関東各地で「火球」目撃相次ぐ

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210314/1000061634.html  【首都圏 NEWS WEB 関東各地で「火球」目撃相次ぐ】より

14日未明、上空を光の玉のようなものが流れ落ちるのが関東の各地で目撃されました。

「火球」と呼ばれる明るい流れ星とみられます。

14日午前3時前、関東の各地で光の玉のようなものが上空を流れ落ちたという目撃情報がSNS上で相次ぎました。

NHKが東京・新宿区に設置したカメラの映像では光の玉のようなものが画面中央の上から左下に向かって流れ落ちるのが確認できます。

東京・中央区に設置したカメラにも光の玉が流れ落ち、海面に光が反射する様子が映っていました。

天文が専門で、神奈川県の平塚市博物館の学芸員、藤井大地さんによりますと、小惑星のかけらなどが大気圏に突入して燃え尽きる際に特に強く光る「火球」と呼ばれる、明るい流れ星だということです。

藤井さんが平塚市で撮影した映像には、画面上から左下に向かって白っぽい光が数秒間ゆっくりと流れていく様子が映っています。

藤井さんは「非常に明るく大気の低いところまで進入していることから、隕石になっている可能性もある。長く光っていたためお願いごとのしやすい流れ星だったのでは」と話しています。

21日夜遅く、関東地方の各地で夜空に明るく輝く「火球」とみられる目撃情報が相次ぎました。

 午後10時33分ごろ、東京・八王子市と横浜市青葉区で撮影された映像です。南の方角の空に西から東に向かって火球とみられるものが確認できます。平塚市博物館の藤井大地学芸員によりますと、明るさは満月に匹敵するものだったということです。同じ時間帯に関東の各地で火球とみられる物体の目撃情報が相次ぎました。関東地方では先月2日未明にも火球の目撃情報が相次ぎ、その後、千葉県習志野市などで隕石(いんせき)が発見されています。


2020年7月2日 の記事

https://www.asahi.com/articles/ASN7242CGN72ULBJ005.html 【火球破片、関東に落下の可能性 50cm級?軌道解析へ】

/【動画】関東上空で大きな火球が観測された=KAGAYAさん撮影

 2日未明に関東上空で目撃された巨大な流れ星(火球)は、直径50センチほどの隕石(いんせき)だった可能性があることが明るさの解析などからわかった。燃え残った破片が地上に落下した可能性もあり、アマチュア天文家でつくる日本流星研究会が軌道の解析を急いでいる。

関東上空で大きな火球 破裂音?「聞こえた」投稿相次ぐ

 日本大の阿部新助准教授(宇宙科学)によると、映像から火球は満月ほどの明るさだった。この明るさと、地球に近づく1メートル以上の天体を監視している米ハワイなどの観測網に引っかかっていないことを合わせると、大きさは50センチ前後だったとみられるという。

 米航空宇宙局(NASA)によると、地球全体で、1メートルほどの隕石は3日に1度、50センチ級だと1日に1度のペースで大気圏に突入している。阿部さんは「地球全体ではよくある現象だが、地球の7割は海なので、陸上の、しかも関東のような人口密集地で観測されたのは珍しい」と語った。

 「窓がガタガタ揺れた」「雷のような音がした」といった証言がSNSに相次いでいることから、隕石は上空で破裂し、空気に圧力がかかる衝撃波が発生したとみられる。速度や角度によっては、上空でバラバラになった破片が地上に落下した可能性がある。

 国内で隕石が見つかったのは、1996年に茨城県つくば市上空で観測された「つくば隕石」や、2018年に愛知県小牧市で落下した隕石などの例があり、いずれも数百グラムの破片が回収された。今回も屋根の上などに落ちている可能性があるといい、日本流星研究会は、各地の観測データから軌道の特定を進めている。阿部さんは「軌道が分かれば、上空で燃え尽きたか、それとも落下した可能性があるかが分かりそうだ」と語った。(東山正宜)

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