Facebook中医師 今中健二さん投稿 記事
呼吸って大切。当たり前ですが、実はその呼吸、体の治療も調節もできてします。そんな中医学的な呼吸法を紹介します。少し意識するだけでこんなに体が変わります。
https://fufu-imanaka.com/2021/03/14/kokyuu1/ 【中国医学でも呼吸は大切。健康呼吸法とは。】より
フーフーです。色んな健康法で、呼吸って大切って言われますよね。中国医学では、どう考えますか?
呼吸は健康を維持するためにとても有効的です。そもそも呼吸は、肺がつかさどります。
そして、肺の目的は治療と調節を呼吸によって行います。
さらに呼吸法には、内息と外息があります。まずは内息から説明していきます。
内息は、目的が2つあります。1つは納気、もう1つは粛降です。
納気は腎臓が体でいうバッテリーのようなもので、そこに元気を納めます。
粛降と言うのは肺と関係があり、足先、手先まで元気を呼吸によって届けます。
ではその方法も紹介します。
【納気】
1.大きく全身で息を吸い込みます。
2.その気を鼻から、胸、胸から胃、胃から丹田に降ろしていきます。
その時に元気玉を集めるように大きく気を納めていきます。
目的は、全体的な元気チャージです。
3.呼吸の吐き方は、鼻から細く長く。
【粛降】
1.大きく息を吸い込みます。
2.吸い込んだら口から大きく吐き出します。
手も押し出すように。イメージは体全部が萎むような感じ。
3.全身が温かくなるまで複数回行います。
目的は、手足の数まで気血を届けることです。
外息は、目的が治節。治療と調節です。
これは、無意識も意識下も両方可能です。
この時は、無意識のは睡眠、意識下のは有酸素運動を活用します。
睡眠は他にも調節することがあるのですが、呼吸で体内の邪を排出します。朝起きたときの換気も大切ですね。病気の時に朝起きた部屋の匂いが病気臭がする時があります。これが無意識での治療。呼吸治療です。
意識下の有酸素運動は、どこの経に気を流すかを考えて運動をしていきます。一般的には足陽明胃経か足太陽膀胱経が多いです。
対象者の体調に合わせて行うと非常に効果的ですね。
さらにこの治節の呼吸には、目的の部位を表裏で決めることも出来ます。
体の表の部位。西洋医学で言うと皮膚や皮下組織に病理がある場合。意識下の有酸素運動を皮膚から汗をかくように行います。すると解表作用が働き表の部位の治理が可能となります。逆に汗をかかさずに行うと、臓腑のケアが可能となります。
中医学の呼吸は、ざっくり言うと四種類。体の健康維持にはとても大切です。
https://www.truenature.jp/blog/mainichi_vol43 【マインドフルネス メディテーション(瞑想)のQ&A】より
ここ数年はマインドフルネス・メディテーション(瞑想)はブームを超えて、誰もが聞いたことがある、やったことがある、またはやってみたいものになってきましたね。数年前までは、本で読んでトライされる方だけでしたが、ここ最近はアプリで瞑想したり、Youtubeを見ながらだったりと瞑想とのタットポイントは多様化してきました。
しかし、私が開催しているプログラムの体験会やクラスにいらっしゃる皆さんの多くは『1人でやってみたものの、果たしてできているのかどうか?』ということを口にされます。
そこで、今回はマインドフルネス・メディテーションをはじめて体験してみた際に、みなさんがよく不安になるポイントをQ&A形式でまとめてみました。日々の練習の参考にしていただければと思います。
Q 呼吸に集中できません!
A マインドフルネス・メディテーションは、自分の思考や感情に気がついて、それらを評価または判断しない力を養う心のトレーニングです。自分の心の動き、すなわち思考や感情が見えなくなるほ何かに強力に『集中』すると、そうしたものは全く見えなくなってしまいます。そのため呼吸に過度な集中は必要ありません。意識は軽く呼吸に置おけていればOK!あまり集中しすぎることに囚われないしましょう!
Q 無になれない。。。
A 無になるとは、自我(エゴ)の動きを見通せる状況を言うので、何も考えないことではありません。まずこの誤解を理解する必要があります。そしてそもそも人間の脳が機能している限り、人は何も考えないようには生理的できません。マインドフルネスの瞑想中は無になる必要はありません。自身の思考や感情と友達になる練習だと思ってみましょう。
Q 考えが止まりません。。。
A その通り!考えや思考は止まりません。そうした思考に巻きこまれずに、気がついたらそのままそれらと共にいる力を養うのがマインドフルネス・メディテーションです。思考の忙しさに気がつくのが最初のステップです。
Q 瞑想中とても気持ちが良い!
A この世界には様々な瞑想があり、その目的と手段、効能は全て異なります。
マインドフルネス・メディテーションは、心を落ち着ける方向の瞑想ですので、気分が高揚してトランスしたり、気持ちが良くなったりはしません。もし気持ちよくなっていれば、方向性が違います。シンプルに呼吸に意識を置いてみましょう!
