古伝四書

フェースブック・牟田康治さん投稿記事 古伝四書

これらは、全文が「神代文字」で書かれているという体裁上の分類です(内容に基づく分類ではない)。同様の分類として「ヲシテ文献」というヲシテ(神代文字)で記述された五七調の長歌体の古文書を指す言葉があります。

『上記(ウエツフミ)』

・1837年(天保8年)に豊後国(現在の大分県)で発見され、神代文字の一種である豊国文字で記されている

・『上紀』、『上津文』、『上つ文』、『ウエツフミ』とも書き、『大友文献』、『大友文書』などともいう

・ウガヤフキアエズ王朝(豊国王朝)に始まる神武天皇以前の歴史の記載があるとされる

・そのほか、天文学、暦学、医学、農業・漁業・冶金等の産業技術、民話、民俗等についての記載もあるとされる

参考文献:解読上紀(うえつふみ)、ウガヤフキアエズ王朝実在論

『秀真伝(ホツマツタヱ)』

・ヲシテを使い、五七調の長歌体で記された日本の古典

・天地開闢(天地の初め)~人皇12代景行天皇(オシロワケ)までがヲシテで記載される

・「記紀神話」で消されたヒルコやツクヨミのついて詳しく記載される

・アマテラス(アマテル)が男神であり、廣田神社に祀られる向津姫がその妻として登場する

・和歌や節句に込められた意味や役割について記載されている

参考文献:ホツマツタエ、ほつまつたゑ解読ガイド

現代語訳:ホツマツタヱ・ミカサフミ 現代語訳

『ミカサフミ』

・ヲシテを使い、五七調の長歌体で記された日本の古典

・中臣氏の祖オオカシマ(クニナツ)によって編纂され、『ホツマツタヱ』と共に景行天皇に献上された

・『ホツマツタヱ』と同様に日本の古代の歴史について記載されているとされる

現代語訳:ホツマツタヱ・ミカサフミ 現代語訳

『カタカムナのウタヒ』

・縄文時代以前、旧石器時代末期に存在したとされる「カタカムナ文明」の実在を示しているとされる書物

・物理学者の楢崎皐月が金鳥山で調査中に出会った猟師によりもたらされた巻物に記されていたとされる

・ヲシテとは異なる神代文字「カタカムナ文字」によって記された80首の詩歌で構成されている

・文中に「アシアトウアン ウツシマツル」とあり、「アシアトウアン」という人物が写本を作成した可能性が高いとも

・この五感から、陰陽師の蘆屋道満との関連性を主張する説もある

古史四書

これらは、神代文字をも伝えてはいるものの、本文は漢字のみまたは漢字仮名まじり文で書かれたものの分類です(内容に基づく分類ではない)。

『竹内文書(たけうちもんじょ)』

・地球の歴史を壮大なスケールで描いている世界最古の文書であるとされる

・武内宿禰の孫・平群真鳥が、雄略天皇の命により原本の筆写を命じられたという

・その神代文字を漢字かな混じり文に翻訳した原本の写しと、皇祖皇太神社の神宝類を含む資料の総称を指す

・「神代の万国史」と称され、平群真鳥は武烈天皇の密旨によって、高天原の故地である越中に隠したとされる

 → ※雄略天皇と武烈天皇は『日本書紀』において悪い天皇として記され、武烈天皇以降は皇統が途切れている

・皇祖皇太神宮天津教の教典となっており、昭和5年に不敬罪で天津教の代表・竹内巨麿が逮捕された

・内容としては、『上記』と同様にウガヤフキアエズ王朝の存在が記載されている

・世界中に存在する菊家紋章は、日本を中心に世界を16分割し、世界を菊の花弁で表したシンボルとされる

・世界には黄・赤・青・黒・白の五色人が存在していたということが記される

・モーセ、マホメット、釈迦、孔子などは、来日して教えを学んだことが記される

・ムー大陸やアトランティス大陸を思わせる「ミヨイ」「タミアラ」が陥没したことが記される

・青森県の「キリストの墓」や石川県の「モーセの墓」、富山県の「皇祖皇大神宮」などのついて記載される

・幻の金属「ヒヒイロカネ」について記載される(皇祖皇大神宮の素材だったとされる)

