林誠司句集『海光』

林誠司さんより句集『海光』（俳句アトラス）を頂きました。心よりお礼申し上げます。

鎌倉の人の涼しき胡坐かな　林誠司

母の日や遠くまあるく土星の輪　同

江の島へ向かつて水を打ちにけり　同

人は座し水はいそげり春の山　同

わたつみへ雲かぶせたり富士の秋　同

https://haikuatlas.com/?shoukai=%E6%9E%97%E8%AA%A0%E5%8F%B8%E5%8F%A5%E9%9B%86%E3%80%8E%E6%B5%B7%E5%85%89%E3%80%8F%E5%87%BA%E6%9D%A5%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%EF%BC%81　【林誠司句集『海光』出来ました！】より

句　集：海　光（かいこう）

著　者：林　誠司（はやし・せいじ）　「海光」代表、第三句集

海吠えよ白さるすべり咲く限り

海への尽きせぬ愛着を、海が確かに受けとめてくれているという手応え。句集名に「海光」を選んだのは、そんな自負の表われではないか。雄々しく、それでいて稚気を失わぬ純真な詩心の貫流した一冊である。ー村上鞆彦ー

収録句より

万緑に怒気のみなぎり悪路王　　　　　　　　　寝ころぶとわたしも平ら秋の空

夜食とるラーメン分の本どかす　　　　　　　　蜜柑山どすんと海が落ちてをり

おたまぢやくし大きな脳で泳ぎけり　　　　　　わだかまり残りし墓を洗ひけり

風が磨ぐ神の山々ななかまど　　　　　　　　　母の日や遠くまあるく土星の輪

江の島へ向かつて水を打つてをり　　　　　　　夏惜しみけり半日のレンタカー

火のついて紙の舞ひをり一遍忌　　　　　　　　重力のバラ一輪のたわみかな

本能寺脱ぎし白靴より熱気

【著者略歴】

神奈川県横須賀市在住　　１９６５年　東京都荒川区生まれ　１９９０年　句作を始める

１９９１年　「河」入会、角川照子、角川春樹、吉田鴻司に師事　　在籍時、角川春樹新人賞、河新人賞受賞　　２００１年　第１句集『ブリッジ』刊行　　２００２年　『ブリッジ』で第２５回俳人協会新人賞受賞　　２０１２年　第２句集『退屈王』刊行

２０１６年　俳句愛好誌「海光」創刊、代表　《現　在》　「海光」代表、俳人協会会員

https://ameblo.jp/seijihys/entry-12883944720.html　【私の第３句集『海光』出来ました！】より

今朝、僕の第３句集『海光』が出来ました。

早速、発送を…と思うが、今日は終わらせなければならない仕事があり、明日からは四泊五日で宮崎へ旅行に行く予定を立ててしまったので、作業を始めるのは２月になる。

一読、嬉しさがこみあげて来る。

一方、あ～、この句はもう少し直せたな、とか、なんでこんな句入れちゃったんだろう、という思いもある。嬉しさ７割、恥ずかしさ３割という感じだろうか(笑)。

帯文に友人の村上鞆彦君（「南風」主宰）に書いてもらった。ありがたいことである。

「海」のことに触れていただいたのが嬉しかった。帯裏の句集収録句より

万緑に怒気のみなぎり悪路王　　　　　　寝ころぶとわたしも平ら秋の空

夜食とるラーメン分の本どかす　　　　　蜜柑山どすんと海が落ちてをり

おたまぢやくし大きな脳で泳ぎけり　　　わだかまり残りし墓を洗ひけり

風が磨ぐ神の山々ななかまど　　　　　　母の日や遠くまあるく土星の輪

江の島へ向かつて水を打つてをり　　　　夏惜しみけり半日のレンタカー

火のついて紙の舞ひをり一遍忌　　　　　重力のバラ一輪のたわみかな

本能寺脱ぎし白靴より熱気

https://ameblo.jp/seijihys/entry-12886176404.html　【頭が悪い事＆句集の御礼】

パレットの隅々に傷いぬふぐり　　誠司（句集『海光』より）

いつもながら俺って頭悪いな～、と思う(笑)。昨日、仕事を進め、ある程度片付いたので、

よし、あとは明日でいいや！明日で終わるだろう！！と思う。

が…、当然ながら、明日になったら新しい用事や仕事が入って来る、ということに気が付くべきなのだが、いつもそういうことを全く考えない(笑)。

今日もお電話を頂いたり、句集注文のメールをいただいてそれの対応をしたり、私の句集に対していただいたハガキや手紙、メールを読んで、メールには返信したり、明日の準備で忘れていたことを思い出して準備したり、それだけでまた一日が終わってしまった。

で…、昨日終わらせようとした仕事が全く出来ていない…（苦笑）。

こういう生活を毎日送っている。

頭のいい人はこういうことにサッと気づき、きちんとした計画を立てるのだろうな～～。

句集の御礼のハガキ、手紙、メールを、藤井稜雨さん、石嶌岳・大石香代子さん、矢野玲奈さん、浅井愼平さん、森岡正作さん、武藤紀子さん、今井聖さん、辻村麻乃さんなどからいただいた。

浅井愼平さんは「なんだか純で真っ直ぐで嬉しくなりました」と書いてくださった。

今井聖さんは「雅兄の精神の強靭さの一端を思います」と書いてくださった。

みなさま、ありがとうございます。

でも、みなさん、偉いな～。

きっとお忙しいだろうに…、浅井愼平さんなんて僕より数倍忙しいはずだ。

私なんか忙しさにかまけ、開き直って、お礼のハガキは一切書いていないのでなんだか心苦しい。見習わないとな～～。

また、ブログでは矢作十志夫「あだち野」主宰、大井恒行「豈」編集人に取り上げていただいた。深謝！！