https://lovegreen.net/gardentree/p60999/ 【クリスマスと言えば?ヤドリギのすてきな4つの神話】より
ヤドリギの伝説をご存知ですか?ヤドリギはクリスマスに縁のある植物です。「ヤドリギの下ではキスをしてもいい」という伝説は聞いたことがあるけど、なんでヤドリギなのかはわからない……。というかヤドリギってどんな植物?ヤドリギの伝説って? そんなヤドリギの基本情報とヤドリギの伝説をご紹介します。
ヤドリギってどんな植物?
ヤドリギはその名の通り寄生性の常緑樹です。
ヤドリギはエノキ、ブナ、ミズナラ、クリなどの落葉高木に寄生しています。冬に、葉が落ちた高木の上の方で緑色の玉のようなものがあるのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。それがヤドリギです。早春に黄色の花が咲き秋に丸い実をつけます。この実が鳥に食べられ、鳥の糞に種子が混じって樹木の枝に落ちることで増えます。
ヤドリギは日本でも普通に自生する植物で、宮沢賢治の『水仙月の四日』などのお話に出てきます。
ヤドリギにはどうして色々な伝説があるの?
ヤドリギは、地に根を張っていないにもかかわらず、一年中青々とした姿を保っています。そのことから、特に北欧など冬の寒さの厳しい土地でさまざまな神話や伝説を生みました。
ヤドリギのステキな4つの伝説
1.ケルト人の儀式の場
ケルトの祭司であるドルイドは、ヤドリギに特別な力があると信じていました。ケルトの伝説によるとヤドリギは「不死・活力・肉体の再生」を表すシンボルだったとされており、ヤドリギが生えている木には神が宿っていると言われていました。ドルイドが行う儀式は、ヤドリギが寄生したオークの木の下で行われていたのだそうです。
2.北欧神話の神の武器
北欧神話のヤドリギの伝説です。光の神バルドルは、神々の中でもっとも美しく万人に愛された神です。彼の母フリッグは、世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させていました。しかしこのとき実は、たった一つ、ヤドリギだけは若すぎて契約が出来ていなかったのです。このことを知った悪戯好きの神ロキが、バルドルの弟ヘズをたぶらかし、バルドルにヤドリギを投げさせました。これによりバルドルは命を落としてしまったのです。
3.キリストの十字架に使われた?
こんな伝説もあります。ヤドリギは、もともと大木でしたがイエス・キリストの十字架の材料にされたことを恥じ、ほかの樹に宿を借りて生える小さな木になった、というものです。なんとも奥ゆかしいヤドリギの伝説ですね。
4.ヤドリギの下でキスをする
ヤドリギには、「愛の木」という側面もあります。クリスマスの季節に、ヤドリギの下にいる若い女性はキスを拒むことができない、という伝説があるのです。もし、キスを拒んでしまうと、翌年は結婚のチャンスが無くなってしまうというのです。この伝説が発展して、恋人同士がヤドリギの下でキスをすると結婚の約束を交わしたことになり、ヤドリギの祝福が受けられるという伝説になったようです。
他にもまだまだヤドリギにはステキな伝説があります。例えば「ヤドリギの下で友が出会うと幸せになり、敵が出会うと戦いをやめる」「ヤドリギは雷除けや、悪い存在から子供を守る魔除けなどになる」というものです。
いかがでしょうか。私たちもヤドリギを飾って、ヤドリギの伝説の力を感じてみませんか。
https://lovegreen.net/flower/p15312/ 【ヤドリギとは?特徴、名前の由来、実の秘密、花言葉、クリスマスの伝説まで】より
ヤドリギ(宿り木)という植物をご存知ですか。クリスマスシーズンになると出回り始めます。グリーンの葉の鳥の巣のような見た目が可愛らしい植物です。ヤドリギ(宿り木)という植物の名前の意味や花言葉、素敵な伝説、ドライフラワーにできるのか、ヤドリギ(宿木)の実の秘密や増やし方についてご紹介します。
ヤドリギ(宿り木)とは?