・ピラミッドを思わせる神殿「アメトツチヒラミツト」について記載され、そこが「天の浮舟」の発着場であったとも

・日本は世界の雛形であり、世界は日本を模して造られたとされる

・古代の天皇は、「天の浮舟(UFO)」に乗って全世界を見守る「万国巡幸」を行ったとされる

 → ※UFOについては、「記紀神話」にも同様の「天鳥船」や「天磐船」が存在する

・竹内文書には二系統存在するとされる などなど

『九鬼文書(くかみもんじょ)』

・本丹波国綾部藩主・九鬼旧子爵家に伝わった歴史・神道・武道関係文書の総称とされる

・スサノオの姉と、スサノオの娘という二人のアマテラスの存在が挙げられているとされる

・天皇家は、その後者から発したとする系譜や、ウガヤフキアエズ王朝七十三第の存在が記されているとも

・日本の神々の子孫は海外まで広がっているとする記載がある

 ・スサノオの子孫として、ノア、モーゼ、イエスが存在するとされる

 ・ツキヨミの子孫として、釈迦が存在するとされる

『宮下文書(みやしたもんじょ)』

・富士山の北麓、山梨県富士吉田市大明見の旧家、宮下家に伝来する古記録・古文書の総称

・『富士古文書』『富士古文献』『徐福文書』とも言われる

・神武天皇が現れる遥か以前の超古代、富士山麓に勃興したとされる「富士高天原王朝」の伝承が記載される

・内容の中核部分は、中国の秦から渡来した徐福が筆録したと伝えられている

・文体は漢語と万葉仮名を併用した記紀風のものであるが、筆者・成立事情は不明とされる

『物部文書(もののべもんじょ)』

・秋田県の物部氏に伝わる古伝とされる(物部氏自体は全国各地に存在する)

・『物部文献』『物部秘史』とも言われる

・秋田県大仙市の唐松神社に伝わっているとされる

・ニギハヤヒが降臨した地が、東北地方の鳥見山(鳥海山)であったということが記されるとされる

 → ※先代旧事本紀では、ニギハヤヒは斑鳩峰(生駒山)に降臨したとされる

異録四書

これらは、古伝四書や古史四書に含まれないものをひとまとめにした分類です(いわゆる『その他』の分類)。

『東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)』

・古代における日本の東北地方の知られざる歴史が記された古文書

・青森県五所川原市在住の和田喜八郎が、自宅を改築中に発見したとされる

・編纂者は秋田孝季と和田長三郎吉次(喜八郎の祖先と称される人物)とされる

・情報量は数百冊にのぼるとされる

・古代の津軽地方には大和朝廷から弾圧された民族の文明が栄えていたという内容である

・アラハバキを「荒覇吐」と表記し、遮光器土偶の絵を載せている(アラハバキは実在する東北地方の民間信仰)

・神武東征時に死んだとされるナガスネヒコは、生きて兄・アビヒコと共に東北に逃げ込んだとされる

・その流れを汲んだ一族がアラハバキ族となり、後に奥州安倍氏になったとも

・十三湊は、安東氏政権(安東国)が蝦夷地(津軽・北海道・樺太など)に存在していた時の首都とされる

・十三湊は、満洲や中国・朝鮮・欧州・アラビア・東南アジアとの貿易で栄えていたとされる

・欧州人向けのカトリック教会があったとも

・中国人・インド人・アラビア人・欧州人などが多数の異人館を営んでいたとも

『但馬故事記(たじまこじき)』

・平安初期(814年)に嵯峨天皇の勅命によって編纂された「但馬国司文書(タジマノクニノツカサノフミ)」の一部

・ニギハヤヒの略歴について詳しく記載されているとされる

・ニギハヤヒは、天磐船に乗り真名井原(丹後半島)に天降ったことが記載されるとも

『忍日伝天孫記(おしひのつたえてんそんき)』

・自動書記(神懸かって)によって記された書とされる

『神道原典(しんとうげんてん)』

・霊界往来による霊感の書とされる

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その他

『フトマニ』

・ヲシテを使って記された日本の古文書である

・『ホツマツタヱ』『ミカサフミ』が「歴史書」であるのに対し、『フトマニ』は占術と関係の深い歌集とされる

・『フトマニ』によれば編集者はアマテルカミであるとされる(ただし、男神である)

・冒頭に「ミワノスヱトシ」の序文、続いて「モトアケ」(後述)、そして128首のワカ(和歌)が載せられている

 → ※太占(フトマニ)の語としては、『古事記』の中でも登場する

『天皇紀(てんのうき)』

・聖徳太子と蘇我馬子が編纂したとされる文献。蘇我蝦夷が自殺した際に焼失したとされる

・『日本書紀』の推古天皇の条に記載されている

『国記(こっき、こくき、くにぶみ、くにつふみ)』

・『天皇紀』と同時期に編纂された文献。蘇我蝦夷の自殺時の火事から船史恵尺が拾い出したとされる

・『日本書紀』の推古天皇の条に記載されている

『先代旧事本紀大成経』 - 江戸時代?(七十二巻)

・『先代旧事本紀』を基に記されたとされる

・神儒仏三教調和の思想を元とした神道の根本大経であるとされる(物部神道の思想とされる)

