水の燃え上がれる銀杏黄葉かな 五島高資
http://shigeru.kommy.com/nisihonganjiityou.htm 【西本願寺水吹き銀杏】より
西本願寺の銀杏が美しいと新聞に出た翌日(2013・11・30)見てきました。 ああ、やっと会えたなと思いました。大迫力ですごい銀杏です。太くて幅が広くてよく手入れされた銀杏です。 2006年にUPしたものはそのままにして、書く加える形で見頃の銀杏を紹介します。
西本願寺御影堂前のイチョウは、天然記念物で「水吹き銀杏」とか「逆さ銀杏」と呼ばれている有名な銀杏です。
西本願寺は御影堂(重文)を平成20年まで大改修工事しています。2006年、今年は天然記念物のこの大銀杏が8年ぶり(素屋根に覆われる前の1998年以来)その全容を見せました。この「水吹き銀杏」なかなか勢いのある銀杏です。
かなり横へ広がっています。「逆さ銀杏」という名前は、ある高僧が苗木の時に逆さに植えたために横に広がったという言い伝えからのようです。見事に横に伸びているのは、手入れが行き届いているのだと思います。
私が1回目に訪ねた時(11月23日)、他の銀杏が黄色くなっているのに、この「逆さ銀杏」だけはまだでした。
「水吹き銀杏」という名は、「天明の大火(1788)」(団栗辻子から出火、鴨川を超えて市中に延焼し京都市中の大半を焼いた)の時に水を吹いて御影堂などを火災から守ったからだそうです。何でも銀杏は保水力に優れ、炎熱干魃に耐える力抜群なのだそうです。果たして、本当に水を吹いたのかどうか…火事によって周囲が高熱になると、蒸発する水分が噴き出すように見えるためと見られるというのが、竹村俊則氏の意見。(「京の名花・名木」淡交社刊1996)
この銀杏、高さ15m、枝廻り30m、樹齢約500年というスケールのでかい銀杏です。
私は御影堂門から見える下の景色が好きです。この御影堂門にぶら下がっているものは何という名前なのでしょうか。これが銀杏の黄色に染まるように見える景色をイメージしながら写真を撮りたかったのですが、12月3日でもまだこの程度の黄色でした。
阿弥陀堂(重文)前の銀杏もなかなかすごいものです。これも京都市指定の天然記念物に指定されています。この木は「水吹き銀杏」より早く黄色くなっていました。これはかなり高く上へ伸びています。この木は「経蔵」(重文)の前を見事な黄金色に染めてしまいます。
https://kyototwo.jp/post/attractions/5505/ 【黄葉の名木を訪ねよう】より
現代では、もみじと言えば「紅葉」するカエデを指すことが多いですが、万葉集の時代には「黄葉」と表記していました。万葉人の気分になって、黄葉を楽しむもみじ狩りをしてみませんか。
黄葉と紅葉の違いとは
もみじは上代には「もみち」と発音され、黄色を基調に色づいた葉全般を指したと考えられています。葉にはもともと緑色と黄色の色素があり、黄葉するのは、落葉前に緑色の色素が分解されて黄色の色素が目立つようになるため。紅葉は、緑色の色素が分解されると同時に赤色の色素が作られるためです。
黄葉
赤と黄色、緑が入り交じる様子はまさに錦。黄色の葉を好んだのは、中国の陰陽五行説で黄色が最も高貴な色とされていたからだという説がある。
本願寺の逆さイチョウ
西本願寺の御影堂前で、広く大きく枝葉を広げるイチョウの大木。根っこを天に広げたように見えることから「逆さイチョウ」と呼ばれるようになったと言われています。火災があった時に水が噴き出し火を消したという言い伝えから、水吹きイチョウとも呼ばれています。
本願寺の逆さイチョウ
樹齢約400年の大樹は、横に広く枝が広がっているのが特徴。京都市の天然記念物だ。
本能寺の火伏せのイチョウ
本能寺境内の東側、信長公廟の側にそびえるイチョウは、「火伏せのイチョウ」と呼ばれています。天明の大火(1788)の時、このイチョウが水を噴き上げ、炎から逃れてイチョウの元に集った人々を救ったそう。市民から愛されるこのイチョウは、京都市の保存樹に指定されています。
本能寺の火伏せのイチョウ
本能寺の変で焼失後、寺は現在地に移転。その時にこのイチョウも移植されたと伝わっている。
平岡八幡宮のオハツキイチョウ
2016年、平岡八幡宮の参道で、とても不思議なイチョウが発見されました。それがこのオハツキイチョウ。漢字で書くとお葉付き銀杏で、葉とぎんなんがくっついているのが特徴。全国でもあまり見られず、京都市内では初めて見つかったという珍しい木です。
平岡八幡宮のオハツキイチョウ1
参道でひときわ目立つイチョウの黄色。珍しい木であることが分かり話題を呼んだ。
平岡八幡宮のオハツキイチョウ2
オハツキイチョウはイチョウの変種。平岡八幡宮では、多くの参拝者が珍しいオハツキイチョウを楽しめるように、実のついた葉を展示している。
河原院跡のエノキ
黄色く色づくのはイチョウだけではありません。エノキも鮮やかな黄色に染まり、秋の風景に彩りを添えます。源融の邸宅・河原院跡にそびえるエノキの大木は、かつてここにあった大邸宅を偲ばせる唯一の木。風流な都人の生活を想像しながら、エノキの黄葉を楽しみましょう。
河原院跡のエノキ1
源融は陸奥の名所・塩釜の浦と籬島(まがきのしま)を模した庭園を造らせ、塩を焼き煙の風情を楽しんだ。今は高いビルが建ち、庭園は面影もない。
河原院跡のエノキ2
鴨川の氾濫で庭園は水没、籬島が森として残った。籬の森と呼ばれた島の跡も荒廃し、エノキが1本だけ残ったという。エノキの側には、榎大明神が祀られている。
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