ヘゴ

ヘゴの葉に弾ける秋の日影かな  高資

ヘゴの葉ゆ秋日は海へた走れり  高資

ヘゴの葉や秋日は海へ玉と散る  高資

 五島市玉之浦・ヘゴ(木生シダ)自生北限— 場所: 福江島


http://fukuejima.la.coocan.jp/shokubutsu-shida-koke/hego.html  【巨大シダはなぜ減ったヘゴ (ヘゴ科)】より

Cyathea spinulosa  絶滅危惧ⅠA類 (CR)… 長崎県レッドリスト2011(2006.8.13:玉之浦町)

◆分布:八丈島、三重県、和歌山県、四国、九州、沖縄、小笠原

高さ:6メートルに達する

写真の人物の背後に見える植物、それがヘゴです。杉林の縁にあり、暗いので幹と呼ぶべき部分は見えにくいですが、人物に覆いかぶさるような大きな葉を広げているようすはわかるでしょう。成長すると高さ6メートルにも達する、南方系の巨大なシダです。

写真のものは、玉之浦町荒川にある国指定の天然記念物、「ヘゴ自生北限地帯」の貴重な1本です。高さは、2006年の時点で2・5メートル弱だったかと記憶しています。島内に自生するヘゴとしてはもっとも簡単に見られるものですが、妙なところにある上に、標識も案内も何もありません(2011年5月、付近で工事のクイが打たれていたので、もしかしたら、先で一般人も見やすくなる可能性があります)。

見たいという方は、鐙瀬ビジターセンターや観光協会に尋ねて下さい。

下から見上げるとこんな感じです。この時は広角レンズを持っていなかったので写真ではわかりにくいですが、葉の長さも2メートル近くになります。下の写真は葉の一枚です。

下の写真で茶色く垂れ下がっているものがありますが、これは枯れた葉です。その後ろに幹が隠れています。

私の手の右手にあるのが幹ですが、直径10センチほど。

まるで木のようなので、この類の巨大なシダは「木性(もくせい)シダ」と呼ばれます。

このヘゴですが、五島では「オニヘゴ」と呼ばれています。

「玉之浦町郷土史(1995)」によれば、福江島のヘゴは今から百年ほど前の1906年(明治39年)、京都大学の植物研究者・田代善太郎氏によって発見されたそうです。まさにこの写真の付近らしいです。

その後に島内別場所でも見つかり、最初の発見から20年後の1926年(大正15年)、「ヘゴ自生北限地帯」として国の天然記念物に指定されました。さらにその後、玉之浦町丹奈の別のヘゴ自生地が県指定の天然記念物「丹奈のヘゴ・リュウビンタイ混交林」となりました(1954年/昭和29年)。五島列島のヘゴは、国や県から価値を認められるような貴重なものだったのです。しかし、のちにヘゴは残念な運命をたどることとなりました。

その珍しい姿から島内では観葉植物として珍重され、自生地における盗掘が続いたのです。さらには自生地周辺の森が切り払われたり(おそらくスギなどの植林や公共工事)して環境が

変化したことなどから、現在ではほとんど失われてしまいました。私は独自で探したことはまだありませんが、島内自生のヘゴは、写真のものも含めて2本しか見たことがありません。他にも自生は少しあるのですが、盗掘を避けるため、情報は公開されていません。

写真の現場ではヘゴはこの1本しか知られていません。葉の裏を見ると、胞子の入った袋がたくさん付いているのが見えるのですが、付近には子どものヘゴが全く見つからないというのです。つまり、繁殖ができていないと考えられます。

このヘゴは、だいぶ以前にコンクリ固めにされた川のほとりに立っています。そして、背後は植林されたスギ林です。この環境が、何らかの理由でヘゴが増えることを妨げている可能性がありはしないかと思ったりします。自然は非常に複雑で、微妙かつ絶妙なバランスの上に成り立っていたりしますから。

この現場で、近く行われるであろう工事が何を目的にしているのかわかりませんが、さらに環境を悪くしないことを願うばかりです。

もしかして、何も知らない作業者に邪魔な雑木として切り倒されたりしないでしょうか。五島ではありうることです。これまでも、公共工事や草刈りによって失われてしまった天然記念物が福江には複数存在します(いずれ別項で書きます)。

最後に、とりあえず自生でなくてもヘゴを見てみたいという人にはいくつかの場所をお教えしましょう。

★七岳神社(玉之浦町荒川)