Q イライラしてしまいます。。。
A 瞑想を始めてイライラを感じ取れたら、それは練習がうまく行っている方向です。このイライラは瞑想したからイライラするわけではありません。坐って落ち着いて自分の心の動きに気がついた結果イライラを見つけたにすぎず、日常生活においては体も心も動き回るが故にそれに気がつかないだけです。まずは坐って体を止めて、自分の心の忙しさ、イライラ感に馴染みましょう!練習を続けていくことで、徐々にこのイライラをうまく付き合えるようになります。
Q 瞑想中、目を開けていられない。。。
A マインドフルネス・メディテーションは、目に限らず五感がしっかり作用している状態で行う必要があります。これは、内に向かってトランス状態にならないようにする目的もありますが、ただ単純に「今ここ」にいる事で、呼吸に意識を置き、内面に沸き上がる思考や感情に気付く事を目的としているからです。目を開けたまま坐ると、意識は静かに落ち着つくきます。また、目を開けていることで、メディテーションの状態を維持したまま日常生活に戻る準備もできます。マインドフル日常にも移行がスムーズになります。
Q 頭の中に音楽が流れてしまいます!
A それは思考の一種です。もし頭の中で音楽が流れていたら、それに『thinking!』または『考えた!』とラベルを貼って、ゆっくりと意識を呼吸に戻します。もし、音楽が止むまで、何度でもやってみましょう。
Q 腰や足などいろいろ体の感覚が気になって仕方がない。。。
A 身体の感覚に気がつくことは良い方向です。ただし、そこに意識が向き続けている場合、それは感覚ではなく、すでに思考です。要は体のことを『考えて』いるのです。そうしたことに気がついたら、それに『考えた!』とラベルを貼って呼吸に意識を戻しましょう。
Q 必ず眠くなってしまう。。。寝てしまう。。。
A マインドフルネス・メディテーションを始めると、眠くなることもあります。これは、坐ってってじっとすることで身体の動きが止まったにもかかわらず、心は忙しく動き続けるいるというギャップが大きいからです。眠ってしまって問題ないはありませんが、目が覚めたらまた呼吸に意識を戻しましょう。ポイントとしては、寝てしまうからといって瞑想を中断しないこと。瞑想的な視点から言えば、寝てしまうのも、何かに気を取られるものどちらも意識が彷徨っているという意味では大した違いわありません。気がついたら呼吸に戻る!を続けましょう。
Q 音声ガイドがないと瞑想できない。。。。
A マインドフルネス・メディテーションは、思考や感情に捕まらず、自分の呼吸に意識を置き、体と心をシンクロさせていく練習です。耳から他者の声を聞いて何かしているは、単に思考に囚われていてる状況、すなわち考え事に囚われている状態と同じです。そのため、ガイドをしてもらう場合は、実際に自分が瞑想をするまでの準備に留めてください。ゴングがなって瞑想している間のガイダンスは瞑想者の体験を阻害します。ガイドなしで坐ることができなければマインドフルネス・メディテーションを体験したことになりません。
Q 寝たままやっていいですか?
A マインドフルネス・メディテーションは、体と心または意識を『覚醒』させていく方向の瞑想です。身体感覚や心の感覚が鈍くなる方向での瞑想の姿勢はお勧めできません。姿勢をしっかり起こして瞑想をする必要があります。
私の経験上、こうした質問や疑問が一番メジャーなものだと思います。ご自身のプラクティスの方向性を確認する際に参考にしていただければと思いますが、瞑想を行う大事な注意点として、自分だけ練習を行うことはお勧めしません。定期的に専門の指導者にチェックしてもらうことを強くお勧めします。マインドフルネス瞑想においても同様です。
『瞑想(メディテーション)は1人でやらない方が良い』と我々の伝統では言われるのは、瞑想は突き詰めてしまえば自分のエゴ(自我)との向き合う作業だからです。我々のエゴは自分を守るための防衛機制といえるもので、自分を守ることは悪くはありません。ただし、エゴは自分を守りたいが故に、自分の心を騙すことが往々にしてあります。
瞑想の方向がズレていくのは、この自分の心を素直に見せないためのエゴの巧妙なトリックに引っかかってしまっているからです。
マインドフルネス・メディテーションは、心と向き合うために、まず心を落ち着け、そして自分の心を見る準備をすすめる瞑想法です。また同時に自分の心を素直に見る、自分が気がつくことを偏見なく受け止める力を養うことも目的としてデザインされている瞑想法です。しかしながら自己流で瞑想してこのエゴのトリックにハマってしまうと、自分を守るエゴの作用が本来の目的とは逆に自分の心の癖や偏見を強化する作用に働いてしまいます。そうなると『素直さ』から真逆の『頑固さ』がどんどん強化されていきます。我が強く、心の柔軟性が極めて欠けた単に『我の強い』性格になっていく危険性があります。
そしてこうした状況は、自分で見出すのは極めて困難で、自分でハマった罠から抜けるには、そうした動きを見通せる他の人の手助けが必要です。長年瞑想した結果、社会とうまく折り合いがつかない人になってしまった。。。とうことになってしまいます。瞑想の指導者はそうしたある意味ダークサイドに落ちてしまわないための安全弁です。
特に、自分の瞑想がうまく行っている!と感じている時こそ、このエゴの罠に引っかかっている場合が多いとも言われます。初心者に限らず瞑想を長く続けている方にも、指導者による定期的なチェックは必要なのはこのためです。
毎日は必要ありませんが、最低でもひと月に一度は指導者の元での確認作業をお勧めします。
時間と労力を使ってせっかく瞑想に取り組むのであれば、『頑固さ』より『素直さ』を育てたいものですね。
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