さんごさんにいます。 2018年8月17日 · 五島市 ·
ひさしぶりに俳人・山本奈良夫先生のご子息と偶然出会い、色々とお話しできて楽しかったです。また、地元出身の画家・石本千代乃さんの「かなた・こなた展」も素晴らしかったです。書架には、旧知の村上龍さん、ドリアン助川さんなどの著書もあり、さんごさんに感謝です!!
https://organic.co.jp/?p=16874 【五島・富江町の小さな図書館とカフェ「さんごさん」へ行ってみた】より
公開日:2024年10月27日 富江町
五島・富江町の小さな図書館とカフェ「さんごさん」へ行ってみた
10月に入り、島の気候は穏やかさを増しています。澄んだ秋の空気が心地よく、山々も少しずつ秋の色に染まり始めています。散策が楽しいこの季節に、読書の秋にぴったりの場所を紹介します。今回は、福江島・富江町にある私設図書館「さんごさん」を訪れました。ここは、コーヒーを片手にゆったりとした時間を過ごせる貴重な場所です。
さんごさん
「さんごさん」では、本の貸し出しは行っていません。また、新刊を購入するわけでもありません。ここでは、知らない誰かが寄贈した本を自由に読むことができる、コンセプチュアルな空間です。「本棚はその人の個性が表れる」とよく言われますが、さんごさんの本棚にはどんな本が並んでいるのでしょうか。
「さんごさん」までのアクセス
富江町の商店街駐車場に車を停め、地図を頼りに3分ほど歩くと、赤い横長の建物が見えてきます。扉を開けると、館内は天井が高く、とても開放的な雰囲気です。大きな梁をあらわにしたデザインやシーリングファンが、モダンで心地よい空間を演出しています。壁沿いには、梯子のような木製の枠に、誰かが選んだ本がぎっしりと並べられています。
本を選んだ人との不思議なつながり
各本には、選んだ人の名前と選定理由が記された栞(しおり)が挟まれています。辞書や聖書、専門書、洋書、児童書など、さまざまなジャンルの本が揃っています。ミヒャエル・エンデの『モモ』は、なんと3冊もありました。本を眺めていると、今の自分に必要な言葉や心に響く言葉が不思議と飛び込んできます。
気になる本を手に取ると、その本を選んだ人の思いが伝わり、まるでその人と対話しているような感覚を覚えます。本を読み終える頃には、選んだ人を身近に感じるかもしれません。
読書のお供に楽しめるドリンク
「さんごさん」では、読書のお供にドリンクも楽しめます。浅煎りのブラックコーヒーやカフェオレ、島特産の「椿茶」、ハーブが香るレモングラスティー、そして「いくりソーダ」というすももの炭酸ジュースなど、豊富なメニューが揃っています。お気に入りの本を手に、お好みのドリンクでリラックスした時間を過ごせます。
ゆったりくつろげる店内空間
店内には、一階のテーブル席やお座敷、さらに二階の静かな小部屋など、さまざまなスペースが用意されています。畳の上で本を広げるのもよし、二階の静かな空間で一人の時間に浸るのもよし、自分のペースで過ごせるのが魅力です。
『nice things.』で感じる福江島の空気
店内には、季刊誌『nice things.』も置かれています。この雑誌は、「さんごさん」の館長である谷間さんが編集長を務めており、生き方や暮らしをテーマに、福江島から全国に発信されています。この雑誌を手に取ると、「さんごさん」が持つ独特の空気感をより深く感じ取ることができるでしょう。
新しい読書体験が待っている「さんごさん」
富江町にある「さんごさん」は、図書館や本屋とは異なる、新しい体験ができる場所でした。本好きな方も、そうでない方も、訪れたらきっと特別な出会いがあるでしょう。
みなさんも、コーヒーを片手に、読書の秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。
https://www.nagasaki-tabinet.com/blog/tabibu/milk/202209/1 【おしゃれレトロな古民家の図書館で人生の3冊に出逢う|五島で輝くオーナーさんを訪ねてvol.2】より
五島市のおしゃれスポットとして注目されている富江町を訪れ、オーナーさん達に”会いに行く”旅をご紹介しています。
前回紹介した「te to ba <手と場>」から徒歩5分の場所にある施設図書館「さんごさん」にやって来ました。
五島列島の下五島と呼ばれる五島市の富江町。 移住者の方々が創業したカフェが点在し、おしゃれスポットとして注目されています。観光地を足早に巡る旅もいいけど、のんびりとお洒落なカフェを巡って、オーナーさん達に会いに行く旅も楽しいもの。
人生の3冊図書館【さんごさん】
「さんごさん」という名前はかつて珊瑚漁で栄えた富江町の歴史に由来するものです。
築80年の古民家を改装した赤い外観は、「珊瑚の赤」をイメージさせます。
ここは、長崎県出身で五島にルーツを持つ東京在住(当時)の鳥巣智行さんや、島内外の方々のプロジェクトによる発想で、本をテーマにした施設を作ろう!と誕生したもの。
この地域には本屋も図書館もなかったため、「図書館が欲しい」という意見があったそうです。収蔵されている本は、職業も世代も様々な方が選んだ「人生の3冊」
それぞれの本には、寄贈された方のメッセージが挟んでありますよ!
