花よりもなある衝羽根

https://ameblo.jp/kizinekomimi5206/entry-12698973643.html 【不思議なツクバネ(衝羽根)】より

シルバーウィーク 二日連続の森林植物園。昨日は朝からお天気も良く、朝早くからたくさんの人出。連チャンの‘はぎのを使った工作’担当何人かの常連さんから、「あらっ今日は散策会の案内じゃないの、残念」とうれしいお声をかけていただきました 照れ一昨日は、魔法?のホウキが大人気だったけど、昨日は難しい萩と竹を使った花器が人気でした。

これ見てみて~と、できた作品を披露してくれる子供たち。笑顔をお見せできないのが残念。。。 

午前午後とも途中で休憩もできないほど、次々と大盛況でした。午後は、満員御礼でお断りしたほど。もう、帰る頃はお手伝いスタッフもぐったり。。。

でも、うれしい疲労感でありました。大人気のベテラン職員のFさんの観察会

ボランティアガイドのお仲間による、秋草の散策会もたくさんの方が参加されたそうです。

その秋草の散策会では通らないところですが、つつじ・しゃくなげ園の途中にあるツクバネの木があります。季節は、実りの秋。

多くの植物が実をつけて、次の世代に命を繋ごうとしています。そんな中でじっくりと成熟の時を待っている植物、ツクバネもそのひとつ。

生態面での不思議さがあって、なかなか興味のあるおもしろい植物だ。。。

雌雄異株なので、実がついている木を探そう。うん?どこに実があるの??

この時期まだ緑色の実は葉っぱと同化して見つけにくいけど。。。ほらほら。。。ちゃんとココにありますよ~今の時期は、同じ緑色なのでわかりにくいのですが、不思議なくらい可愛らしい実を先端につけていますよ。

植物たちが子孫を残すために工夫された種子には、さまざまなバリエーションがあり興味がつきないが、なかでも「ツクバネ」の種子(果実)の造型は美しくもおもしろい。

ツクバネ(衝羽根) ビャクダン科 ツクバネ属あまり聞いたことがない、ビャクダン科に属する。雌雄別株の落葉低木だ。本州・四国そして長崎・佐賀など九州北部に分布。

同属植物は日本には本種のみ。東アジアや北アメリカに3種が分布しているという。

一見独立した木のように見えますが、見ただけでは分からないけど。。。

この植物は見かけによらず、他の木の根から栄養を得ているのだそうだ。そう、単独では生息できないのです。

近くにあるスギや、ヒノキの木から栄養を得ているという。他にもアセビやカエデ類などにも寄生するようです。緑の葉をつけていて自分で光合成も行っているため、正確には「半寄生」ということになりますね。

森林植物園のツクバネはけっこうしっかりした木。こんな大きな木が半寄生植物とは思えない。。。どのように寄生しているのだろう?自分より頼りがいのある別な木がそばにいないと

枯れてしまうんですって びっくり根には吸盤があって、自分の助けになる木のそばで、その木の根っこに自分の根っこへぴったんこ。根があるのに自分で水分・養分を取らない木なので

やや乾燥気味のあまり条件の良くない急斜面地などに生育し、栄養状態の悪い環境だからこその戦略なのかも?ツクバネって、かな~りユニークな生き方。花は、雌雄異株で5月初めごろにつける。

アルバムからひとつかみ。。。雄花はいたって目立たない花だった↓緊急事態宣言発令中のGWの休園していたが、ハイキングの人は通り抜けできたので、ハンカチノキの花を確認しに行った時に撮影。

雌花は。。。これまた目立ち見つけにくのですが。。。ありました↓これが花?なの?という感じですが。。。葉状の苞がツクバネを特徴づける実を彷彿させる。花というには葉っぱと同じ色でよく見ないと、同化してしまい分かりにくいことこの上ない。

今の時期のツクバネの実のつけ根には雌花の名残りが。。。ツクバネの名前の由来がお分かりになった方は、きっとお正月に羽子板で遊んだことがある方だと思います。

この実は羽子板の羽根そのものの形で、羽根を衝くことから「ツクバネ」と呼ばれています。

ツクバネ○○とつく植物といえば、ツクバネウツギやツクバネソウなどいくつかあって

そのいずれもその実が羽根つきの羽根に似ているのが名の由来。

植物の名前はその花や実、葉などが何かに似ているところから由来する場合がしばしばある。

この植物はだれが見てもこの名前に納得するでしょう。

ツクバネの実はまさに羽根そのもの。漢字でかくと衝羽根で「ツクバネ」とつく植物の本家本元だ。羽根つきの羽根に似ているというけど、もともとこの実を手でついて遊んだのが、羽根つきのはじめという説もあるみたい。。。

う~ん どっち??羽根突きが先か?ツクバネが先か?卵が先か 鶏が先か?の世界にはまりそうなので、やめとこう。

私の小さい頃は、女の子には綺麗な押絵の羽子板を持っていたものだ。最近はしなくなったけど。。。正月遊びの羽根つきに関係するこの実を見たら、よいお正月を迎えることができるかもね。・・・知らんけど・・・

