http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/kokoga/syokuyosiso200912.htm 【まほろばの食養思想について】より
最近、国際自然医学会会長の森下敬一先生が、まほろばの浄活水器「エリクサー」をいたく評価して下さり、札幌での先生の講演会にまほろばも協力させて戴いたり、いろいろとおつきあいさせて戴くことが多くなりました。
また、主人との対談や、自然医学誌への連載・寄稿など森下先生関連の記事もまほろばだよりなどでご紹介する場面も多くなっています。
そのような事もあって、まほろばと森下先生の食養観の違いに戸惑っていらっしゃるお客様もあるようです。
「一体、まほろばの考え方はどうなっているの?」と言われる方もあるとか。
よい機会なので、あらためてお話してみたいと思います。
〈万病の原因は、菌やウィルスではなく、『食』にあり、食べたものが腸管を経て血液になり、細胞になり、組織になる。
病気の細胞も、健康な細胞もすべて食べ物から作られる。
また細胞や組織が逆分化して、血液に戻ることもあり、双方向に変化する。〉
以上の事を研究者として、科学的に証明されたのが森下敬一先生でした。先生の自著『血球の起源』等に詳しく、これらの研究は、千島・森下学説(相前後して同じ学説を発表されたので)と呼ばれています。
東洋医学の「医食同源」も、民間に広く浸透しているありとあらゆる食事療法も、森下先生の「腸管造血理論」に依拠しないものはありません。
先生は、自然医学会と食養界に金字塔を打ち立てられた方として、私は10代の頃から尊敬して止まない方でしたし、今も変わりありません。 千島・森下学説は発表当時から異端視され、甲論乙駁あるようですが、この理論なくして、実際に食事だけで病気が治ることを説明することは出来ません。私は長年自然食による食事相談にかかわってきましたが、矛盾することはありませんでした。
もちろん、水や空気、太陽など自然的環境や、よい生活習慣やよい意識を持つこと、よりよい社会的関係を持つことや、ご先祖さまに感謝することはとても大切なことで、何一つおろそかにすることは出来ません。
しかし、食はそれらの物質的、生理的基礎として、生命現象の第一義的な役割を果たしており、すべてが原因となり、結果となって相互に影響し合っていると思います。
ただ、良い血液や、健康な細胞、組織を作るためにはどのような食事をすれば良いかと言う点で、諸説と流派があるわけです。
あまりにも色々な考え方や実践法があり、それぞれに共通するところも、相反するところもあり、食に関心を持つ方々には悩みの種になっているようです。
そこで現在の日本の食事療法の系譜についてざっと見てみたいと思います。
桜沢如一氏の提唱された食養(玄米菜食)は、日本CI協会を中心として発展し、森下敬一先生や、マクロビオティックの久司道夫氏、岡田周三氏の始められた正食協会、自然療法の東城百合子氏、大森英櫻氏、沖ヨガの沖正弘氏などに受け継がれ、裾野は広く海外にまで広がっています。
この流れは火食が主体で、水分少なめで塩分はむしろ多めで、植物油(主としてゴマ油を推奨)は、積極的に使用します。
最近では脂肪分を一切使用しない指導者も出てきています。
一方、西医学の流れを汲む甲田光雄氏の断食・少食・生食療法などがあり、生食・低塩又は無塩で、植物油も不使用で、水分は積極的に取り、運動も独自の方法で積極的にやります。
どちらも玄米菜食という点や、低カロリー、全体食(皮を剥いたり、アク抜きをしない)、できるだけ自然食品という点では共通しています。
また、ガン治療のための
①ゲルソン療法や、ダイエットとして普及しつつある美容健康法の
②ナチュラル・ハイジーン、などアメリカ起源の療法もいろいろあります。
①は、大量の生野菜ジュース、塩抜き、脂肪・動物性蛋白質抜きの食事などがその柱になります。亜麻仁油は少量とっても良いことになっています。
②も①と大体同じですが、②は必ずしも動物性食品を否定しているわけではありませんが、食べない方が良いといった感触があります。ダイエットから入る美容健康法なので、緩やかなのでしょう。
いずれにしても、アメリカ発の食事療法は、千島氏・森下学説と言うよりも、分子栄養学や、生理学に基づいているようです。
カロリーリストリスティングは、アンチエイジング(抗老化)医学に基づいた食事療法で、ご飯、パン、麺など、でんぷん質のカロリーを減らし、抗酸化に重きを置いています。
成人病予防や、抗老化と言う観点から、数多くの動物実験や疫学調査を経て、生理学的、栄養学的観点から医師や、大学の研究者たちが、食に目を向けるようになって来ています。
