プロテアーゼ/ホスファターゼ阻害剤

https://minamiyoko3734.amebaownd.com/posts/2093130【抗体カクテル療法】

https://minamiyoko3734.amebaownd.com/posts/20721159   【抗体カクテルの効果】


https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/protein-biology/protein-biology-learning-center/protein-biology-resource-library/pierce-protein-methods/protease-phosphatase-inhibitors.html 【プロテアーゼ/ホスファターゼ阻害剤】 より

プロテアーゼ/ホスファターゼ阻害剤は、細胞溶解やタンパク質抽出おいて有用な試薬です。細胞溶解中に細胞内に存在した内在性のタンパク質分解酵素や加リン酸分解酵素によって目的タンパク質やタンパク質活性が影響を受けます。プロテアーゼ/ホスファターゼ阻害剤を使用すれば、こうした内因性酵素をブロック/不活性化することができます。

プロテアーゼとホスファターゼ

プロテアーゼおよびホスファターゼは、細胞内の様々な生化学的経路において重要性の高い酵素です。細胞修復や細胞外物質の消化をはじめとした数多くの細胞機能には、プロテアーゼが不可欠となります。ホスファターゼは、真核細胞内のシグナル伝達機構を調節する上で重要な役割を果たします。プロテインキナーゼを用いて、リン酸をATPからタンパク質中のセリン/トレオニン/チロシン残基へと移動させます;ホスファターゼは、ホスホリル基を除去します。リン酸化は、タンパク質における最も一般的な翻訳後修飾です。各残基でリン酸化が発生する割合は、以下の通りです:リン酸化全体の約80%がセリン残基で発生;20%がスレオニン残基で発生;0.1~1%がチロシン残基で発生。

全ての生物には、タンパク質分解酵素(プロテアーゼおよびペプチダーゼ)が存在しています。全細胞中において、プロテアーゼおよびホスファターゼの活性は局在化や阻害作用によって厳密に調整されるため、細胞タンパク質のランダムな損傷を防止し、シグナル伝達経路の適切な機能を維持することができます。細胞が溶解すると、厳密に制御された細胞環境が崩壊するため、プロテアーゼやホスファターゼの制御がきかなくなります。こうした未制御状態では、総タンパク質の回収率が低下し、タンパク質活性の状態が生物学的に意義を失う結果に繋がります (リン酸化状態) 。

プロテアーゼ/ホスファターゼ活性の阻害

プロテアーゼ阻害剤は生物学的/化学的な化合物であり、可逆的または不可逆的にプロテアーゼへ結合します。既知プロテアーゼの大半は、ペプチド結合の切断に関与する官能基に基づいて、進化的に異なる4種類の酵素ファミリーいずれかに属します。既知ホスファターゼは、セリン/スレオニン/チロシンいずれかのリン酸基の切断に特異性があります。現在までに多数の化合物が同定され、これらの酵素を不活性化やブロックに使用されてきました。しかし上記のような特異性があるため、あらゆるタイプのプロテアーゼやホスファターゼへ有効に作用する、「万能型」の物質は存在しません(下表をご覧ください)。

むしろ、通例は数種の阻害剤の混合物や「カクテル」を調製することによって、目的ターゲットのタンパク質抽出物の分解を阻止します。プロテアーゼ阻害剤は多くのケースにおいて必須となりますが、ホスファターゼ阻害剤はリン酸化状態(活性化状態)の研究にのみ使用されています。特定の研究実験では単一の阻害剤やカスタマイズされた混合物の使用が必要な場合がありますが、適切なプロテアーゼ阻害剤カクテルを使用すれば、大半のタンパク質は保たれます(下表の次項をご参照ください)。

標準的なプロテアーゼ/ホスファターゼ阻害剤。

阻害剤    MW   ターゲットクラス   タイプ   溶解度(溶剤)  標準使用濃度(1X)

フッ化ナトリウム  (略)

阻害剤(カクテルタイプまたは錠剤タイプ)

各プロテアーゼ阻害剤と幅広いready-to-useなプロテアーゼ/ホスファターゼ阻害剤カクテルを取り揃えています。阻害剤カクテルは、100Xカクテル溶液(Halt Cocktails)またはクイック溶解錠剤(Pierce Tablets)の2種類からご選択いただけます。いずれのカクテルも、細胞溶解やタンパク質抽出の特異的/一般的なニーズに対応します。これらの阻害剤は、培養細胞・動物組織・植物組織・酵母・細菌などからタンパク質を抽出する際に、タンパク質を保護する用途に適しています。

