https://shizenkaze.exblog.jp/14625608/ 【『雀瓜(スズメウリ)』】より
散策の途中で藪の手前に丸い見慣れない実が生っているのに気が付きました・・・・・
写真を撮って後で調べようと思っていたのですが忘れていて、23日に再び『達目洞』に出掛けた時に眺めていました
丁度来ていた岐阜市の自然調査の若い人に聞きましたがハッキリとした名前が判らず『ここには雀の瓜と言うものがあると聞いています』との返事にスズメウリだと確信しました~^
今までカラスウリは良く見ましたがスズメウリは初見のような気がします・・・・・♪^^
『雀瓜(スズメウリ)』 ウリ科スズメウリ属
1.『スズメウリの実』
『雀瓜(スズメウリ)』_d0054276_20252329.jpg
学名:Melothria japonica Maxim.
一年生蔓草で茎は巻きひげで他物に絡むみ付きます・・・・・
葉は有柄で巻きひげと対生していて三角状卵心形で薄質で長さ3~6cm
8~9月頃に葉腋(ようえき)に単性花を付けます~
花冠は白色で径6~7mmで深く5裂して雄花には雄しべ3本、雌花には雌しべ1本が見られます
液果は球状で径1~2cmで灰白色に熟し、種子は黒褐色で多数入っています
山地の草地や水辺に多く生えていて本州から九州まで分布しています~♪^^
2.
『雀瓜(スズメウリ)』_d0054276_20253410.jpg
このまん丸な実が気になって他の植物の写真を撮りながら近付いて眺めていました・・・・・
オキナワスズメウリはスイカのような縞々がハッキリ見られて赤く熟すそうです~^^
このスズメウリは熟すと灰白色のようなので目立たないですね・・・・・♪
3.
『雀瓜(スズメウリ)』_d0054276_2025468.jpg
人間って勝手なもので植物の名前を付けるのも適当なものが多いですね・・・・・><
カラスウリがあるのだから、それより小さいウリの仲間だから『スズメウリ』したらしいです・・・・
カラスより小さいものはスズメと付けたいようですね~
『カラスのエンドウとスズメのエンドウ』なんて典型的な名前の付け方です・・・・・><
鳥の大きさから考えれば途中にはハトやヒヨドリ、ムクドリもいますがカラスとスズメが一番人の近くで見られるからなんでしょうね・・・・・^^
(略)
https://pianix.exblog.jp/4516054/ 【スズメウリ(雀瓜)】より
スズメウリ(雀瓜)は、ウリ科スズメウリ属の1年草です。日本の本州・四国・九州と韓国の済州島(Cheju Isl.)に分布する在来種です。名の由来は、ウリ科カラスウリ属のカラスウリ(烏瓜)に対して小さい事から。カラスやスズメは個体の大きさを示す事に使われます。雀の卵に似ているからという異説もあります。
ウリ科(Cucurbitaceae Juss. (1789))は、熱帯から亜熱帯にかけて15連、約95属942種1)以上が分布します。日本には、5属10種が自生分布し、栽培種及び帰化種は10属11種があります。トウガン、スイカ、キュウリ、カボチャ、メロン、ヘチマ、ニガウリ等があります。科名は「カボチャ」の意味。スズメウリ属(Zehneria Endl. (1833))は、約35種が分布します。旧属名(Melothria L. (1753))のMeloはリンゴの語源が転じてメロンやウリの意味。
山野の、やや湿った所に自生します。茎は細く、蔓性で長く伸び、巻き鬚で他のものに絡みつきます。葉は互生します。柄があり、長さ3~6cm、幅4~8cmの卵円形から三角状卵心形で、基部は心臓形。浅く3裂する場合があります。葉質は薄く、縁は鋸歯状に浅く裂け、鋭頭。雌雄同株です。
花期は8月から9月。雌花・雄花共に、葉腋から径5~7mmの淡黄色で深く5裂した花を単生します。枝先の雄花は総状花序に付く事があります。雄花の雄しべは3本で花托筒に合着します。雌花は蕾の時から楕円形の子房が目立ちます。子房下位。萼片は短い線形で5枚。
果実は液果です。2~5cmの非常に細い柄があり、下垂します。球形か卵形で長さ1~2cm。初め緑色で、熟すと灰白色になります。種子は扁平で胚乳を欠き、長さ5~6mmで左右2列に並び、16個あります。蔓の先端が地中に潜り肥大した塊根を作って越冬することもあります。染色体数は、2n=22。
1)Phylogenetic relationships in the order Cucurbitales and a new classification of the gourd family (Cucurbitaceae). TAXON 60 (1)*February 2011: 122-138. Hanno Schaefer & Susanne S.Renner
Japanese common name : Suzume-uri
https://arakawasaitama.com/hanaindex/subsuzumeuri.html 【<スズメウリ(雀瓜)>】より
ウリ科スズメウリ属 学名(属名+種小名)Melothria japonica
属名は古く白いブドウを指した名。 この類に白い果実がなる事から転用。
種小名は日本のの意
葉 薄くて表面はざらつく 根・茎 茎は軟らかくて細い
花 雄花雌花ともに葉腋に単生する 果 実 糸状の柄に径約1cmの球形の果実
高さ 葉と対生の巻きひげで他に絡んで延長する 花 期 7月~8月
生育地 荒地や水辺に生える一年生のつる草 分 布 本州から九州、朝鮮半島(済州島)にも
花言葉 いたずら好きの(巻きひげで四方へ伸びる
渡 来 在来種 近似種 カラスウリ
和 名
「スズメウリ(雀瓜)はカラスウリの果実との比較で小さい事からとも、果実ははじめ緑色だが熟すと灰白色になり雀の卵に似 るからともいう。
山渓名前図鑑「野草の名前」に「小さいから女(め)、実が鈴のようだから鈴女瓜との説には反対」との記述があ るがそんな説もあるのは面白い。
雑 記
2007年8月の初めに夜しか開かないカラスウリの花を撮るのに苦労して以来スズメウリに出会うのを楽しみにしていた。そんな 時放棄台地のクズが覆いつくしている所に偶然白い花を見つけた。クズの葉ををめくってみるとたくさんの小さな花や瑞々しい若草色の果実 がぶら下がっていた。
同じウリ科でも属が違うだけに昼にも花を開き、雌雄同株の違いがある。そしてカラスウリは種子がたまずさ (玉章)とか大黒様とも呼ばれ面白い形をしているが、スズメウリの種子は 平たい楕円形で寒天のようなものに包まれ2列に並んでいるだけだ。
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