https://shizuka.sakura.ne.jp/event/200203d.htm 【カエデの芽吹き】
あちらこちらでカエデが芽吹いている。今年はずい分早いようだ。生まれたばかりのカエデの赤ちゃんは本当に可愛い。シレッとして出てきた葉がだんだん広がって一人前の葉っぱになっていく。赤味を帯びた若葉が多いが、中には秋の紅葉のようにまっ赤なものもある。葉と同時に花芽が出てくるものと、花芽は後から出てくるものがあるようだ。
カエデ(ヤマモミジ系)
▲大船フラワーセンター 2002.3.19
割れた冬芽の芽鱗・若枝・若葉の縁・花芽がいずれも赤く、若葉の黄緑との取り合せが美しい。
イロハモミジ
▲円覚寺 2002.3.23
▲明月院近く 2002.3.23
早くも花をいっぱいつけたイロハモミジ。
ウリカエデ
▲大船フラワーセンター 2002.3.19
芽吹きと共に大きな(カエデにしては)花序を出す。花がとても美しい。雌雄別株だが、この木は雄株のようだ。
ヤクシマオナガカエデ
▲大船フラワーセンター 2002.3.19
ピンクの冬芽が美しかったヤクシマオナガカエデは、展開と同時に花芽が出てきた。
青枝垂
▲大船フラワーセンター 2002.3.19
若葉は濃厚な黄緑で美しい。
▲大船フラワーセンター 2002.3.19
同じ木でも若枝から出てきた若葉は赤っぽい。
紅葉??
▲大船フラワーセンター 2002.3.19
まるで秋の紅葉かと見間違えるほどの赤色は、まさに“はるもみじ”だ。。
カエデの芽吹きは色もきれいだが、葉の形が面白い。この葉っぱ達が間もなく来る新緑の季節の主役だ。一人前になってしまう前に自然の造形を楽しもう。
https://gptelemann.wordpress.com/2010/04/30/%E7%85%A7%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%82%93%E5%90%9B%E3%81%AE%E4%BF%B3%E5%8F%A5%E6%AD%B3%E6%99%82%E8%A8%98%E3%80%80%E3%80%8C%E6%A5%93%E3%81%AE%E8%8A%BD%E3%83%BB%E6%A5%93%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%80%8D/ 【照れまん君の俳句歳時記 「楓の芽・楓の花」】より
楓の芽未来夢見しころの色 照れまん
(1)
最初の写真は、楓の紅葉ではありません。照れまん君の俳句歳時記 「楓の芽・楓の花」です。新しい芽が色鮮やかに出てきて、新しい葉が燃え立つように、出揃ってきています。春の息吹、命の芽吹きを感じます。春になると、色々な草々や木々の芽が出てきます。それぞれが、それぞれの鮮やかな色をしています。俳句歳時記には沢山の芽吹きの季語があります。
その中に、「ものの芽」というのがあります。これは、色々な春の芽吹き全体をいう広い季語です。ただ単に「芽」だけでも季語になります。 草には「草の芽」、木には「木の芽」があります。身近によく見るものは、それぞれが独立した季語になっています。
「牡丹の芽」・「芍薬の芽」・「桔梗の芽」・「薔薇の芽」 などなど、挙げ
ればきりが無いほど、沢山あります。そんな中で、今回は 楓・カエデ を取り上げて見ます。
(2)
まず、「楓の芽」。カエデ科の落葉高木。いろんな種類が沢山あります。 普通に、もみじ と呼ばれている、カエデ。春になると鮮紅色の可愛い芽が出てきます。赤みを帯びた紙縒りのような葉が出てきます。俳句歳時記では、「楓の芽」 は春の季語。鮮やかな 紅い色が印象的なので、独立した季語になっています。少し、俳句を載せてみます。
いつまでも寒さほどけず楓の芽 岡村閑月
(3)
楓 紅枝垂の芽吹き
二つづつ芽をつけてゐる楓かな 原 石鼎 楓の芽紅するどしや手枕に 石田波郷
日の昏れの雀の声や楓の芽 皆川盤水
( ひのくれの すずめのこえや かえでのめ みながわばんすい )
(4)
楓の芽豆腐平に煮られゐて 桂 信子 楓の芽朝の音楽つづきをり 村沢夏風
お札所のいろは楓の芽吹きをり 近石ひろ子
楓は芽吹きの後、葉が揃う頃、すぐに花が咲きます。
(5)
「楓の花」 も 春の季語。晩春頃になります。傍題に 「花楓」・「もみじ咲く」 などがあります。 俳句を載せてみます。
花楓紺紙金泥経くらきかも 水原秋櫻子
紺紙金泥経(こんしこんでいきょう)は平安時代の納経が有名。紺色の紙に金色や銀色の文字が書かれています。日本中のあちこちに古い紺紙金泥経が残されています。山口県のあるお寺にも、古い紺紙金泥法華経(こんじこんでいほっけきょう)が残されていて、こちらはなぜか、「こんじこんでい」と濁りで呼ぶようです。現在では、紺紙金泥経の写経セットが売られていて、誰でも自分で写経して、納経できるようになったものが販売されています。
掲句のものは、みちのくの平泉でしょうか?どこか古刹の金泥経でしょう。
けふ島を去るにつけても花楓 深川正一郎 花楓新婚のふたり椅子に揺れ 山口誓子
(6)
口上や花楓降る村歌舞伎 加藤 耕子
戦前には、日本中のあちこちにあった村の歌舞伎座も潰れたり取り壊されたりしてしまいました。わずかに残ったものが、今は大事に保存され、村人が歌舞伎の公演を行っている地方がわずかながらあるようです。嬉しいですね。何とか続けて欲しいものです。