その3冊からそれを選んだ人の、人となりや価値観に触れることができ、とても興味をそそられます。
図書館ですが貸出しはしていないので、落ち着いた雰囲気の中で、読書をじっくりと楽しんでみてはいかがでしょう?
優れた建築家が設計した古民家…その内装に圧倒されます
「さんごさん」の中に入ると先ず、梁まで伸びた高い本棚に圧倒されます。
本棚の一部は扉になっていることにびっくり!なんとその先はトイレになっていました。
本棚越しに二階にも上がれ、そこには和室があり、まるで「からくり屋敷」!
さんごさん館長・大島健太さんの「人生の3冊」とは?
神奈川県出身の大島さんは館長になるまで五島はおろか、九州にも来たことが無かったそうです。「さんごさんで館長をやってほしい」というお話を頂いた時には「ほんの2ヵ月程」のつもりだったそうですが、今年の9月で、移住して丸6年になるのだとか…
大島さんの「人生の3冊」は「いま、なぜわたしが五島にいるのか」というテーマで選んだもの。移住を決めるまでには色々と考えたそうですが、「離島で、しかも能作淳平さんという優れた建築家の方が設計した家に住めるなんて、人生で二度とないチャンスだ」という想い…
そして「人生に変化が訪れるかもしれない」という期待から、東京から五島への移住を決めたそうです。
さんごさんに併設されたコーヒースタンド【CORAL COFFEE(コーラル コーヒー)】
「さんごさん」併設のコーヒースタンドでコーヒーをオーダーすることができます。
「CORAL COFFEE」のコーラルとは、「珊瑚」という意味。
このコーヒースタンドは、「さんごさん」が開設されてから1年後に始めたそうです。
「さんごさんにしろ、コーラルコーヒーにしろ、東京で同じことをしようとすれば、何倍もの初期投資が必要な上、沢山の高クオリティのライバルがいます。
でも富江は家賃も安いし、お店も少ない…五島にはまだ参入の余地があります。」と大島館長。「島で起業する魅力」について語ってくださいました。
館長が焙煎されたコーヒーは、「カラリト五島列島」や「五島リトリートray」など最近オープンしたばかりのリゾートホテルや、お土産品や「ごと芋」で有名な「ごとカフェ」など、島のあちこちで味わうことができます!
提供する場所のニーズに合わせて、味を調整しているそうです。
コーヒー好きには、とても魅力的な情報♪
さんごさん館長・大島さんおススメの五島ビュースポットは…【鬼岳(おにだけ)】
「五島に移住されて、惹かれた景勝地は?」という質問に、
「自然やアウトドアに興味がないので、無いですね」と答える大島館長(笑)。
屈託のない笑顔で語る様子はキャラが立ってて個性的!話していて、とても楽しかったです。
そんな館長が勧めてくださったのは、五島のシンボル「鬼岳」でした。
鬼岳は、その勇壮なネーミングとはうらはらに、山全体が芝生で覆われ、丸みを帯びた美しい臼状の火山です。(標高315m)
鬼岳
いかがでしたか?五島には、他所には観られないような、素敵なお店の文化がありました。
今回ご紹介したお店以外にも、五島には移住者の方々が営むコミュニティーカフェ等が沢山あります。
五島を訪れた際には、ぜひ「オーナーさん達に逢いにいく」感覚で、「カフェ巡り」をされてみてください。
0コメント