・『神代皇代大成経(かんみよすめみよのおほひなるつねのり)』が正式な名称とされる

・一般には『旧事紀』『旧事本紀』『大成経』など様々呼ばれる

・伊雑宮が日神を祀る社であり内宮・外宮は星神・月神を祀るものであるという説を裏づけるような内容とされる

・江戸時代に幕府により偽書と断定され、焚書処分にされた(伊雑宮事件)

・『古事記』と『日本書紀』の足りない部分を埋め合わせることの出来るとされている

・また、歴代天皇の容姿についても詳しく記載されるという(内容は割愛する)

『天軸須弥金輪弥勒天皇下生本紀(てんじくしゅみこんりんみろくすめらみことげしゃうほんぎ)』

・大正~昭和初期にかけて偽作されたと見られている神道系の偽書

・古神道の超古代史観、仏教の弥勒信仰、ユダヤ・キリスト教の経典、ギリシャ神話などを併せた奇書

・世界(外八洲)は、稜威能赤丹摩尊(イザナギ、アダム)、妹伊波那美尊(イザナミ、エヴァ)から産まれたする

・オノゴロ島と南極大陸とし、地軸であり、地球の胎盤である無宇(むう)と呼ぶ

・日本列島は世界(外八州)に対する内八州であり、地の雛形であるとしている

・イザナミが桃を食べたために諸悪(カグツチ、九頭竜)が生まれ無宇が崩壊したとしている

・最終的に世界は天軸須弥金輪弥勒天皇(救世主、弥勒仏)によって統一され、永遠の王道楽土が建設されると説く

『日月神示(ひつきしんじ)』

・昭和初期、神典研究家で画家でもあった岡本天明に「国常立尊」が降り、自動書記によって記されたとされる書

・原文はほとんどが漢数字、独特の記号、そして、若干のかな文字の混じった文体で構成される

・原文を解読して漢字仮名交じりの文章に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれる

・第二次世界大戦時、東京大空襲や終戦を予言したとされる

・霊界と現界の関係性や、今後の予兆などを記載しているとされる

・古史古伝ではないが、日本版黙示録と呼ばれる文書であり、現在注目を集めている

参考文献:ひふみ神示データー、日月神示とは?(解説)

古史古伝には含まれない書物の分類

古典四書

これらは、異端とされる超古代文書に対する正統な神典として便宜上定義づけられた分類です。神典(しんてん)とは、神道において信仰の根拠とされる文献の総称であり、「神道における古典」を指します。

『古事記(こじき、ふることふみ)』 - 712年成立(全三巻)

・太安万侶(おおのやすまろ)により編纂され、元明天皇に献上された

・正史『日本書紀』よりも古く成立しているため、便宜上、日本最古の歴史書とされる

・天地開闢(天地の初め)~第33代推古天皇までの出来事が紀伝体で記載される

※現代語訳文はこちらを参照:【『古事記』による日本神話】

『日本書紀(にほんしょき)』 - 720年成立(全三十巻)

・天地開闢(天地の初め)~第41代持統天皇までを扱い、漢文・編年体で記載されている(~697年)

・日本に伝存する最古の正史とされている

・『古事記』と併せて「記紀神話」といわれる - 詳しくは「日本神話のススメ」を参照

※現代語訳文はこちらを参照:【『日本書紀』による日本神話】

『先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)』 - 成立年代不明(全十巻)

・『旧事紀(くじき)』、『旧事本紀(くじほんぎ)』ともいう

・推古天皇の命によって、聖徳太子と蘇我馬子が編纂したとされる(成立は600年代と推定される)

・天地開闢より登場する別天津神が異なり、それ以降の神々の系譜も「記紀」とはやや異なる

・神代の説話は、『古事記』と『日本書紀(異伝を含む)』を併せた内容であり、三貴子が何度か誕生する

・スサノオ以下の国津神や、ニギハヤヒ以下の氏族(尾張氏・物部氏)の系譜が記載される

・天孫降臨はニニギの兄にあたるニギハヤヒが先に天降ったとされる

・「十種神宝」と死者蘇生の言霊である「布瑠の言」について記載される

・神武東征で難波を譲ったのはニギハヤヒではなく、子のウマシマジであると記載される

・そのほか、天孫降臨から神武東征までの流れが「記紀」とはやや異なる

・時代は、天地開闢~第33代推古天皇まで

・各地の国造についてまとめて記載される(ただし、沖縄・東北・北海道の国造はなし)

※現代語訳文はこちらを参照:【『旧事紀』による日本神話】

『古語拾遺(こごしゅうい)』 - 807年編纂(全一巻)

・官人であった斎部広成によって編纂された平安時代の神道資料である

・天地開闢(天地の初め)~天平年間(729年-749年)までが記されているとされる

・斎部氏(忌部氏)目線の日本神話であり、記紀に比べて斎部氏の祖神の活躍しているとされる

・記紀には無い、斎部氏に伝わる伝承も記載されているようである

※現代語訳文はこちらを参照:【『古語拾遺』による日本神話】

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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