蛇笏賞・迢空賞

https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/kensyou/dakotu/ 【蛇笏賞・迢空賞とは】より

俳人・飯田蛇笏と歌人・釈迢空両氏の遺徳を敬慕して設立。俳句・短歌界に最高の業績を示した句集・歌集に贈られる。

概要

選考対象  両賞とも前年の1月から12月の間に刊行された句集および歌集を対象とします。

表彰 賞状・記念品ならびに副賞100万円

選考委員(50音順)

【蛇笏賞選考委員】 

高野ムツオ  高橋睦郎  中村和弘  正木ゆう子

【迢空賞選考委員】

佐佐木幸綱  高野公彦  永田和宏  馬場あき子

第59回受賞作

第59回蛇笏賞・迢空賞受賞作は以下の作品に決定いたしました。

蛇笏賞受賞  句集『高天』(2024年12月刊、朔出版)  三村 純也

迢空賞受賞  歌集『三本のやまぼふし』(2024年7月刊、砂子屋書房) 花山 多佳子


https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/kensyou/dakotu/?tab=greeting 【迢空賞・蛇笏賞 設立のことば】より

『短歌』『俳句』1967(昭和42)年4月号に掲載

 角川書店は伝統的日本詩歌の興隆に力をいたすべく、綜合雑誌「短歌」「俳句」を発刊し、ひろく歌壇・俳壇の公器として、作品活動・評論・研究に多くの場を提供し、つねに清新の風をおこすべく努力してきた。近代短歌・俳句のいとなみは誠に驚くべきで、日本文学史上、かつてなきほどの高まりを見せており、綜合二誌を発刊する小社としても、深く喜びとするところである。

 しかるに、歌人俳人の生涯にわたる創作・研究の多くは、その彫心鏤骨の努力に比して、報わるるところ、はなはだ少ないのもまた衆知のとおりである。角川書店はさきに角川短歌賞・俳句賞を設定し、毎年新人の発掘顕彰に努力して来たが、このたび短歌・俳句界の最高の業績をたたえる大賞の設立にあたつて、短歌部門を「迢空賞」・俳句部門を「蛇笏賞」と名づけ、日本詩歌の興隆に力をつくされた釈迢空(折口信夫)先生・飯田蛇笏先生の遺徳を敬慕し、世世に語り継ぎ、日本詩歌の振興に一層の努力を期すものである。

※両賞は、第10回(1976年)から、角川文化振興財団の主催により運営されています。

飯田蛇笏・釈 迢空 紹介

飯田蛇笏(いいだ だこつ)

1885(明治18)年4月〜1962(昭和37)年10月

山梨県境川村生まれ。早稲田大学中退。本名・武治(たけはる)。別号・山廬(さんろ)。 山梨の大地主・名家の長男という桎梏のなかで早くから文芸を志し、上京。早大英文科に入学し早稲田吟社の句会に参加、「ホトトギス」にも投句した。

その後、知遇を得ていた虚子の俳壇からの「引退」とほぼ同期間、蛇笏もまた句から遠ざかり、帰郷。だが、故郷での田園生活のなかで虚子の「俳壇復帰」を知り、俳句に還る。1917年、「キラゝ」主宰(後に「雲母」と改題)。1932年、47歳で第一句集『山廬集』を出版。 山本健吉はその『現代俳句』で蛇笏を、「簡勁蒼古重厚とも言うべき句風」をうちたてたと評し、「これは大正・昭和の俳諧史において、一つの偉業として顧みられるであろう。甲斐の山中にあって孜々として磨かれた彼の句風は、現代では文字どおり孤高である。(中略)その気魄にみちた格調の荘重さ、個性の異常な濃厚さは、蛇笏調として俳諧史上に独歩している」と記した。

句集に、『霊芝』『山響集』『白嶽』『心像』『春蘭』『雪峡』『家郷の霧』『椿花集』があり、その句文は、『飯田蛇笏全句集』(1971年)、『新編飯田蛇笏全句集』(1985年)、『飯田蛇笏集成』(全7巻、1994〜95年。以上、いずれも角川書店刊)、『飯田蛇笏全句集』(角川ソフィア文庫、2016年、KADOKAWA刊)にまとめられている。

釈 迢空(しゃく ちょうくう)

釈 迢空(しゃく ちょうくう)

1887(明治20)年2月〜1953(昭和28)年9月

大阪生まれ。國學院大學卒業。歌人、詩人、古代学・民俗学者。國學院大學教授、慶應義塾大学教授。文学博士。本名・折口信夫(おりくち しのぶ)。

國學院の学生時代から、子規庵の根岸短歌会に加わり、さらに「アララギ」に拠って歌を詠んだが、1925年には超結社誌「日光」に参加。翌26年、第一歌集『海やまのあひだ』を刊行。

