切り株とは言えないですね
Facebook・山川 亜希子さん投稿記事·
大切な老木を切ってはいけない。
老木は地球と宇宙を繋ぐと言う大切な役割を持っているのです。
森田 幸延【森の主】
我が家の裏山、石垣島の屋良部岳に樹齢200年弱のオキナワウラジロガシという木が自生してます。成長が緩やかで繁殖もしづらく、ドングリも隔年でしか実らない。希少か貴重かではなく森にとって大切な木。
2019年に焼失した首里城。正殿の再建にオキナワウラジロガシを使う設計になっています。
沖縄本島北部から3本 石垣島の屋良部岳から5本 8本のオキナワウラジロガシを伐採する計画。もちろんその木だけ切れば済む話ではなく、周囲の木々や搬出路の木々も必要に応じて伐採伐開する。再建計画の方針に極力県産材料を使用するという原則があって、それに則ってという話なのですが、植林したわけではなく自生している樹齢200年の木を切るんでしょうか。オキナワウラジロガシは剛性があり且つそれなりの防虫力を持つという特性があります。でも30年に1回のペースで再建している首里城に200才の木を使うんですか。平成の再建から今回までに植林して育んだ訳でもなく、自生している木を見付けたから切っちゃえって少し乱暴な計画じゃないですか。少なからず赤土も流出するし、少なからず猪の餌であるドングリも減り、農作物にも被害が出るかもしれない。樹齢200年の木を切ってレプリカを造る。仕上げに漆を塗るなら、もはやオキナワウラジロガシでなくてもいい。木目調プリント仕上げでもいい。レプリカならレプリカらしく先端技術を駆使して、自然と環境と財政にやさしく作ればいい。こだわりは大事だけど、それだったら前回の再建から学び、準備しておくべきだった。それを蔑ろにして県産材に固執し、しかもわざわざ石垣島から海路で本島へ。八重山の歴史を思い返すと、なんでなんだろうって疑問が湧いて仕方がない。
絶対に切ってはいけないと考えているのではありません。もっと多くの人が当事者となって考えて最適解を導き出して欲しい。ここに至るまでに、この木を切るために人が努力したのかそれなしで木を切るのは些か傲慢じゃないか。石垣島で計画されているゴルフ場、ポンツーンそれらに加えて森の主の伐採。本当に必要なのか。経済的な発展、繁栄を否定するつもりはありません。それらの行為が未来の子供達にもたらすのが恩恵なのか厄難なのか。石垣市は沖縄県から、沖縄県は内閣府からの要請であるからと…お上の言いなりで行政を執行してるわけじゃないはず。基地や国境の問題、反対する計画には高く手を挙げるのに、なぜ今回は上のせいにして見て見ぬふりをするのでしょうか。
もう10年以上前、首里当蔵町に住んでいました。首里城公園の大半がある町です。月夜の晩、ベランダから眺めたライトアップされた首里城の美しさ。ただ首里城は遺構が世界遺産であって、建物は世界遺産ではありません。あの場所にあの姿で存在する。それでだけでいい。それだけで素晴らしい。ぜひ未来を考えた方法工法で再建して欲しいと願って止みません。
関心を持っていただいたら、シェアして下さると有り難いです。感謝。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG09029_Q0A410C1CC0000/ 【大銀杏再生、ここまでやる 鶴岡八幡宮が3つの方法で挑戦】より
神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮で、推定樹齢1000年といわれる「大銀杏」(おおいちょう)が倒れて10日で1カ月。八幡宮は県や専門家の協力を得て、同じ遺伝子を持つ後継木の再生に取り組んでいる。倒れた木を元に戻すのは不可能だが、根の復活、移植、挿し木の3つの方法で挑戦。新芽が生え始め、関係者や地元の人は、その生命力に期待を寄せている。
「あらゆる手を尽くして再生させる」。全国から励ましの声を受けた八幡宮の決意は固い。倒れる前から見守ってきた東京農大の浜野周泰教授(造園樹木学)に再生の指導を依頼。県も松沢成文知事が訪問し、協力を約束した。
最も期待されているのは地面に残った株。折損部を殺菌処理するなどして根の生命力に再生を託す。4月に入り、株から「ひこばえ」と呼ばれる緑色の新芽が吹き始め、すでに100以上を確認した。大きなものは2センチほどになり、八幡宮は「緑色の芽を見ると順調に進んでいると思える」。浜野教授も「生物なので100%とはいえないが、ほぼ再生可能」と自信をみせる。
倒れた幹は根元から4メートルの高さで切断、下側の部分を7メートル脇に移植した。作業したやまなか園建設(茅ケ崎市)の赤木修専務(50)は「17トンもありクレーン作業は難しかった。養分を吸い上げる樹皮を傷つけないよう慎重にやった」と話す。うまく根付くかが課題で、地面にパイプを入れて水分を管理している。
県は自然環境保全センター(厚木市)が若い枝約400本を挿し木した。約7割が芽生え、大きいものは2~3センチに。斎藤央嗣主任研究員は「水と温度の管理に注意している。うまく根が出てくれれば」と分身の成長に期待を込める。
大銀杏が脇に立っていた八幡宮の「大石段」は連日、芽にカメラを向ける人で混雑。再生を願う記帳は4日時点で3万人を超えたという。8日、平塚市の会社員の女性(24)は「風景が変わって残念だが、大銀杏の生命力に希望を感じる」。東京都大田区の会社役員の男性(65)は「数年後にどんな大きさになるか楽しみ」と話した。
近くの土産店店主、湯浅久一さん(68)は「地元の人が大銀杏の絵はがきを買っていく。私も子も孫も、お宮参り、七五三などで大銀杏がそばにあるのが当たり前だった。何とか再生してほしい」と願っていた。
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