https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1155301431?__ysp=44CM5YiH5a2X44CN4omg44CM5YiH44KM44CN5Y%2Bl5YiH44KM 【『区切れ』と『切れ字』の違いを教えてください。】より
ベストアンサー Mukashi Boxerさん
-「切れ字」と「句切れ」の違いについて-
切れ字には,「や・かな・けり・ぞ・よ」があります。(このうち,短歌では「ぞ・や」は,係り結びに使われます。)
切れ字のあるところが,文字通り「句切れ」の箇所となりますし,その句の「感動の中心」でもあります。
そして,俳句で使われる切れ字は「深い,しみじみとした感動」を表し,「ああ,~であるなあ。」と訳します。
例1.夏草や⇒ああ,夏草がぼうぼうと茂っているなあ。
例2.名月や⇒ああ,いい月が出ているなあ。となります。
俳句での「句切れ」とは,5/7/5の各句末を見て,①「切れ字」が使われているところ
②「終止形」になっている,「。」が付くところ
③歌の詠んでいる「意味・内容」が変わっているところ
です。各句末に注意することが「句切れ」を判断するポイントです。
なお,さほど多くは使われませんが,「万緑の 中や/吾子の歯 生え初むる:中村草田男」
という俳句は「万緑の中や」と句切れが「7/5/5」と2句目の途中にあります。このような句切れを「中間切れ」といいます。
-切れ字は使わなければならないのか?-
「使わなければならない」という決まりは一切ありません。
が,ただ,俳句は5/7/5=17音という少ない音数で情景や心情を表現しようとする世界で最も短い音数の詩です。
ですから,17音という制約の中で,深い感動を表現するためには,当然「切れ字」を使うことが多くなるいうことです。
この説明に不明な点がありましたら,補足でご質問ください。
俳句の学習,頑張ってください。ご参考になれば,幸いです。
https://jphaiku.jp/how/kire.html 【「切れ」「切れ字」とは?】より
俳句は「俳諧の連歌」の発句が独立したものです。
最初の句である発句に下の句を次々に付けていく遊びが連歌です。
このため、発句には、どのような下の句でも考えられるような独立性が求められ、強く言い切ることが必要とされました。
このようにして生み出されたのが「切れ」です。
鮎と茄子今日特売の夕餉かな 日比野啓子
この句の末尾には「かな」という感動・詠嘆を表す切れ字が使われています。
切れ字というのは、強く言い切る働きをする語で、切れを生み出すのに使われます。
現代の俳句では、「や」「かな」「けり」の三つの切れ字が使われています。
この句では、「鮎と茄子」の部分でも、いったん句の流れが切れています。
「鮎と茄子」と言い切って、間を作ることで、読み手に、「なぜ鮎と茄子なのかな?」という気持ちを抱かせ、句の中に引き込んでしまう効果を発揮しています。
このようにして、読者に想像の余地を与えて、句の中に引き込み、句に余韻を与えることが、切れの最大の役目です。
いかに良い切れを作り出すかが、俳句作りの醍醐味で、これが作品の善し悪しを決めます。
古池や蛙飛びこむ水の音
松尾芭蕉
この句では、「古池や」の部分で、切れています。
ここで一拍置くことで、読者は、作者である松尾芭蕉の置かれた状況や古池の情景を頭に思い浮かべてしまう仕掛けになっています。
これによって、下に続く「蛙飛びこむ 水の音」に強く引き込まれ、句に大きな余韻も生まれるようになっています。
用語集
切れ字
切れを生み出す「かな」「や」「けり」の三つの語。音調を整える役割もあります。
「かな」は末尾に使われることが多く、感動、詠嘆を表します。
「や」は上の句に使われることが多く、詠嘆や呼びかけを表します。
「けり」は末尾に使われることが多く、断言するような強い調子を与えます。また、過去を表す助動詞であることから、過去の事実を断定するような意味合いを与えます。
切れ字十八字
連歌・俳諧で秘伝とされた18の切れ字のことです。
「かな・もがな・し・じ・や・らん・か・けり・よ・ぞ・つ・せ・ず・れ・ぬ・へ・け・いかに」
現在の俳句では、このうちの「かな」「や」「けり」しか使われていません。
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