寿命の短い動物では、カロリーを減らすと長生きしたり、ガンに罹りにくくなったりすることが分かってきましたが、人は寿命が長いので、ガンに罹りにくくなることは分っても、寿命が長くなるかどうかはまだ分っておりませんが、推して知るべしです。
その他色々ありますが、私の知る限りでは、基本的には大体以上の流れを汲むものが多いようです。
私は、17~19才頃、生前の桜沢如一氏に師事し、マクロビオティックを学びました。主人も結婚前、14年間くらい菜食で、沖ヨガや、「食養の道」の阿部先生を通じて玄米菜食を実践したこともありました。
その後、西医学の断食療法や、肥田春充氏の塩抜き生食一日一食療法(本当は鍛練法です)など主人と共に経験して来ました。
森下先生の本は、若い頃5~6冊くらいは読んだでしょうか。
恐ろしいほど絶対的な自信を持ちました。
36歳頃からは主人と共に、0-1テストによる独自の食事法を研究実践して今日に至っています。
まほろばの食養観は、一言で言えば、まほろばの商品構成そのものであると言えるでしょう。
他の療法が批判的な肉も玉子も乳製品も魚も砂糖(白砂糖ではなく、純果糖や、一二三糖ですが)も果物も全部揃っていますし、お勧めではありませんが、菓子類も置いています(これは自分が子育てをする中で必要な時もあり、0-1テストで比較的良いものを選んで置くようになりました)
しかし、病気の人がいきなりすべて食べられるわけではありません。健康になりつつある人や、健康な人が日常食として必要なものをすべて取り揃えてあるのです。
健康維持と増進の為には、安全な動物性食品や果物、良質な糖分が不可欠と考えています。0-1テストで私たちに必要な物や、食事相談された人に必要なものを仕入れていくうちにいつの間にか今日のような商品構成になっていたのです。
さらに他所から仕入れるだけでは満足できず、0-1テストを使って、浄活水器エリクサーを始めとして、―二三糖や七五三塩など数多くのオリジナル商品を作ってきました。
まほろば農園の開設もその流れの中にあります。
ほんとうに納得できる商品をお客様にお届けしたいからです。
動物性食品を扱うようになったきっかけは25年前になります。
あるお客様が、0-1テストして欲しいと玉子を持って来られたのです。
それまではどんな動物性食品を実験してもマイナス反応だったので、動物性食品は毒か発ガン物質のように考えていましたし、それを食べる人は、非理非常の野蛮人のように見えていました。
ところがその玉子は予期に反して、がっちりとしたプラス反応だったのです。
聞いてみるとそれは、自家用に農家の庭先で、ミミズや青菜を自由に食べて自然に育ったにわとりの玉子だったのです。
恐る恐る食べてみると大変おいしく、何か元気になる感じでした。興農ファームの肉を実験した時も同じ感じでした。
これらの経験や、その後の多くの実験を通して分った事は、植物性が良くて、動物性が悪いと言うことではなく、不自然な育て方や、不自然な肥料や農薬を使用したものは、植物性でも良くないし、良い飼料で自然に育てられたものは動物性でも良いと言う事でした。
青天の霹靂、価値観の大変換でした。
ただし、動物性食品は、なかなか良いものがないので、一般的に、食べないほうが良いと言うのもあながち間違いではありません。
人類はもともと生食で、生肉を食べていましたが、そのうち火を使うようになり、農耕も始まり、水や調味料も使って、幅広く色んな食材を使って調理して食べるようになりました。
ヒト以外にも雑食動物(ブタ、イタチ、たぬき、ねずみ、クマ等)はおりますが、火を使って、こんなに多種類の食材と調味料を使って複雑高次元な食べ物を作る動物は他にはありません。
正にそのことによって人類は大脳新皮質を驚異的に発達させてきたのです。
もちろん、生のほうがおいしいものや、消化の良いものは生で食べ、酸化的に傾きやすい火食とのバランスを取って来ました。
0-1テストすると、火食は、大脳新皮質にプラス反応になり、大脳新皮質の発達と働きに大きく寄与していることが分ります。
生食は、中脳、小脳、延髄など、本能や直感、感情、自律神経系、ホルモン系を司る、生命の根幹、いわゆる原始脳の部分にプラス反応になります。
自然治癒能力を司るのもこの部分です。
火食は酸化的に働き、生食は還元的に働きます。
生命活動は、酸化と還元の微妙なやり取りで成り立っており、どちらも大切で、ヒトの健康と、人類の進化と発達はこの微妙なバランスの中で成り立って来ました。
生食が良いか、火食が良いかと言うことではなく、バランスよく何でも食べることが必要なのではないでしょうか?
