https://blog.goo.ne.jp/kyotoengeiclub1923/e/5bdd7cd50f7eefbdf14c6749f46f5387 【アガパンサスの「愛」とは?】より
京都三大奇祭の一つである「やすらい祭」において「玄武やすらい祭」としてお祭りを守り続ける玄武神社では、玉垣の外にある花壇でアガパンサスが咲いていました。
このアガパンサスという名前は、ギリシア語で愛という意味を持つ「agape(アガペー)」と花を表す「anthos(アントス、アンサス)」が合わさったものであり、つまりは「愛の花」という意味の名前を持つ植物です。
名前の由来は、虹の女神イリスにまつわるギリシア神話にあると伝えられています。ゼウスの妻ヘラの有能な侍女であったイリスが、ゼウスの求愛に困り果ててヘラに相談し、自分自身をどこか遠くに行かせてくださいとお願いすると、ヘラはイリスの願いを聞き入れて彼女に神酒をふりかけたところイリスはたちまち虹となって自由に遠くへ行くことができるようになり、その虹から滴り落ちた神酒からアガパンサスが生まれたという言い伝えです。ただしこの神話は現在、アヤメの由来として有名です。この神話があちこちに語り継がれるうちに本来アガパンサスだったのがアヤメに入れ替わった、あるいは最初からアヤメだったと諸説あるようです。
ところで、この「アガペー」を日本語では単純に「愛」と訳しますが、実際どのような意味を持つ「愛」だったのでしょうか。古代ギリシアには「アガペー」の他に3つの愛の概念がありました。そして、愛の内容により以下の4つの概念に分けて表現していたそうです。
・エロス(eros/ερως)
・フィリア(philia/φιλια)
・アガペー(agape/αγααπη)
・ストルゲー(storge/στοργη)
まず、一番最初に挙げた「エロス」は男女間の《恋愛》を表す愛です。そして、2つ目の「フィリア」は友人間の《友愛》を表す愛です。
これら2つの愛は恋人と友人といった対象の違いはありますが、自分から外の世界に対して新しいつながりを求める愛という概念だそうです。
対して「アガペー」と「ストルゲー」は、双方とも元々は親子関係や兄弟関係といった血縁関係の《家族愛》を表し、この世に生まれてすでに存在するつながりを重視した愛の概念だということです。
しかし、時代が変わり古代ローマの支配下でキリスト教が浸透していくにつれ「アガペー」は慈悲深い神の《無償の愛》という意味に変わっていったそうです。先述のギリシア神話がアガパンサスの名前の由来だとすると、ヘラのイリスに対する家族同様の愛によってイリスは虹の女神になり、その虹から生まれたのがアガパンサスなら、まさに「アガペー」から生まれた花と言えるのではないでしょうか。
ところで、アガパンサスの花言葉にもこの「アガペー」の影響があるのかなと思って調べてみると、一番よく紹介されていたのが「恋の訪れ」「ラブレター」「恋の季節」などで、これらはどちらかというとエロスの愛のような気がしますし、名前の由来からだとゼウスのイリスに対する愛のような気もします。でも紹介されていたのは数少ないながら「知的な装い」と「優しい気持ち」という花言葉もあるようで、これらはアガペーの愛に近い意味を持つ言葉でしょうか。
最近は寺社の境内や境外に植えられているアガパンサスを見かけることがありますが、慈悲深い神の無償の愛という意味を持つ「アガペー」を名前に持つ花を植えるのにぴったりの場所ともいえるのでしょうか。
https://www.seirei.or.jp/nurseryschool/kodomoen-megumi/column/4_5b3c7625d4d76/index.html 【「アガパンサスと私」】より
最近は毎日はっきりしないお天気が続き、お部屋にある湿度計も『HI』となっていて驚きました。じめじめした気候の中では、幼い乳幼児は体温調節が難しく体調も崩し勝ちです。だからと言って常に快適な空調管理の中での生活だけでは子どもは汗をかくことがなく、身体の成長においては汗をかいて体温を調整する機能が未熟になり、汗腺の発達も影響すると聞きます。ご家庭においてもこの時期は特にお子様の成長発達に合わせて的確なお部屋の空調管理を心がけたいものです。
この時期に咲く花で『アガパンサス(紫君子欄)』と言う花をご存知でしょうか。青紫の色をした下の写真のような花です。
私事で恐縮ですがこのアガパンサスは忘れられない思い出があります。それは、私が小学校5年生の担任の先生のお宅に遊びに行った時に、先生から頂き、家に帰って庭に植えたのが、半世紀たった今でも実家の庭にはこのアガパンサスが、かなりのスペースを占領し、今もこの時期には花を咲かせています。
ご存知の方も多いと思いますが、アガパンサスの名前は、ギリシャ語のagape(アガペ 愛)からつけられていると言われています。
またギリシャ語の『愛』について調べてみますと『愛』は3つあり《①アガペー〈母なる愛、無償の愛、愛の中でも「犠牲」が愛としてとらえられる、②フィリア(友情、純粋な心で愛すること。兄弟愛)、③エロス(必ずしも肉体的なことを表現したものではなく「エゴ」と「エゴ」のぶつかり合いの(お互いのを理解しあう)愛。男女の愛)》とありました。また①「アガペーはキリスト教における神学概念で、神の人間に対する「愛」を表す。神は無限の愛(アガペー)において人間を愛している。」とありました。
「アガパンサス」の花を見るといつも小学校の頃を思いだし、実家で半世紀も枯れることなく毎年この時期に咲いているのを見ると、自分が今まで生きてきた歴史と重なります。そして幾度か、先生から頂いた花が「なぜアガパンサスだったのかな?・・もし違う花だったら・・・」と考えた時もありましたが、『今こうして生きていること自体が、神さまの計画の中でのこと。私が解かるはずがないし、解かろうとする必要もない。』と思うようになりました。今こうして生かされ、愛されていることに感謝です。
参考までに聖書に『愛』について「神の愛(アガペー」を具体的に示された箇所を
記しておきます。
<コリント信徒への手紙Ⅰ 13章4節>
『愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。 不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える』
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