科名:ビャクダン科(※ヤドリギ科とされることもある)ヤドリギ属 分類:半寄生灌木 学名:Viscum aibum 英名:Mistletoe 樹木の上の方に丸く鳥の巣のような形状で寄生する植物です。正確には半寄生植物。簡単に言うと、「半分くらいは宿主となった樹木から水分とか養分とかもらうけど、残り半分くらいは自分でも光合成を頑張るよ」という植物です。
ヤドリギ(宿り木) 科名:ビャクダン科(※ヤドリギ科とされることもある)ヤドリギ属
分類:半寄生常緑低木 学名:Viscum coloratum 英名:Mistletoe
ヤドリギ(宿り木)とは、樹木の上の方に丸く鳥の巣のような形状で寄生する植物です。正確には半寄生植物。簡単に言うと、「半分くらいは宿主となった樹木から水分と養分をもらうけど、残り半分くらいは自分でも光合成を頑張るよ」という植物です。
ヤドリギ(宿り木)の名前の由来と英語の名前
クリスマスシーズンになるとみかけるようになるヤドリギの樹。ヤドリギがここまで人気になってきた理由は、やはりあの特徴的な形状でしょう。葉が青々と付いた状態で、樹の上の方の枝に乗っている姿は宙に浮かぶマリモのようで、可愛らしく見ているひとの心を捉えます。海外の伝説も大きく影響しているようです。ヨーロッパではクリスマスツリーにヤドリギの枝を飾って、その下に立っている女の子にはキスをしてもいいという言い伝えがあります。そんなロマンティックな言い伝えに乗じて、ヤドリギの知名度上がってきました。
ヤドリギは漢字で書くと、「宿り木」あるいは「寄生木」です。この名前はヤドリギの性質に由来するもので、他の樹木に寄生することから、「寄生木」と呼ばれるようになりました。
ヤドリギ(宿り木)の見つけ方
ヤドリギは冬になるとその神秘的な姿から注目を浴びますが、夏も存在しています。夏は宿主の樹木が葉を茂らせているせいもあって、気づかれにくいようです。冬に周りの樹が落葉したときにその姿を現します。ゲレンデで見たことはないでしょうか。雪山で宙に浮くように丸くグリーンの塊が見えるのは圧巻です。
ヤドリギを見つけやすいのは雪山です!一面真白な景色となるので、その姿が見つけやすくなります。スキーやスノボに出かけた際にゲレンデで見たことがあるのではないでしょうか。雪山で宙に浮くように丸くグリーンの塊が見えるのは圧巻です。
ヤドリギは落葉樹にしか寄生しないように思われていますが、そんなことはありません。常緑樹にも寄生します。松などの風通しよく、葉の間まで日光が射すような植物であれば問題なく大きくなります。
ヤドリギ(宿り木)の花言葉とクリスマスの伝説
ヤドリギにはいろんな神話伝承があります。その中でも有名なものをご紹介します。
ヤドリギ(宿り木)の花言葉
ヤドリギの花言葉は、「困難に打ち勝つ」「忍耐」です。
ヤドリギ(宿り木)の伝説|ヤドリギ(宿り木)の下でキス
ヤドリギは永遠を象徴する神聖な樹とされています。昔からヨーロッパでは、クリスマスツリーにヤドリギの枝が飾る習慣がありました。
ヤドリギにまつわる言い伝えの中でも特に有名なのが、「ヤドリギの下に立っている女の子にはキスをしてもいい」というお話で、ヨーロッパに古くから伝わるものです。クリスマスパーティーの夜にヤドリギの枝の下に立って、意中の男性が現れるのを待つなんてロマンティックですね。
ヤドリギ(宿り木)|永遠の命の象徴
冬、落葉樹たちが葉を落とし辺りが真白な雪景色になった頃、空の青と雪の白だけの色彩の少ない世界でヤドリギのグリーンは輝きます。色を無くした世界で冬の間も緑を絶やさないヤドリギは、生命力と永遠の命を象徴する植物でした。寒さの中でも変わらず、樹の上の方に鎮座しているグリーンの球体のヤドリギは、さぞ神秘的に見えたことでしょう。
ヤドリギ(宿り木)の実って?実の秘密と増やし方