また、カロリーの摂り過ぎや、ストレス、怒りなどの感情も酸化的に働きます。断食や少食、感謝は還元的に働き、祈りはバランスを整えてくれます。
また、カロリーの摂り過ぎや、ストレス、怒りなどの感情も酸化的に働きます。
断食や少食、感謝は還元的に働き、祈りはバランスを整えてくれます。
次に分かったことは、すべての療法は、病気を治すための治病食として研究されたもので、健康になった時の健康維持のための日常食ではないと言う事でした。
すべての病気は、偏りや食べ過ぎによるカロリー過多、不自然食による代謝障害ですから、自然食に変えて、断食又は少食にすれば、よほど手遅れでない限り、治るものです。
病気になると、大なり小なり胃腸や腎臓、肝臓、すい臓機能等が低下し、タンパク質や、でんぷん質、脂肪分やアルコール、砂糖、塩分、水分などが代謝しにくくなるからです。
しかし、これらの栄養素が、必要でないから食べなくても良いのではなく、不足していても、内臓機能が低下していて代謝できないのですから、治り次第栄養を摂ってあげないと、いつまでも治病食を続けていると、栄養失調になってしまいます。
断食や少食にすると、人体は血糖値を一定に保つために、糖が不足すると、食べ物から作られた細胞や組織を逆分化させ、その脂肪やたんぱく質を糖に変えてエネルギー源にしていきます。
糖は車で言えばガソリンに当たるもので、ガソリンにあたる糖は一時も欠かすことは出来ません。
糖がなければ心臓も動くことが出来ませんし、脳も正しい判断をすることが出来ません。
低血糖になった時は、体の中で一番不必要になったものから分解して糖に変えていきます。
体の中で一番不必要なものとは何でしょうか?
酸化したLDLコレステロールや、中性脂肪、病気の細胞(ガン細胞も)などがどんどん分解されて体中の大掃除が始まります。
従って、病気を治す為には、低血糖症に陥らない程度に低血糖にすればよいのです。そして、要らない物が分解したり、エネルギー化する為に必要なビタミンやミネラル、酵素などは摂っていきます。 私も主人も体調が悪くなると、食事を抜いたり、減らしたりして全部自分で治してきました。
食事を減らして、少し体のお掃除が出来て来ると、新しい健康な細胞を作るための原材料を少しずつ摂ってあげなければいけません。
しかし、どの健康法にもこの考えが不足しているように思えます。
安全な動物性食品は、どこにでもないので、かつての私たちのように様々な理由をつけて、動物性食品は悪いと思い込んでいるのではないでしょうか?
