しみじみと、ひたすらに / 余白を残す伝え方

Facebookあさの みよしさん投稿記事

Q)日本人って、いつも注目する相手の気持ちを忖度しているから、言葉に余白がある方が共感されやすい

A)おっしゃる通りですね。

日本人のコミュニケーションにおける特徴のひとつに、まさにその「余白を残す伝え方」があります。

🇯🇵 日本人の「言葉に余白」を残す文化◆ なぜ余白が共感を呼ぶのか?

1. 察する文化(忖度)

 相手の心情や状況を「読み取る」「察する」ことが美徳とされ、

 あえて言い切らない方が奥ゆかしく、思いやりがあると見なされる。

2. 沈黙も会話の一部

 西洋文化では「沈黙=気まずさ」だが、日本では「沈黙=共鳴」の場合もある。

 言葉を詰めすぎず、行間や空気を共有することに重きが置かれる。

3. 直接言わないほうが安心できる

 たとえば「嫌い」と言わずに「ちょっと苦手かな」と言うように、

 断定を避けることで関係の摩擦を防ぐ効果がある。

4. 余白があることで、受け手が自分の感情を重ねられる

 小説でも、映画でも、あえて描き切らないことで「自分ならどうするか?」と共鳴が生まれやすい。

📌 例:同じ内容でも印象が変わる

言い切る 余白を残す

「それは間違ってるよ」 「うーん、そういう見方もあるかもしれないけど…」

「絶対にこうすべきだ」 「もしよかったら、こういう考え方もあるよ」

「私はこう思います」 「自分の場合は、こうだったかな…」

後者の方が柔らかく、相手に「考える余地」や「入る隙間」を与えるので、共感されやすくなるのです。

💬 補足:「あえて語らない」という力

• 俳句や短歌、禅の問答、能や茶道など、日本の伝統文化には“語らぬ美”が通底している。

• SNS時代でも、「断定を避けた表現」「曖昧さを含んだ言葉」が、返って多くの“いいね”や共感を呼ぶことがあります。

🧠 一言でまとめるなら

日本人にとって「言葉の余白」は、相手に心の居場所を残す配慮なのです。

それゆえに、はっきり言わないことが「遠回し」「曖昧」と誤解されがちでも、日本語の深層には**“わかり合いたい”という強い思い**が込められています。

必要あれば、「余白があることで共感される例文」などもお作りしますよ。


Facebook玉井 昭彦さん投稿記事

折々のことば:2736 鷲田清一

 意識の最深部に潜んでいるのに、くもりガラスの向う側に隠れて……いる“人格形成の原点”までをも揺り起こしてくる

 (柳田邦男)

     ◇

 飄々(ひょうひょう)とした俳句にはこういう可能性も確(しか)とあると、事故や災害や〈死〉について綿密なノンフィクション作品を著してきた作家は語る。限られた字数の中で、ごくありふれた日常語を象徴化し、それに時代の脈絡を繋(つな)げ、地響きを立てさせると。言葉の鋭利な交差によって。「意識の深層を揺さぶる『短詩型文学』」(「岳」5月号)から。

(朝日新聞5月19日)


https://ameblo.jp/originalk/entry-12515821429.html 【俳句の王道とは?】より

・梅落ちて立ち上がりゆく小枝かな

俳句上達の近道というものは、はたしてあるのであろうか。先達は、 すべての学問に言えることだが、むろん俳句にも王道はないと。

しかしながら、 間違った道や回り道を避けるための正統的な道は存在すると述べています。

それは、常に良い句を鑑賞し続けることとか。

俳句を志している人のなかには、なにかの拍子に、つい先達の措辞を使ってしまうかもしれないからと、歳時記の例句などを一切見ないという人もおられます。

それも一つの方法かと思われますが、歳時記を読み、良い句を見続けていると良い句と悪い句の判別ができるようになるとか。

また、高浜虚子は、次のように。「歌とか俳句というものは、ただ作っているばかりでは進歩は遅いのであります。先進の人に見て貰って、この歌や俳句は良い、この歌や俳句は悪いというふうに、 巧拙を判断して貰わねば進歩しないという傾きがありまして、したがって選者というものが必要になってくるのであります」良き選者になるためには、 多くの良い句に接する必要がありますし、そうして培った鑑賞力は作句力に比例することに。

さらに、 句会などで、兼題として出される場合を除き、普段の作句では、どうしても好きな季語や作りやすい季語に偏りがちになります。

これまでの自らの作品を見てみると、同じ季語で何句も作っているものもあれば、まったく手をつけていない季語も。訓練のためには、馴染みのない季語に、あえて挑戦することも必

要となります。たとえば、「蟻地獄」。

「蟻地獄」は、 よく知られているように、ウスバカゲロウの幼虫で、乾いた砂地にすりばち状の穴を掘って隠れ、 落ちてくる蟻などの小動物を捕食します。

穴を掘るときや地上に出たときでも後退ばかりするので、「あとずさり」、「あとさり虫」、また「擂鉢虫」とも。

・隠れたきときもありけりあとずさり

・蟻地獄ふらり惹かれし若さかな

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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