   …あまり大きくないですが、社殿の右横(建物のすぐそば)に1本。

★頓泊(とんとまり)海岸の神社の境内(玉之浦町…確か2本、これも大きくはありません。

★五島市福江文化会館の敷地内(石田城の横)   

最後のものは、文化会館の建物を裏手に回り込むと植えられています。

館内からも見えますが、私が知っている島内のヘゴではこれが最も大きいです。下の写真を見てもらえばわかりますが、4メートル近くあるでしょう。最近まで全く知らず、ある時偶然に見つけて驚きました。

昔はこんなのがボコボコと谷間にあったらしいです。そんな光景がいつか島内に戻るとよいのですが。

                          

https://hakkenkai.jp/  【メンタルヘルス NPO法人 生活の発見会 .】より

https://www.chadeau.com/16110801 【江戸の暮らし 庶民の楽しみ。「俳句」で日々の魅力を再発見。】より

見する「ひらめき力」を鍛えよう

和歌の上の句(五・七・五)と下の句(七・七)を、2人以上が互いに作り合い、1つの詩にしていく「俳諧連歌」。鎌倉時代から江戸時代中期には庶民の間でも大流行し、みんなが趣味のひとつとして、気軽に連歌や俳諧を楽しんでいました。現代の俳句は、この連歌の冒頭にくる「発句」(五・七・五)がもとになっています。今回は、古くから庶民がたしなみ続けている俳句を取り上げて、日々の暮らしの魅力を再発見する「ひらめき力」の鍛え方をお話しします。

庶民の楽しんだ「俳句」の魅力とは?

俳句は、五・七・五という短い韻文に「季語」を入れるという最低限のルールを守れば、誰でも自由に作ることができます。気軽なものであると同時に、季節の移り変わりに対する情緒や日常の機微が凝縮された「世界で一番短い文学」でもあります。

四季折々の日本の美を伝える「季語」

春夏秋冬のうち、いずれかの季節を表す「季語」を入れるのは、俳句の特徴です。「季語がわからない」と思うかもしれませんが、そんなに難しいことではありません。実は私たちは、たくさんの季語に囲まれて暮らしています。例えば、春になれば雛祭りや花見を楽しみ、蕗の薹(ふきのとう)やたらの芽などの山菜、桜餅や草餅を食べますよね。これらは、みんな春の季語となります。このように、私たちは、俳句をたしなむことにより、季節に対する美意識を磨き、情緒を豊かにし、それらを言葉に置き換える「ひらめき力」を磨くことができるのです。

日常に「俳句を作る」という視点を持つ

「ひらめき力」を高めるには、日常生活において「俳句を作る」という視点を持つことです。そうすると、空や雲、月や星、道端の草木や花など、自分を囲んでいる自然から、ふだん見ているようで見ていなかったさまざまなものが見えてきます。

些細な変化に気づくことで世界が豊かになる

不思議なことに、日常のなかでふと立ち止まり、「今日は春立つ日だな」「水が温んできたな」「おぼろ月だな」「冷奴や冷酒が美味しくなってきたな」などと些細な変化を感じながら、暮らすようになるのです。雨が降った時も、ただ降ったというだけでなく、新年なら「お降り」、菜の花のころなら「菜種梅雨(なたねづゆ)」、夏には「五月雨」や「梅雨」、秋には「月の雨」、冬には「寒の雨」など、俳句の言葉で感じるようになります。「俳句を作る」という視点を持つまでは、たったワンパターンだった雨が、何種類ものバリエーションを持つようになることで、自分が認識する世界が豊かになっていきます。こうした発見の積み重ねが、日々の暮らしや四季折々の魅力に気づく「ひらめき力」アップにつながります。

想像と過去の体験が出会ったときに「ひらめき」が生まれる

名俳人として知られる松尾芭蕉に「さまざまの事おもひ出す桜かな」という句があります。おそらく芭蕉には、桜をめぐるさまざまな思い出があったのでしょう。その思い出を踏まえて、改めて桜を見た時に心に浮かんだ思いを詠んだのだと思われます。

俳人の黛まどか氏は、脳科学者の茂木健一郎氏との共著『俳句脳』において、この芭蕉の句を例に挙げながら、「俳句とは、ある題材に対して作り手の想像と過去の体験が出会ったときにひらめくものだ」と述べています。そのひらめきを生むには、日常生活における発見や気づきを積み重ね、豊富な体験をすることが重要です。思い出の引き出しがたくさんあると、想像や思いと結びついて、新しいアイデアや思考へと発展していくのです。

