谷口智行さんより評論集『俳句の深層』(邑書林)を頂きました。「医俳同源」の項目もあり、俳人そして医師(科学者)としての視座から多角的に論じられた玉章は、生命の根源に迫ります。また熊野の地に根ざした地域学的考察は日本の古代文化にも敷衍され、深く感銘しました。ますますのご活躍をお祈りしております。深謝まで。
叶裕@yu_six13
谷口智行氏のライフワーク「熊野、魂の系譜」の最新作ともいえる『俳句の深層』拝受。古来より幽顕の境として「現代浄土」と呼ばれた熊野に生まれ貴種流離譚をなぞるような半生の末、この地に根を張る谷口氏渾身の風土記だ。ぼくの姪、加納文の装画にある「獅子岩」は今日も彼の地で咆哮を続けている
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第18回日本詩歌句随筆評論大賞受賞 著 者:谷口 智行 発行日:令和3年8月30日
著者紹介:谷口智行(たにぐち・ともゆき)
昭和33年 京都生まれ、2歳から和歌山県新宮市で育つ
平成5年 両親の出身地三重県南牟婁郡御浜町にて、外科内科クリニック開業
熊野大学俳句部入会
7年 俳句結社「運河」入会、茨木和生に師事
11年 運河賞受賞、運河同人
12年 第8回深吉野賞選者特別賞(宇多喜代子)
16年 第7回朝日俳句新人賞準賞 三重県文化賞文化奨励賞
24年 運河編集長
30年 運河副主宰兼編集長
俳人協会会員 大阪俳人クラブ会員
日本文藝家協会会員 日本現代詩歌文学館振興会評議員
紀南医師会副会長 認知症サポート医 地域防災医療コーディネーター 医学博士
著書
句集『藁嬶』『媚薬』『星糞』エッセイ集『日の乱舞 物語の闇』
評論『熊野、魂の系譜 歌びとたちに描かれた熊野』『熊野概論 熊野、魂の系譜Ⅱ』
共著『鑑賞 女性俳句の世界5』『俳コレ』 編著『平松小いとゞ全集』
内容紹介
(目次抄)
Ⅰ.贅言集 文芸/自然・季語/文化・風俗・宗教・歴史/人物…
Ⅱ.漫筆集 選の条件/リフレインと枕詞/回文/電子化…
Ⅲ.小考集 日本――国名のことなど/明治百五十年/昭和・平成・令和/スペイン風邪――歴史に学ぶということ
Ⅵ.論考
東日本大震災考/災害考――紀伊半島大水害より/
俳句から読み解く「少年」の発達心理/田んぼ考――
食、地域抗争、水の神のことなど/森林考/
茨木和生小論/平松小いとゞ小論――白紙忌
https://www.yosikuma.com/2022/09/09/1702/ 【阿田和の谷口智行さん 『窮鳥のこゑ』が大賞に 日本詩歌句随筆評論大賞】より
御浜町阿田和の谷口智行さんが昨年8月に発行した論説『窮鳥のこゑ 熊野、魂の系譜Ⅲ』が、日本詩歌句協会の2022年度第18回日本詩歌句随筆評論大賞の論評部門で大賞に決定した。
谷口さんは昭和33年京都生まれ。2歳から新宮市で育つ。平成5年に御浜町阿田和にクリニックを開業。「熊野大学俳句部」に入会した。同7年に「運河」入会し茨木和生さんに師事。同16年に三重文化奨励賞を受賞し、同24年に「運河」編集長に就任。30年からは副主宰を務めた。今年に入って茨木さんから指名を受け主宰に就任した。
日本詩歌句協会は広く一般市民に詩や短歌、俳句と詩歌句についての随筆、評論それぞれの新たな潮流を提示し、詩歌文芸の発展に寄与することを目的にしている。今年度の日本詩歌句随筆評論大賞・随筆論評部門は二ノ宮一雄、坂口昌弘、黒瀬長生さんが選考委員を務めた。
『窮鳥のこゑ 熊野、魂の系譜Ⅲ』は贅言集、漫筆集、小考集、詞華集、四季逍遙、論考から構成される約810㌻。選りすぐりの句や考察、エッセイ的な文章など谷口さんの思考の世界に引き込まれる一冊となっている。
大賞受賞に際し、谷口さんは「この度の受賞に大変驚いています。御選考いただいた先生方に感謝いたしますとともにこの賞に恥じぬよう今後も論作に励んでいきたいと思います」とコメントした。
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