私たちも0-1テストがなければ考えを変える事は出来なかったと思うからです。
0-1テストでは、体調の悪い時ほど、病気が重いほど、食べられるものは少なくなり、回復に向かうほどに食べられるものが増えて行きます。最終的には長い歴史の中で、人類が食べられると判断してきたものは、すべて食べられるのではないでしょうか。
人は、腸内微生物が健全で、内臓機能に問題がなければ、そして、安全、安心な食べ物であれば、なんでも幅広くバランスよく食べたほうが、パワフルで精神的にも安定感があります。
出来るだけ自然な食品を選ぶこと、少食にすること、適度に運動したり、太陽に当たること、それさえ出来れば、人は何を食べても自分の糧にする事が出来るのです。
人は他の動物が消化できないものを幅広く複雑に食べることによって、智恵を発達させ、意識を拡大させ、社会性を発達させてきました。
あれはダメ、これはいけないではなく、なにを食べてもエネルギーに変えていけるような自分を作ること、積極的な健康法の実践が、大切なのだと思います。
0-1テストを始めるようになって、次に発見したことは、ありとあらゆるどんな療法もすべて効果があり、意味があると言う事でした。
マクロビオティックと、西式や、アメリカ式は正反対に見える点もありますが、個々人に合った療法と、経験ある優秀な指導者を選べば、奇跡的に回復に向かうことが出来ます。
どの療法もできるだけ自然食品を使用し、低カロリー、動物性食品ぬき、砂糖ぬき、など病気になると代謝できなくなる物を摂らないで、内臓を休め、体の大掃除をすると言う基本的に大切な点では共通しているからです。
またこれは、千島・森下学説の応用であり、証明であるともいえます。
ただ、同じ事を長年続けていると、まただんだん調子が悪くなって、熱心にやればやるほど調子が悪くなって、悩んでいる人が多いのも事実です。 いつまでも体質改善のための食事、栄養失調になる食事だけを続けていると、本当に栄養失調になって、免疫力や、抵抗力が衰えて、また病状が悪化して来てしまうからです。
以上、次回は、
1、全体食という思想について
2、水分の取り方について
3、塩分の取り方について
4、植物油について
5、糖分について
など、今回書き切れなかった事について書いてみたいと思います。
ここまで読んで戴いて有難うございました。
http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/0_1_3.html 【0-1テストについて】より
まほろばの指針となっている 0 - 1 テストは、アプライド・キネシオロジー(応用運動機能学)や 0 -リングテスト( Bi-Digital O-Ring Test )などの筋力検査法を前身としています。
アプライド・キネシオロジーは、アメリカのカイロプラクティックドクターであるジョージ・グッドハート博士により、又 0 -リングテストはニューヨークの心臓病研究所長・大村恵昭博士によって 1970 年頃、医学的診断治療のためのメソッドとして確立されました。いずれも、人の脳神経系と筋肉反射はダイレクトに連動しており、体内情報を腕や指の筋肉反射によって感知できるという原理にもとづいています。
もともと医学分野だけに限られて使われていたこれらのメソッドを、まほろばでは食品の良し悪し(添加物や残留農薬の有無、栄養バランス等)の判断、独自の商品開発(浄活水器、化粧品、サプリメント、調味料等)や、直営有機農場の農業栽培技術、店舗の場所選びや設計、食生活相談等、ありとあらゆる方面に独自に応用発展させて来ました。
また、アプライドも0-リングも治験者と被験者、ないしは協力者の直接法・間接法で電磁波の影響を受けない環境条件のもとで行うのですが、0-1テストは、それを一人ででもどこででもより簡便に、スピーディに正確に行えるように実用的なものに改善し、0-1テストという名称で商標登録をとりました。
(商標登録願 登録 4818506 号 商標 2003-077301 )
筋肉反射は弛緩と緊張という相反する生理的反応によって、私たちにイエス or ノーという是々非々のメッセージを送り届けてくれています。一人でできる0-1テストは、親指と人差し指の先端をスライドさせて、ロックするか否かを微妙に感じとるものです。
私たち生命体の発するサインは、敏感な感性と生理的バランスの調整、利害損得や先入観、固定観念等に捉われない純粋な真理に対する探究心があれば、容易に感じとることが出来ます。
さらに、質問のセッティングや絞り込みの仕方、出てきた答えをどのように判断するかというノウハウと経験の積み重ねがあれば、0-1テストはどのようなことにも応用可能なメソッドです。
食と環境が汚染され、アレルギーや成人病の激増する現代において、生命体の発するサインをダイレクトに、しかも瞬時に受けとめる智恵は、ますます大切なものになってくると思われます。まほろば0-1テストの技術とノウハウは、これまで農業や食生活の改善、オリジナル商品の開発等、人々の健康や環境を良くするために役立ってきました。これからも大いに活用し、発展させて行きたいと思います。
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