https://www.voice-creator.com/post/7-9-%E7%A9%BA%E8%9D%89%EF%BC%88%E3%81%86%E3%81%A4%E3%81%9B%E3%81%BF%EF%BC%89 【7/9 空蝉(うつせみ)】より
https://www.youtube.com/watch?v=DDDcz4Xhies&t=94s
7月9日の美人の日本語は「空蝉」です。セミが羽化したあとの抜け殻のことです。
また、この世に生きている人間のことをいうことも。
古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったもので、転じて、生きている人間の世界、現世でもあります。
昨日は、安倍元首相が参院選の最中に銃撃され命を落とすという、驚愕の事件が起きました。
何が起こるかわからない世の儚さを感じます。
犯人の背景は詳しく分かりませんが、報道によると、テロによる言論の封殺が目的ではないようです。
時に人は、儚い身であることを悲観して、自暴自棄な行動を取ってしまうこともあります。
そうではなく、儚いからこそ美しく大切だと思える社会にしていきたいと思います。
安倍元首相のご冥福をお祈りします。
https://ameblo.jp/mrsherb2387/entry-12392940594.html 【空 蝉 (うつせみ)】より
連日の猛暑でハーブ畑はカラカラ 毎朝 太陽が出る前に水やりをしています
水やりをした後でふと気が付くと ローズマリーの葉先にセミの抜け殻が
あんなにホースの水が当たったのに しっかりと しがみついたまま ゆらゆら揺れて不安定でおまけに 随分細くて頼りない
このローズマリーの葉先でこの小さな体の力を振り絞って脱皮したのかと思うといじらしくなってきます
長い間土の中にいてこのローズマリーの枝にどんな風にして登ってきたのでしょう
でも今は庭の木の上でミーミー鳴きながらもしかしたら自分のこの抜け殻を見下ろしているのかも
【 空蝉】は字の通りセミの抜け殻を指しますがもともとは古語の [ 現人( うつしおみ ) ]が訛ったもの転じて生きている人間の世界[現世 ]うつそみのことだそうです
源氏物語にも空蝉が出てきますね
源氏五十四帖の 巻名のひとつ第三帖に源氏の求愛に対し一枚の着物を残し逃げ去った女性
源氏は残されたこの小袿(こうちぎ )を形身のように持ち帰り歌を詠みます
【空蝉の 身をかへてける木のもとに なほ人がらの懐かしきかな】 (蝉が殻を脱ぎ捨てるように こうちぎだけを残したあなただが それでもやはり懐かしく感じます)
空蝉の【源氏香】は5本のうち左3本が離れていて右2本が繋がっています
源氏香の左側に [うつせみの身をかへてける..............]の歌が読み取れますね
参考文献は 早稲田大学図書館主催
【源氏物語】語り継がれる王朝絵巻より
会場で頂いたパンフレット から
https://farmert160.hatenablog.com/entry/2024/11/08/073227 【空蝉】 より
庭木に枯れ枝が1本挟まっていて、その先端に辛うじて蝉の抜け殻が残っていた。
空蝉(うつせみ)とは何と空しい言葉だろう。
蝉の抜け殻そのものの意味もあるが、古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったものらしく、転じてこの世に生きている人間の世界、現世のことだといい、それが空虚、空(くう)なのである。
セミの一生は「七年七日」とは昔からよく言われるが、地中から出てきても成虫になれる確率は30%程度らしく、それでも毎年大声で鳴き叫び、命を繋いでいるのだ。
空蝉や蝉の死骸を見るにつけ、虚しい現世を想う。
冷えた朝のセンチメンタル…。
余談だが、源氏物語の空蝉の話、光源氏17歳夏の話だって、羨まし。
https://ameblo.jp/masanori819/entry-12813172673.html 【2023.7.23一日一季語 空蟬(うつせみ) 【夏―動物―晩夏】】より
2023.7.23一日一季語 空蟬(うつせみ) 【夏―動物―晩夏】
空蟬のひとすぢの創縫ひたしよ 渡部有紀子
セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする。木の幹や葉の上に爪を立てたあと、背が割れて白い成虫が顔を出す。成虫はまず上体が殻から出て、足を全部抜き出し多くは腹で逆さ吊り状態にまでなる。その後、足が固まると体を起こして腹部を抜き出し、足でぶら下がって翅を伸ばす。
この羽化をした抜け殻にあるひとすぢの創。これを作者は縫ってあげたいという。独特の視点、優しさを感じます。
【傍題季語】
蟬の殻(せみのから) 蟬の脱殻(せみのぬけがら)
【季語の説明】
蝉。夏になるといつの間にか現れて、俗に7日間の命といわれ、成虫になるとあっという間にいなくなる。そんな儚い存在のイメージがあります。3~17年にもおよぶ土の中の生活。長い長い地下生活を経て、羽化のタイミングで再び木に登っていきます。ようやく羽の生えた成虫になる。その成虫となった抜け殻のことを空蝉という。
【例句】
武家屋敷風の死角に蟬の殻 鍵和田秞子 空蟬を明るき雨の過ぎにけり 井上弘美
空蟬を拾へば水の零れけり 柿本多映 空蟬と成るべく脚を定めけり 夏井いつき
旧姓といふ空蟬に似たるもの 辻美奈子
【由来】
空蝉とは、セミの抜け殻を意味する言葉。
そこから転じて、この世に生きている人間を指す言葉としても使われる。(この世、うつしみなど)。古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったもの。 転じて、生きている人間の世界、現世。 うつそみ。
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