大学卒業後、柳田国男に出会い、以後民俗学においては柳田を師とした。國學院、慶應義塾で教鞭をとり、その間に、『国文学史の発生』『古代研究・民俗学編』『古代研究・国文学編』『万葉集研究』などを発表。

歌集に、『春のことぶれ』『水の上』『遠やまひこ』『倭をぐな』があり、詩集に『古代感愛集』、小説『死者の書』がある。

その生涯における著作は、『折口信夫全集』(全31巻、別巻1。1954〜59年)としてまとめられ、また『日本文学史ノート』『日本芸能史ノート』等を含む『折口信夫全集 ノート編』(全18巻、別巻1。1970〜74年)が刊行されている(いずれも中央公論社刊。その後数次の全集刊行あり)。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000123526.html 【俳壇・歌壇の最高賞 第59回 蛇笏賞・迢空賞贈呈式を開催!】より

公益財団法人 角川文化振興財団

2025年6月30日 13時00分

公益財団法人 角川文化振興財団(所在地:埼玉県所沢市、理事長・船津康次、以下 角川文化振興財団)は、2025年6月29日(日)、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにおいて、「第59回蛇笏賞・迢空賞」の贈呈式を行いました。

前列左より、船津康次理事長、選考委員・高橋睦郎氏、第59回蛇笏賞・三村純也氏、第59回迢空賞・花山多佳子氏、選考委員・馬場あき子氏、角川歴彦名誉会長、後列左より、選考委員・高野ムツオ氏、中村和弘氏、正木ゆう子氏、高野公彦氏、永田和宏氏、伊藤良平専務理事

今回の贈呈式には、受賞者と各賞の選考委員、関係者ら225名が出席しました。

各賞の受賞作は、下記の通りです。

◎第59回蛇笏賞 三村純也(みむら じゅんや)氏 句集『高天(たかま)』(2024年12月刊、朔出版)

◎第59回迢空賞 花山多佳子(はなやま たかこ)氏 歌集『三本のやまぼふし』(2024年7月刊、砂子屋書房)

式典では、弊財団の船津康次理事長が受賞の2名に贈賞を行いました。

各賞の選考委員を代表して、蛇笏賞は高橋睦郎氏、迢空賞は馬場あき子氏がそれぞれ選評を発表された後、続いて受賞者が受賞の喜びの言葉を述べられました。

第59回蛇笏賞 三村純也氏

第59回迢空賞 花山多佳子氏

受賞概要

◎第59回蛇笏賞(選考会2025年4月18日開催)

三村純也(みむらじゅんや) 句集『高天(たかま)』(2024年12月刊、朔出版)

[表 彰]   賞状・記念品(懐中時計)、ならびに副賞100万円

[選考委員]  高野ムツオ 高橋睦郎 中村和弘 正木ゆう子(敬称略/50音順)

◎第59回迢空賞(選考会2025年4月5日開催)

花山多佳子(はなやま たかこ) 歌集『三本のやまぼふし』(2024年7月刊、砂子屋書房)

[表 彰]   賞状・記念品(懐中時計)、ならびに副賞100万円

[選考委員]  佐佐木幸綱 高野公彦 永田和宏 馬場あき子(敬称略/50音順)

*佐佐木幸綱委員は体調不良により欠席のため、選考を他の委員に委任いただきました。

*「蛇笏賞」 「迢空賞」とは 

1967年に角川書店が、年ごとの俳句・短歌界の最高の業績をたたえる賞として、歌人・釈迢空(折口信夫)、俳人・飯田蛇笏両氏の遺徳を敬慕して創設。1976年、第10回より角川文化振興財団の主催により運営されています。

■角川文化振興財団について

角川文化振興財団は「わが国の文化の振興に寄与する」という財団の設立目的実現のために、文芸の成果に対する顕彰、文芸に関する出版、文芸の研究や著述の刊行への助成、映画芸術振興に関する助成、また文芸・映画資料の収集・保存・展示等、様々な事業を行っております。

公式サイト:http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/


Facebook辻村 麻乃さん投稿記事

6月29日は第59回蛇笏賞、迢空賞贈呈式でした。(角川文化振興財団)ホテルメトロポリタンエドモンド飯田橋。

石川一郎事業部長の司会で進行。

名誉会長 角川歴彦様(今日初めてお話できました)のご挨拶から始まり、賞贈呈。

蛇笏賞 三村純也氏

迢空賞 花山多佳子氏

選考委員選評はそれぞれ高橋睦郎氏と馬場あき子氏でした。

また中西進氏の短いお話も聞けました。

みなさんおめでとう御座います。

懇親会は立食で満員御礼。

久々の方と挨拶を交わしたりお話したり。

たくさんの人と会うとなかなか眠れません。

これを投稿したら休みます。明日はHIA

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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