当社のプロテアーゼ阻害剤のカクテルと錠剤は、セリン/システイン/アスパラギン酸のプロテアーゼおよびアミノペプチダーゼを標的とします。メタロプロテイナーゼを阻害するには、オプションのEDTAを添加してください (EDTAは、カクテルタイプでは個別バイアルとして同封されていますが、錠剤タイプでは錠剤自体に含まれています) 。ホスファターゼ阻害剤のカクテルと錠剤には、セリン/スレオニン/チロシンなどのホスファターゼを標的とする化学化合物が含有されています。

また、プロテアーゼおよびホスファターゼの2種類の阻害剤を、カクテル/錠剤の両タイプでご購入可能です。この阻害剤は、タンパク質の分解を抑止する上にリン酸化を維持させます。つまり、たったひとつの溶液/錠剤阻害剤を用いるだけで、タンパク質を完全に保護することができます。

Halt 阻害剤カクテルとPierce阻害剤錠剤の全製品は、Thermo Scientific Pierce タンパク質抽出溶液や、自作/他の市販の細胞溶解液に適合性があります。

対象製品

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For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.


https://www.sigmaaldrich.com/JP/ja/products/protein-biology/protein-sample-prep/inhibitor-cocktails 【プロテアーゼ・ホスファターゼ阻害剤カクテル】より

溶液中のタンパク質

プロテアーゼ・ホスファターゼ阻害剤カクテルは、抽出、サンプル調製および分析の際に、タンパク質分解、タンパク質脱リン酸化を防ぐために使用されます。サンプル調製の際にサンプルの分解を防ぎ、タンパク質本来の状態を維持するために、種々のプロテアーゼ・ホスファターゼ阻害剤のカクテルと、単独の阻害剤を利用できます。カクテルは、哺乳動物、植物、細菌、酵母などの個別の組織に合わせて設計および最適化されています。

プロテアーゼ阻害剤

ホスファターゼ阻害剤

Roche社のcOmplete®阻害剤カクテル

プロテアーゼ阻害剤

タンパク質の発現・単離時は、内因性プロテアーゼが急速にタンパク質サンプルの分解を開始するため、機能特定および分析に必要なタンパク質サンプルの質や量が低下します。プロテアーゼ阻害剤カクテルと特異性の高いプロテアーゼ阻害剤は、タンパク質抽出および調製時のタンパク質の完全性を保証します。

一般的に使用できるオプション、または細菌細胞抽出物、哺乳動物細胞および組織抽出物、細胞培養培地、植物細胞および組織抽出物、酵母および真菌抽出物への使用に合わせたオプション

セリンプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ、システインプロテアーゼ、アミノペプチダーゼ、アスパラギン酸プロテアーゼなど一般的なプロテアーゼからタンパク質調製物を保護

ホスファターゼ阻害剤

細胞シグナル伝達では、プロテインキナーゼにより標的タンパク質がリン酸化され、リン酸基が特定の部位に移動します。これらのリン酸基は、細胞溶解の時点で内因性タンパク質ホスファターゼにより除去されます。ホスファターゼ阻害剤は、細胞溶解およびタンパク質抽出時におけるリンタンパク質の活性や状態の保護に有用です。

幅広い用途や、特定クラスのホスファターゼに対する保護に合わせて調製が可能

洗剤を含有するサンプルを含め、細胞溶解液、組織抽出物に使用可能

ROCHE社のCOMPLETE®阻害剤カクテル

Roche社は、インタクトタンパク質および機能タンパク質の最大収量を確保するため、利便性の高いプロテアーゼ阻害剤カクテルと最適化された溶解試薬を、幅広く取り揃えています。

動物、植物、酵母、細菌、真菌を含むほとんどの組織型や細胞型からの抽出物でタンパク質分解活性を阻害

計量することなく溶解バッファーへ追加できる便利な速溶性錠剤

日常のタンパク質抽出・分析に適したRoche社製Classic cOmplete™錠剤

幅広いサンプル(哺乳動物、植物、酵母、細菌)で広範囲のホスファターゼを阻害するPhosSTOP®ホスファターゼ阻害剤カクテル錠剤

PhosSTOP® 錠剤との併用によりプロテアーゼ、ホスファターゼ両方から包括的に保護するcOmplete® ULTRAまたはcOmplete®錠剤

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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