ただこの実自体が羽根つきに使われるわけではなく、あの羽根はムクロジの黒い種子に鳥の羽をつけたもの。ツクバネには、ハゴノキ(羽子の木)、コギノコ(胡鬼の子)の別名がある。

古くは、羽子板は「胡鬼板・コギイタ」、ツクバネは「胡鬼の子・コギノコ」と呼ばれていた。

「胡鬼・コギ」とはなんじゃいな?。。。「唐土(とうど)の鬼」

=「エビス(異郷)からやってくる邪気(邪鬼)」をいうが、つまり羽子板とは「唐土の鬼払い」邪気をはらう、厄除け・厄払いの儀礼に使われた。

常陸の国(茨城県)筑波山の伝説に、「伊邪那岐尊・イザナギノミコト」と「伊耶那美尊・イザナミノミコト」の夫婦神は、「日神」と「月神」の二人の子供のために、筑波山に自生する「ツクバネ」の実を採り、これを掌で打ち上げて遊ぶことを教えたとあり、これが羽根つきの起源ともいう。

俳諧では、「衝羽根」「つくばね」「 胡鬼の子」「羽子の木」は秋の季語。

すっかり葉を落とし 秋色の実になるともっと絵になるのだけど・・

ツクバネの実は初冬まで落ちないのだとか。形からわかるように、この実は風によって散布される実。熟してもすぐには落ちないそうで、強い木枯らしが吹く厳冬期に、強い風が吹いた時に風にのって回転しながら上へ舞い上がり、親木から離れた場所に飛んでいく。

あっ! もしかして?羽根突きをしようとしたときツクバネの実が くるくる回転しながら飛んでったで、羽根突きの羽根に~な~んて。。。

ツクバネの魅力この端整でシンメトリックな形は、愛らしくかつ神秘的にて、神のみが創り得る造形美であり、永遠の芸術だ。。。

神が与えてくれたご褒美の贈り物。。。半寄生であり、栽培の困難さは、自然を甘く見ないようにとの深いメッセージかもしれない。

いやいや、気になり始めると頭から離れず、調べるほどに新たな興味が湧いてくる魅力的な植物これもツクバネの不思議な力なのかも知れませんね。

さて。。。今日は、工作の師匠と準備を進めてきた工作で六甲山へ。

この連休は、たまたま重なった工作三昧だ。何事も無く、スムーズに終了できますように。

いやいや、ついつい長くなりました。。。最後までお付き合いいただき

ありがとうございますm(__)m


http://xn--www1-p73cvescxa.ous.ac.jp/garden/hada/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/santalaceae/tsukubane/tsukubane.htm 【ツクバネ Buckleya lanceolata (Sieb. et Zucc.) Miq. (ビャクダン科 ツクバネ属)】より

 ツクバネは,本州,四国,九州北部に分布する落葉低木で,ツクバネ属植物は日本には本種のみである。なるほど似た趣のある種は思い浮かばない。スギ,ヒノキ,モミなどの根に半寄生する植物で,生育地は乾燥する急斜面や尾根に限られるという。生育地については,なるほどと思うが,付近にスギ・ヒノキが見あたらないことが多い。?である。岡山県下では天然のヒノキなど,ほとんど残っていないはずで,普段から植林樹種としか見ていないわけで,軽視しているのであろうか。いやいや見あたらない。ネズやマツでも良いのか?,半寄生なので寄生できなくても大丈夫なのか?などと考えてしまう。(注:日本の樹木、山と渓谷社1985には、「ツガ・モミ・アセビなどに半寄生」と記載されている)

 半寄生というと,ゴマノハグサ科のヒキヨモギのような草本植物も思い浮かぶ。代表的な生育地としてはススキ草原を挙げることが出来る。放置すると徐々に森林へと移行するような場所であっても,人為の影響等(例えば野焼き)により,草原という遷移段階が維持されているような場所に成立する。

 ツクバネはどうであろう。岩峰などの尾根筋や,露岩や浮石の多い急傾斜地に見られる。これらの地形地では,水分条件の違いから発達する植生は異なるわけであるが,豊かな土壌は形成されにくい。何れも貯まるより失う量が多いような場所という意味では共通要素がある。このような場所で発達できる植生は限られており,日照条件も定常的或いは不定期的に確保される。水分・養分が足らなければ,そのような立地で成立できる植生の樹木からかすめ取ることが出来る。なかなかすごい能力の持ち主と思いがちであるが,それほど多く見られるわけではないところを見ると,そのような生育立地自体が限られているということなのであろう。

 名前の由来は,羽根突きの羽に似ているから。どちらが元祖なのかこれまた考え込んでしまうほどの精巧なつくりである。風に乗って飛んでいきそうであるが,誰かが突いてくれればもっと遠くへ飛びそうである。

ツクバネツクバネ

 ツクバネは雌雄異株である。雌花は,花期に上の果の写真とほぼ同じような形態を備えており,枝先に1個つく。4枚の羽は花びらではない,本当の花は羽の付け根中央に咲くが,羽がすごすぎて目立たないように思う。雄花は下の写真のように,枝先に集散花序をなしてつく。

ツクバネツクバネ

(写真 雄花:勝山、92/05/12 それ以外は新見市、00/09/27)

【画像、文章:難波靖司氏】

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

0コメント

  • 1000 / 1000