよりカラフルに、咲き方も複雑になる傾向がありますが、ヨーロッパでは一重咲きのピンクや白の花が好んでつくりだされました。
シュウメイギクの花言葉は、「薄れゆく愛情」「あせていく愛」「淡い思い」「忍耐」など、少し寂しい言葉が並んでいます。これは、ギリシャ神話のアネモネをめぐる言い伝えが投影されたためのようです。
アネモネは花の女神クロリスに仕える妖精。クロリスの夫の西風の神ゼピュロスは、アネモネを気に入り、彼女が世話する花だけを、西風の力で最初に咲かせてやりました。これを知って嫉妬した女神は、アネモネを宮殿から追放。そのやつれゆく姿に胸を痛めた西風の神は、彼女をそっと可愛らしい花にかえてやったというものです。
異国から流れきて、ひっそりと咲くシュウメイギク。どこか寂し気な面影には、やるせない恋の物語が似合うのかもしれません。
シュウメイギク(秋明菊)
学名Anemone hupehensis var. japonica
英名Japanese anemone
キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の多年草。中国原産で、日本には室町時代ごろ渡来。京都・貴船地方などで帰化した。別名は貴船菊(きぶねぎく)など多数。草丈は30~150㎝ほど。花期は8月~11月。花には花弁がなく、花弁状に変化した萼が付く。花色はピンクまたは白。
https://ameblo.jp/masanori819/entry-12633428981.html 【2020.10.24 一日一季語 貴船菊(きふねぎく) 【秋―植物―晩秋】】より
2020.10.24 一日一季語 貴船菊(きふねぎく) 【秋―植物―晩秋】
名を聞きてよりしみじみと貴船菊 片山由美子
秋の風情を感じられる品格がある花
古都、京都の奥座敷、貴船に多く見られることから、この名前が漬けられていることを知ると、感慨深くなるのもうなずけます。
貴船は、近隣の鞍馬と合わせて、京都の奥座敷として知られ観光客に人気が高い。貴船山と鞍馬山に挟まれた細長い渓谷に料理旅館が建ち並び、夏季には貴船川沿いに川床(貴船の川床)が供され、蒸し暑い京都の夏を避けて納涼客の客足が伸びる。
*2020.10.22 国立市にて
【傍題季語】
秋明菊(しゆうめいぎく)
別名も多くあるようです。
「秋牡丹」「しめ菊」「紫衣菊」「加賀菊」「越前菊」「唐菊」「高麗菊」「秋芍薬」とも呼ばれます。
【季語の説明】
キンポウゲ科の多年草。丈は、五十~百センチくらい。秋に菊に似た白または淡紅の花を咲かせる。菊というよりアネモネの仲間といった方が正しい。京都洛北貴船に多くみられたことからこの名がある。
【例句】
菊の香や垣の裾にも貴船菊 水原秋桜子
去来忌やふふみそめたる貴船菊 大島民郎
月の出の秋明菊にこゑあげて 黒田杏子
鄙なれど風は雅に貴船菊 三木彬郎
長雨の皆下向きに貴船菊 寺田順子
【秋明菊】
白洲正子『花』(神無書房)より抜粋
「鞍馬の奥、貴船神社の境内は、うっそうとした樹林にかこまれており、高い崖によりそって、薄紫の貴船菊が、和泉式部の魂のような姿をして咲き乱れている。その風情が忘れられなくて、京都から持って来て植えてみたが、関東の土は肥えすぎているのか、頑丈な木のように育ってしまった。色も薄紫ではなく、白の八重で、関東では貴船菊のことを、秋明菊と呼んでいるわけがわかったような気がする。やはり植物も女性も、京都の土でなくては、あのように情趣にみちた姿に開花せぬのであろうか。」
【帰化植物】
名前にキクが付きますが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間です。
中国から古い時代に入ってきた帰化植物で、文献上では「花壇綱目」(江戸時代の園芸家,水野元勝の著書)に「秋明菊」の名前で記載がなされており、日本に定着していたことが窺えます。
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