ここではヤドリギの驚きの繁殖方法についてご紹介します。 宿探しは鳥任せ ヤドリギの果実は固い果皮に包まれていて、中の果肉がねちょねちょとしています。それを食べた鳥は、フンがねちょねちょとお尻から離れず気持ちが悪いので、お尻を樹の枝にこすりつけてフンを取ろうとします。この時にヤドリギの種もフンと一緒に樹の枝に付着し、無事に宿主を見つけて発芽に至るという仕組みです。 寄生植物は繁殖方法として、胞子や種子を風に乗せて飛ばすものが多いのですが、ヤドリギは完全に鳥任せです。鳥もヤドリギの果実を食べたお礼に種子を運んであげているという仕組みです。
ヤドリギはどうして土ではなく、樹木の上に生えるのでしょうか。これにはヤドリギの実に秘密があります。ヤドリギの実の秘密をご紹介します。
ヤドリギ(宿り木)の実の秘密
ヤドリギの果実は固い果皮に包まれていて、中の果肉がねちょねちょとしています。それを食べた鳥は、フンがねちょねちょとお尻から離れず気持ちが悪いので、お尻を樹の枝にこすりつけてフンを取ろうとします。この時にヤドリギの種もフンと一緒に樹の枝に付着し、無事に宿主を見つけて発芽に至るという仕組みです。
寄生植物は繁殖方法として、胞子や種子を風に乗せて飛ばすものが多いのですが、ヤドリギは完全に鳥任せです。鳥もヤドリギの果実を食べたお礼に種子を運んであげているという仕組みです。
ヤドリギ(宿り木)の増やし方
ヤドリギ(宿り木)の種子は樹皮からは発芽しますが、土からは発芽しないという不思議な特性があります。この為地面に落ちた種からは発芽しません。つまり、ヤドリギを種から発芽させて育てるのは難しいと言えるでしょう。
樹木の枝に種子を貼り付けて、うまくいったら自宅でヤドリギが楽しめるかもしませんね。
ヤドリギ(宿り木)はドライフラワーにできる?
ヤドリギのちょっと残念な特徴は水落ちしやすいという点です。元々自力で水を吸い上げる力が弱いので、切り花で出回っているものはすぐに乾燥してパラパラと落ちてきてしまいます。乾燥しやすい特徴を生かしてドライフラワーにしたいところですが、乾燥すると葉も枝もバラバラに落ちてしまうので歯がゆいところです。
ヤドリギのちょっと残念な特徴は水落ちしやすいという点です。元々自力で水を吸い上げる力が弱いので、切り花で出回っているものはすぐに乾燥してパラパラと落ちてしまいます。
それならば乾燥しやすい特徴を生かしてドライフラワーにしたいところですが、乾燥すると葉も枝もバラバラに落ちてしまうのでドライフラワーにはできませんでした。あの不思議な姿をそのままドライフラワーにできたら、どんなに素敵でしょう。
ヤドリギ(宿り木)の不思議な魅力
粘着性のある果実を使って種子を拡散し、他の樹木に寄生して生長するヤドリギ。人間だったら考えられない厚かましさですが、それでもなぜか可愛いのがヤドリギの魅力です。お散歩に出たら、まあるく形作られた緑色の鳥の巣のようなヤドリギを探してみてください。意外と身近なところにいるものですよ。
果実がねちょねちょしていることで、鳥に運んでもらえる上に新しい宿主の枝にうまく種子を付着できる、非常に合理的で無駄のない繁殖方法です。しかもこの方法だと、樹の高い位置に種子を付着させることが可能になりますので、ヤドリギにとっては良いこと尽くしです。
宿探しは鳥任せ、住まいは居候。粘着性のある果実を使って種子を拡散し、他の樹木に寄生して生長するヤドリギ。人間だったら考えられない厚かましさですが、それでもなぜか可愛いのがヤドリギの魅力です。
お散歩に出たら、まあるく形作られた緑色の鳥の巣のようなヤドリギを探してみてください。意外と身近なところにいるものですよ。
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