俳人になったつもりで日常観察から始めてみよう

このように、江戸時代から庶民が親しんできた俳諧連歌がもとになって生まれた俳句には、日々の暮らしの魅力を再発見する「ひらめき」を鍛える力があります。みなさんもぜひ、俳人になったつもりで、楽しみながら日常を観察することから、始めてみましょう。そのようにして立ち止まり、発見の積み重ねの日々を過ごすことで心が豊かになるのを感じることができるでしょう。

https://hakkenkai-yamaguchi.crayonsite.com/ 【山口集談会 9月号】より

人間関係で悩んでいる貴方,不眠に悩んでいる貴方、神経症に悩んでいる貴方、日常生活に息苦しさを感じている貴方などなど。森田を学んで悩みを皆で分かち合い人生を豊かなものにしてみませんか。私達、生活の発見会山口集談会は森田療法という心理療法を通して相互学習、相互援助を行っている自助グループです。毎月1回、第4日曜日に集まって学んでいます。場所は山口県内で新山口駅より歩いて15分の小郡ふれあいセンターです。一度、アットホームな雰囲気の山口集談会を覗いてみて下さい。仲間との出会いが貴方の人生の転機になればと思います。

9月15日更新しました

9月になっても真夏日が続きますが、皆さん、いかがお過ごしですか?

今年の夏は、猛暑日が続き特別に暑かったですね。体調を崩された方もおられると思います。お見舞い申し上げます。体調が不調になると不安の気持ちが強くなり、忘れていた神経症の症状にとらわれる事もあるかもしれませんが、森田を心の礎に毎日の生活を大切にして乗り越えていきましょう。今月も会員の皆さんの投稿(絵画、写真、文章)ありがとうございます。

<今月の言葉> 「ピンチの時は空を眺めよう(不安の時は視点を変えて景色を眺めよう)」

今年の夏、甲子園の高校野球で優勝を飾った慶応高校野球部の話です。ピンチになった時、ベンチから伝令の選手とフィールドにいる選手が集まって、話し合いをしているシーンで、全員が空を見ているシーンがありました。メンタルヘルスのコーチの指導のもと、ピンチになったら、まず気持ちを落ち着けるため、視点を変えることで空を見ていたそうです。これはなんだか森田理論に通じるところがあるのでは、と思った次第です。不安やとらわれの真っ只中いると、その不安やとらわれの気持ちから離れることが難しいですね。そこで視点を変えて自然界を眺めてみることは、気持ちを落ち着けるために大事なことだと理解できました。

<写真,絵画コーナー>

暑かった夏の思い出になる風景ですね。

それぞれの写真をクリックすれば拡大されます。

お知らせ

・コロナ感染が微増しています。またインフルエンザも増えており、気を付けなければいけませんね。9月の集談会は、レクリエーションを計画していましたが、通常の集談会に変更し、第4日曜日(9/24)に、いつもの小郡ふれあいセンターで実施します。参加の程、よろしくお願いいたします。

以下が年間スケジュールです。レクリエーションや忘年会もあります。コロナの管理基準がかわりましたが、2023年度もコロナ感染に気をつけて集談会も行いましょう。

(略)

<編集者、読者のつぶやき>

☆8月は九州支部長のYさんが来場し、講話を聞くことができました。Yさん、ありがとうございました。出席者から感想、気づきをいただきました。

◎数々の神経症(不安神経症、強迫神経症、瀆神、縁起、雑念恐怖)を経験されたにもかかわらず、現在は何も症状がないとおっしゃったことです。少なからず症状が残っている方や時々、出てくるというのを聞くことが多い中、すごい治り方だなとびっくりしました。

◎お話を聞いて、とても素直で潔い方だなと感心いたしました。それは、人生の節目、節目(高校時代の怪我、社会人になったとき、教員生活にピリオド)に、現状に応じた適切な判断をされたことです。

◎現在の活動、活躍ぶりがすごいなと思いました。お薬が自身の一部で現在も服用中とのこと、自分も断薬ばかり目指さず、もっと柔軟に捉えて目的本位に行動できたらと気づきました。治りにくいといわれている強迫神経症をどのようなプロセスで治されましたかという質問に、次回お答えしますとおっしゃいましたので今からたのしみでなりません。

☆今回も話し合いで、いろいろな気づきができ、心に栄養を補給でき、活力が生まれたように感じた時間となりました。皆さん、ありがとうございました。

https://www.youtube.com/watch?v=9OoXd4nkyQk

コズミックホリステック医療・現代靈氣

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

0コメント

  • 1000 / 1000