ビルの谷間

https://ameblo.jp/yujyaku/entry-12496083829.html 【恐竜がビルの谷間に蘇る】より

■ 恐竜がビルの谷間に蘇る  ( きょうりゅうが びるのたにまに よみがえる )

一昨日は北陸方面に用事があり出かけたが、少し時間があったので、福井県立恐竜博物館へ行ってきた。子供じゃあるまいし何でと思われるかも知れないが、福井県の観光地を検索している時に、国内最大級の恐竜博物館だと知って行くことを決めた。

場所は、JR福井駅から「えちぜん鉄道」とバスを乗り継いて約1時間10分。結構山深いところにある。入口は3階にあり、まずエスカレーターで地階に降りる。そして、ドームを少し歩くと迎えてくれたのが、恐竜の動く模型。象ぐらいの大きさで、大きな咆哮とともに動くので結構迫力があった。そう言えば、かつて映画「ジュラシック・パーク」が公開され一大恐竜ブームを巻き起こしたが、恐竜を見るのはそれ以来である。

*映画「ジュラシック・パーク」:1990年に出版されたマイケル・クライトンの小説がスティーヴン・スピルバーグ監督により1993年に映画化され、その後シリーズとして何作か制作された。

その後、様々な骨格の展示物を見ながら、順路に沿って歩いたが、巨大恐竜の大きさには改めて驚かれた。

更にスロープで2階に進むと展示された恐竜の模型が一望できる。その時に見た光景が、ふとどこかで見たことがあるなと思い、詠んだのが本日の掲句である。「恐竜」は季語ではないので本句は無季。

お気づきの方もいると思うが、ここでいう恐竜とは、街中のあちらこちらで見られる起重機(クレーン)のこと。以下の写真を見比べれば、どこか似ていないだろうか。

▼▼ビルの谷間の恐竜=起重機

実は、こういう思いは以前にも持ったことがあり、かつて以下の句を詠んだことがある。

   春がすみ昔恐竜今は起重機

因みに恐竜は、約2億3000万年前より大陸を移動しながら進化を遂げたが、約6600万年前にそのほとんどが絶滅したと言われている。

絶滅の主要因に関しては、「隕石衝突説」「すいせい遭遇説」「温度低下説」などいくつかあるが、長くなるのでここでは詳細について触れない。

イメージ 6

「恐竜」を詠んだ句は多分ないだろうと思っていたら、ネットで結構見つかった。その中からいくつか選定し以下に記載した。

   【恐竜の参考句】

    幼年期の子と立つ恐竜の黙へ来て (伊丹啓子)

    恐竜の卵見に行く春休み       (片山由美子)

    いわし雲恐竜の骨宙吊りに      (鍵和田ゆう子)

    遠足の列恐竜の骨の下        (山尾玉藻)

    昼寝して恐竜の角よぎる夢      (高澤良一)


https://www.longtail.co.jp/~fmmitaka/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=19990911,19990910,19990909&tit=19990911&today=19990911&tit2=1999%94N9%8C%8E11%93%FA%82%CC 【1999年9月11日の句(前日までの二句を含む)】より抜粋

秋風や昼餉に出でしビルの谷

                           草間時彦

オフィス街の昼時である。山の谷間に秋風が吹くように、ビルの谷にも季節を感じさせる風は吹く。秋だなアと風に吹かれながら、なじみの定食屋の暖簾をくぐると、おやじさんが「今日は鯖がうまいよっ。秋はやっぱりサバだねエ」などと声をかけてくる。そこで、ひょっとすると冷凍物かもしれない格安の「秋鯖の味噌煮」なんてものを注文する羽目になったりする。九月初旬、安い秋刀魚を出す店も大いにアヤしい。定食屋の多くは、しょせん舌の肥えていない、量ばかり要求する客を相手に商売をしているのだから、それでいいのである。仕事が順調であれば、それも楽しいのだ。が、そうでないときには、少々イヤミを言って引き上げる。そんなこんなで、春夏秋冬の過ぎていくサラリーマン生活。その哀歓が、さりげなく描かれている句だ。「昼餉」時という設定が、多くのサラリーマンの共感を呼ぶだろう。勤めた人にしかわからないが、なんでもないような昼餉時に、あれで結構ドラマは起きているのだ。珍しく上司に鰻屋にでも誘われようものなら、サア大変。社に戻るまでの秋風の身にしみることったら……。『中年』(1965)所収。(清水哲男)


https://chi-san-haiku.blog.jp/archives/33975010.html 【暮れ早しビルの谷間の足早し】より

12月も冬至に近くなってくると、4時を過ぎると暗くなってくる。ビル街の影にはいると猶更暮れが早く、ビル風も寒い。自ずと人の足も速くなって帰路を急ぐ


https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/3614 【「ビルの谷浮かぶ新緑丸ノ内」の批評】より

揚句ですが谷浮かぶと言う表現が面白いですね!「谷」って単語は俯瞰してる印象で

「浮かぶ」って自分と距離が離れてる感じでその似た印象の2つが合わさり

谷に何かが浮かんているって物理的に可能な現象なのに何故かファンタジー感を覚えます。

たぶん文字数の関係で「谷」の後ろの助詞が省略されてますよね。

そのせいで音読してみると三段切れの様になってしまい、谷と新緑が並列されている様で季語が弱く聞こえました。

「ビル谷へ浮かぶ新緑丸ノ内」こんなんどうでしょ

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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