楓の木に囲まれた野外の歌舞伎舞台でしょうか?白塗りの役者さんの声が聞こえるようです。
花楓宇治山しぐれ通りつつ 波多野爽波
続いて、ヤマモミジ の写真を載せてみます。まづ、ヤマモミジ の芽吹き。
(7)
躙口冷えただよひて花楓 後藤智子
躙口(にじりぐち)は茶室の小さな出入り口のこと。とても寒い日、奇麗に手入れされた日本庭園の楓の木と茶室。
次は ヤマモミジ の花。
(8)
花楓石こがすまでもの焚いて 柚木紀子
この句は、なかなかに意味深な感じがしますね。もしかして、古いラブレターなどを・・・・・。 どうなんでしょう?ヤマモミジ の花は木全体にびっしりと咲いています。
(9)
花が咲いた後、よく見ると種が出来始めています。
ヤマモミジ の種
7・8・9・10 の写真の木は同じ ヤマモミジ。(1)・(2)・(5)の写真の楓の木の種は下の写真。
(11)
上の写真の楓の種は、やや淡いピンク色をしています。
学問に炎えし血のいろ楓の芽 岡本差知子
木の種類が違うと、種の色が随分と違います。
次の楓の種類は解りませんが、花と種の写真を一枚づつ。
(12)
老眼鏡かけねば楓花なさず 石川桂郎
(13)
こちらの種は、濃い紅色をしています。
葉は黄色や黄緑色に見えますが、もうすぐ緑色になります。
花楓貧乏人の歩沢山 照れまん (はなかえで びんぼうにんの ふだくさん)
うわ~~、ヒドイ句!照れまんさん、この句は何でんねん!
え~っ、ちょっと、貧乏人は金銀が無いもんjで、歩ばっかりを可愛がるもんで・・・。それに、貧乏人は歩くのが基本でして・・・・。楓の花が沢山咲いているわりに目立たないので・・・・。まあ、そんな感じの駄洒落句でして、・・・・・。素直に謝ります。ごめんなさい。ペコリ
俳句の季語に、「楓の芽」・「楓の花」はありますが、なぜか 「楓の種」は季語にはありません。何故でしょう?花が咲きながら、もう種が出来ているので、楓の花 の中に含まれるのでしょうか?どうなんでしょう??その後若葉が奇麗な緑色になってきます。
これが、「楓若葉」 。こちらは 夏の季語 になります。「若楓」とも言いますが、こちらは又の機会に、写真や記事を載せたいと思います。
楓の種はほとんど二つづつくっついていますが、なぜか三個くっついているものを見付けました。
(14)
日本庭園には、松の木と楓の木は欠かせません。松の常緑と楓の紅葉。どちらも、剪定がしやすい木なので、形を整えやすく、彩を楽しむのには最適です。
桜の木は剪定ができないので、大きくなりすぎてしまうので、初めからかなりの場所を確保してから植えないといけません。花はとても美しいのですが、小さな庭には難があります。
(15) 落ちないで残っていた種
次に、2枚ほど夏の楓と冬の楓を載せて見ます。まず、夏の 「楓若葉」。
(16)
新緑の楓 夏の木漏れ日がまぶしいですね。「緑陰」などという夏の季語もあります。
楓と言えばやはり紅葉なので、緑から黄色になり、そして真っ赤になりかけている楓紅葉(かえでもみじ)を・・・。
(17)
上の写真は、以前 楓紅葉の写真を載せた時に、没にした写真を敗者復活で載せてみました。
もし、古い記事ですが、「楓紅葉」 を御覧になりたい方がおられましたら、こちらを御覧下さい。 ↑
楓の花は調べてみると、とても難しく、簡単には解りません。花には両性と単性があり、雌雄同株と異株があるそうです。ちょっと調べただけでは、なかなか解りそうもありません。
簡単にいえば、種が付いているのが雌花のあとの種、と言うことになるようです。
気になるは怠惰な子供花楓 照れまん
最期の写真は、やはり楓の花にします。種も出来ています。 花があまりに小さいのでよく解りませんが、雄花にはオシベが8本あるそうです。次の写真で見えますでしょうか?
(18)
我が家には、7~8本の楓がありますが、どの木も微妙に違っています。花が沢山咲くもの、あまり咲かないもの、種が多く付くもの、ほとんど付かないもの。黄色や朱色、或いは濃い臙脂のような紅い紅葉をするものなど 様々です。
「ヤマモミジ」と「紅枝垂」以外の品種名はよく解りません。
歴史には残らぬ庶民花楓 照れまん
今回は、春の季語、「楓の芽」・「楓の花」 を載せてみました。
http://kumobaike.sblo.jp/article/65399118.html 【カエデ(イロハモミジ)の芽吹きが始まりました】より
20~21日の雪で景色はいったん冬に逆戻りしましたが、雪も溶けて春の景色が広がっています。池の周りで様々な種類の植物が芽吹き始めています。
その一つが雲場池で代表的な樹木であるカエデ(モミジ)です。
20130424.jpg
2013年4月24日 6:30 軽井沢雲場池 イロハモミジの芽吹き
https://www.youtube.com/watch?v=bdXsr6dSNsg
秋の紅葉シーズン(10月下旬~11月初旬)が有名な観光スポットとなっていますが、これから始まる新緑もすばらしいものがあります。
本格的な新緑シーズンが始まるのは例年ゴールデンウィークが終わったころからですが、今年は少し早くに始まるかもしれません。
4月24日 6:40 軽井沢雲場池 4月24日 6:45 軽井沢雲場池 ヒカゲスミレ
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